被災地支援活動
熊本地震被災地支援ボランティア「阿蘇・熊本支援夏のプログラム」
日時 | 2019年8月29日(木)~9月2日(月)4泊5日(内2泊は船内泊) |
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場所 | 熊本地震被災地(阿蘇神社門前商店街、西原村 他) |
主催 | 神戸学院大学災害支援対策本部会議(本部長=学長) |
担当 | 学生支援センター(ボランティア活動支援室) |
協力 | 阿蘇神社門前町商店街、阿蘇YMCA、熊本学園大学、神戸学院大学同窓会、教育後援会 |
1. 活動先
阿蘇神社門前町商店街、西原村応急仮設住宅・山西復興住宅、阿蘇YMCA 他
2. 参加者
学生13人(法1、経済4、人文2、現代社会5、人間文化学研究科1)
※内3人は中期滞在
引率2人(人文学部教員、KPC学生支援グループ職員)
3.活動内容および参加
8/30(金)2か所に分かれて活動- 阿蘇神社門前商店街水の駅にて支援活動 学生10人
(子ども向け縁日の開催) - 阿蘇神社門前商店街他にて 学生2人
- 西原村応急仮設住宅にて支援活動 学生4人
(熊本学園大学主催の「子どもプロジェクト」のお手伝い) - 西原村山西復興住宅にて支援活動 学生6人
(神戸学院大学主催の「高齢者プロジェクト」) - 阿蘇神社門前商店街他にて取材活動 学生3人
- 東海大学学生グループ(阿蘇復興への道)による語り部
- 阿蘇の自然の魅力を発見するプロジェクト
4.交通
フェリー(さんふらわあ)神戸港⇔大分港
現地移動はマイクロバス・レンタカーを使用
5.宿泊先
阿蘇YMCA 熊本県阿蘇市車帰358 TEL:096-734-0811
6.行程
8月29日(木)
時間 | 内容 |
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16:30 | JR住吉駅 改札前集合 |
17:38 | 神戸港フェリー連絡バス乗車 |
17:30 | 神戸港(六甲アイランド)さんふらわあ乗り場到着 |
18:00 | 神戸港(六甲アイランド)さんふらわあ乗り場到着 |
18:30 | さんふらわあ乗り場で乗船手続き |
19:00 | 神戸港 フェリーさんふらわあ 出航 船内でスケジュール確認等打ち合わせを実施 |
20:00 | 船内で夕食 |
8月30日(金)
時間 | 内容 |
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06:20 | 大分港着 |
07:00 | 大分港出発 マイクロバスで阿蘇神社へ |
09:10 | 阿蘇神社到着 |
09:30 | 商店街水の駅にて、子供向け縁日の準備
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12:30 | 縁日開催、阿蘇神社および阿蘇神社門前商店街視察 3グループに分かれて順番に店番をし、空いた時間で阿蘇神社および阿蘇神社門前商店街の視察を行った。地震の影響で大きな被害を受けた神社の建物を見学し、震災の大きさが理解できたようである。縁日は子供向けに考えた企画であるが、あまり子供が通らなかった。 |
16:00 | 活動終了、中期メンバーは“宮ガーデン”のお手伝いのためそのまま活動 “宮ガーデン”とは夏季期間の毎金曜に実施される商店街の夜イベント) |
17:00 | 宿泊所(阿蘇YMCA)着 |
18:30 | 阿蘇YMCAにて夕食 |
20:00 | ミーティング、就寝 |
縁日開催に向けて準備をしている学生たち
8月31日(土)
時間 | 内容 |
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08:00 | 阿蘇YMCAにて朝食 |
09:00 | 西原村へ出発 |
10:00 | 西原村応急仮設住宅および西原村山西復興住宅到着
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15:30 | 活動終了、片付け、中期メンバー合流 中期メンバーはこれまでの活動でお世話になった方々へあいさつ回りに行っていた。片付けに人手が足りていなかったため、活動終了後、西原村に合流した。 |
時間 | 内容 |
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17:30 | 宿舎到着 |
19:00 | 阿蘇YMCAにて夕食 |
21:00 | ミーティング、就寝 |
9月1日(日)
時間 | 内容 |
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08:00 | 阿蘇YMCAにて朝食 |
08:40 | 南阿蘇村 旧長陽西部小学校へ出発 |
10:00 | 長陽駅にて東海大学学生による語り部 旧長陽西部小学校にて行うはずだったが、雨が降っていたため急遽長陽駅に移動した。東海大学学生は地震の後入学した学生であり、先輩・地域住民の方から聞いた話を、当時の写真等を見せながら語ってくれた。東海大学生のうち一人は、震災があった当時、熊本の北部にある農業高校に通っていた時のことを語ってくれた。学生は貴重な体験を聞くことができ、衝撃を受けていた。ただ、長陽駅の駅長からは、暗い話ばかりではなく、今は復興に向けて明るく頑張っているので、このような形で皆さんが来てくれることでより元気がもらえるとおっしゃっていた。 |
10:30 | 阿蘇の魅力を発見するプロジェクト、東海大学の学生と交流 阿蘇の魅力を発見するプロジェクトとして、阿蘇ファームランド、阿蘇道の駅、大観峰へ視察に行った。また、東海大学の学生との交流もできた。今後のつながりが期待される。 |
長陽駅
阿蘇を一望できる大観峰
時間 | 内容 |
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15:30 | 大観峰より大分港へ出発 |
18:00 | 大分港到着 |
18:10 | さんふらわあ乗り場で乗船手続き |
19:15 | 大分港 フェリーさんふらわあ 出航 |
20:00 | 船内で夕食 |
21:30 | 船内で、事後研修会を実施 |
9月2日(月)
時間 | 内容 |
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06:35 | 神戸港到着、解散 |
学生の気づきや学び…ミーティング、船内での事後研修でのコメント等
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(1)活動について
- 子どもたちと交流し楽しめたが、質問が来た時など、被災した子どもへの対応には自信が持てないまま関わっていた。もっと学びたい。
- 高齢者のメンタル面のケアをどう支援するのか。
- 仮設住宅、復興住宅の住人は前向きに生活をされていた。私の方が元気をもらった。
- 復興の心のケアを被災者自身、自分たち自身で取り組んでいることも知ることができてよかった。
- この活動でしか関わることのできなかった人とつながることができ、たくさんの考え方を知ることができて良い経験になった。
- 熊本地震で被災した東海大学学生の語り部と交流し、強い意志や継続性の重要性を感じた。
- 東海大学の学生は、被災していない学年でも風化させないように努力していることを知り、引き継いでいくこと、伝えていくことが大切だと思った。
- 東海大学の学生の話から、高齢者が仮設住宅でトイレの前でずっと待っていたなど、被災時のトイレの重要性を理解した。
(2)活動の課題について
- 学生スタッフだけ知っていた情報があり、事前ミーティングをもう少し早くからしておくべきだった。
- 準備不足だった、料理は試作作っておくべきであった。
- 計画力、時間管理力のなさに落ち込んだこともあったが、皆のサポートで何とか活動ができた。
- 学生同士のホウレンソウ(報告・連絡・相談)を大切にする必要がある。
(3)今回の経験をどう生かすか
- 南海トラフへの準備を綿密に計画することが大事とわかった。
- 地域活性化に生かしたい。地域コミュニティ形成が大切だと分かった。
- 阿蘇の魅力を伝えるため、SNS等を活用して広く伝える能力を身につけたい。
- 阪神・淡路大震災プロジェクト等で活用する。
- 大学のイベントの広報担当なので伝わりやすい文章を普段から考えているが、取材のための下準備が大切だとわかった。
- 次に何が起こるかを予想して行動するようにしたい。
- 普段から連絡・スケジュール管理能力を向上させておいて今後の活動に生かしたい。
引率者としての感想、提案
- 全体として受け入れ態勢、スケジュール、内容・方法等整えていただいていたので、スムーズに活動が展開でき、学生にとっても、受け入れ側にとっても有意義なものとなったのではと思われる。参加した学生は主体的で、ボランティア募集、人選も的確であったのではと考えられる。
- 事前の準備、情報共有等の不足は、学生の何人かが意見として述べているが、これらのことに実践の中で深く気づけたことは重要である。今回の準備等の反省点に関しては、次回以降に生かせるようであれば、生かしたほうがよいと考えられる。
- 熊本学園大学との従前からの連携が図られており、本学ボランティアは仮設住宅、復興住宅と比較的無理なく入ることができた。熊本学園大学のご努力、支援にはこころより感謝したい。
- 阿蘇商店街との関係は良好であり、受け入れには商店等により格差はあるものの全体として好意的であった。このことは、これまでの積み重ねが着実にいきていることがうかがわれた。
- 被災地の大学生との共同で、ボランティアの継続性の難しさと重要性を同じ学生という立場で体感することができたのは、双方に有意義であった。
- 阿蘇YMCAで同宿であった他大学生はボランティアでかかった旅費をクラウドファンディングなどでこれから集めるということであり、より自立性が高いといえる。しかし、逆に本学のボランティア体制を大変評価してくれ、大学には適宜支援が求められることを切望していた。本学のボランティア支援体制は課題もあろうが誇るべきものであることを再確認できた。
- 今回、10日間の中期ボランティアと実質2日の短期ボランティアの活動が並行して行われ、難しい面もあったが、ボランティア活動の内容・差異を情報共有することによって、相乗効果がうまれた。一方で連携や情報共有の難しさも感じられた。
- 参加学生は、一人として一度も約束の時間に遅れることはなく、時間前に全員集合しており、尊敬できた。活動には基本的に前向きに取り組み、積極的であったが、荷物の運搬、事業内容の決定など、さらに先を見通して活動できる力量をつけていければと思われる。今回はリーダーがほとんどの色々な内容を主導して決めていくという面がみられ、リーダーの多忙さが否めなかった。
- 今回の活動は、学生に対し、実践的で現実的な学びを提供し、地元への支援を学生という特質をもって行えたことは、非常に有意義であった。こういった本学の素晴らしい活動をできるだけ広く他の学生にさらに伝えるとともに、大学の活動としても社会へのアピールが一層効果的にできることが望まれる。正直、粘り強い学生の活動の支援があって成り立つものであり、大学スタッフのタフで繊細な対応が必要ではあるが、有意義な事業の継続が求められると思う。
以上