被災地支援活動
平成30年7月西日本豪雨災害被災地支援ボランティア第4陣 活動報告
日時 | 2018年9月7日(金) |
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場所 | 岡山県倉敷市真備町川辺 |
主催 | 神戸学院大学 災害支援対策本部会議 |
協力 | 神戸学院大学教育後援会 神戸学院大学同窓会 倉敷市災害ボランティアセンター
他 連携機関 ※熱中症対策として、神戸学院大学同窓会よりスポーツドリンク、ダイヤ製薬㈱から冷却シートを寄贈いただきました。 |
1. 活動先
岡山県倉敷市真備町(河川の堤防が決壊し、甚大な被害を受けている地区)
※前線や台風7号の影響により、日本付近に暖かく非常に湿った空気が供給され続け、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となった。活動先である岡山県内は、長時間の記録的な大雨となり、特別警報が発令された。(倉敷市の人的被害は、死者52人(内真備町51人)、重傷3人、軽傷103人。住家被害(真備町除く)は、全壊2,806棟、半壊665棟、一部損壊147棟、床上浸水約450棟、床下浸水1棟。※真備町において約900棟程度浸水被害(内訳は確認中))
7月24日15:00現在岡山県災害対策本部発表資料より
2. 参加者
学生20人、教職員2人 計22人
学生所属:法学部3、経営学部2、人文学部4、総合リハビリテーション学部1、現代社会学部7、グローバル・コミュニケーション学部2、栄養学部1
引率所属:薬学部教員1人、社会連携グループ職員1人
3.活動内容
倉敷市災害ボランティアセンター神社サテライトの紹介で、4グループに別れ以下の活動に参加した。
4.交通
ポートアイランドキャンパスより途中有瀬キャンパスを経由し中型バスで移動
5.銭湯利用
大満天の湯 倉敷店
住所:岡山県倉敷市玉島爪崎981-1 ℡:086-523-1677
6.行程
9月7日(金)
時間 | 内容 | 備考 |
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06:00 | ポートアイランドキャンパス 集合 | |
荷物積込み | ||
06:30 | ポートアイランドキャンパス 出発 | |
06:58 | 有瀬キャンパス 到着・学生乗車 | |
07:06 | 有瀬キャンパス 出発 | |
08:45 | 瀬戸PA 休憩 | |
08:55 | 瀬戸PA 出発 | |
09:30 | 倉敷市災害ボランティアセンター到着 |
参加申込みは、事前に連絡済 | 10:10 | 神社サテライト 到着 ※バス乗降場所は、吉備信用金庫川辺支店 駐車場 ※バスは、待機場所(ニシナフードバスケット真備店 駐車場)へ移動 |
ボランティア活動 ※内容は前記3の通り |
引率はレンタカーで周辺調査および学生の見守り(熱中症対策を最優先。休憩時の水分、冷却材、塩飴の配給など) |
14:00 | ボランティア活動終了 |
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14:50 | 銭湯利用 | 満天の湯 倉敷店※ボランティア割引あり |
15:50 | 銭湯 出発 |
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18:10 | 有瀬キャンパス到着 一部学生下車後出発 |
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18:40 | ポートアイランドキャンパス到着 | |
18:50 | 解散 |
活動の様子
ボランティアセンターにて受付(神社サテライト)
学生の気づきや意見【事後研修学生コメント】
- これまでは先遣隊として参加していたが、4陣としては初めての活動だった。何もやることがないのでは? と思っていたが、やることはたくさん残っている。復興への時間はまだまだ必要。
- 前回、広島に参加した。その時から予想以上に進んでいない被災地に驚いた。活動した場所では他大学の学生ボランティアと合同で活動。継続した支援が必要である。
- 1~3陣のメンバーのバトンをつなぎたいと思い、4陣に参加した。今までも災害ボランティアに参加したことはあったが、リーダーを担うのは初めて。周りへの配慮(コミュニケーションなど)を心がけた。メンバーの協力もあり無事活動を終えることができた。
- 氾濫した河川敷で昼食をとった。氾濫したとは考えられない場所で驚いた。家主の方が右手をケガしていた。自分たちのために飲み物や果物など配慮をしてくださった。
- 2陣に参加してから1カ月が経ったが、家の中の作業が変わっていない状況。他大学の学生ボランティアと交流することもできた。人ではまだまだ必要。継続した災害ボランティアが必要だと感じた。
- 夏の災害ボランティアでは、休憩(水分補給など)の大切さを実感した。まだ、手つかずの場所があると聞いた。「また来てね」と言われて嬉しかった。
- 災害ボランティア初めての参加。自分が災害を経験していない中での活動。被災者の方への話し方に気をつけた。
- 学スタの広報班に所属している。前期期間は留学しており、被災地のために何もできず無力感があった。今回現地へ行ってみてわかったこともあった。継続した支援が必要だと感じた。個人としても足を運びたい。
- 一つの部屋の半分くらいしか、泥かきが進まなくて物足りなかった。もう少し長い時間活動ができるボランティアにも参加したいと思った。
- 今の被災地の現状を見ることができた。災害が多発する今。今日の経験を、今後何か起こった時に役立てたい。
- 最近ではニュースで被災地の様子が取り上げられなくなった。状況をもっと知ってから行けばよかった。一つの部屋を掃除させてもらったが、時間がもっと必要だと感じた。
- 発災直後から現地に入っている人がいる。その人たちがいるから、復興に進んでいると感じた。
- 2か月後の被災地。まだまだ片付いていないところがたくさんあった。まだまだ時間がかかると感じた。
- 災害ボランティアは初めて。思ったように作業が進まなかった。家主の方は元気にふるまってくれていたが、疲れているように見えた。これからは、心のケアが必要だと思った。
- 9月でも暑かったのに、発災直後の気温を考えると、熱中症対策は不可欠であったと感じた。また、早めの避難の大切さを感じた。これからは、自分にできることを続けていきたい。
- 発災直後のニュースを見た時、氾濫の様子を見てショックを受け、自分も力になりたいと思い参加した。土嚢袋に土砂を入れる活動をした。活動を通して協力することの大切さを感じた。また、参加したい。
- ニュースでは、わからなかったことを知ることができた。活動はしんどかったが、先輩たちが励ましてくれたので、頑張れた。これからは、先輩たちのようになりたい。
- 被災地へ行ったことがなかったため、行く機会を探していた。一人の力ではできないことがある。特に高齢者の方にはボランティアなどの協力が必要。
- 鷹野:
私自身は、ボランティア引率2回目である。学生と共に泥かきの作業を行った。担当したお宅で年配の主婦の方が手をけがされていて、当初、私達が現場に到着しても気がつかないくらい、元気をなくされていた。作業していると曇り空だったが、私は疲れ方が激しく、熱中症の危険を実感する。学生たちは意気軒昂で、作業の合間の休憩や昼食時にも元気だった。途中、先ほどの主婦の方がブドウを差し入れてくださり、表情も元気になられたように感じた。若い彼らがそこにいるだけでも、被災者の方たちの気持ちが和らぐように思う。
前回も感じたが、学生たちは本当に素晴らしかった。きっと彼らは良き市民になっていくのだろう。ボランティア活動は、「問題提起、問題解決能力」の醸成、社会性を身につける上でも、非常に優れた教育の場であるし、先輩学生が良き模範となり、それに続く後進を育てる意義もある。さらに、学生、教職員の間で、ボランティアの輪が広がっていってほしい。
最後に、泥だし作業や家屋の清掃は、破傷風などの感染症のリスクを伴う。現状、費用や手間がかかるため、ワクチンを打っていない学生がほとんどで、是非、大学が費用を補助し、ワクチンの接種を促していただきたいと考える。 - 前田:
9月の平日ということもあり、災害ボランティアセンターを訪れている人はとても少なく、現地スタッフの方々から20人の団体ボランティアはとても喜ばれた(前日の9月6日(木)は、災害ボランティアセンター立ち上げから一番少ないボランティア数であったとのこと)。
学生が活動した先の人で、右手を包帯で固定している人がいた。家屋の片づけをしていて、足を踏み外し、腕をケガしたとのこと。「学生たちが来てくれたことで元気をもらえた」と話してくださった。
災害ボランティアに始めて参加した学生も多い中で、リーダーを中心にメンバーが声をかけ合いながらスムーズに活動に取り組むことができた。活動先によっては、他大学の学生や、地元ボランティア、専門性を持ったボランティア団体の人たちとも交流しながら、連携もとれていたように思う。
同じ地区内で複数箇所に分かれての活動が事前からわかっているときには、レンタカーより「自転車」の方が学生見守りの際の機動力になる。今後は、折り畳み自転車の持込みも視野にいれていただきたい。
神社サテライトの現地スタッフは、和歌山県社協と滋賀県社協が応援に入っていた。神社サテライトが管轄する地区では、7~9件が継続ニーズ、17件程度の未着手のニーズがあるとのこと。今後、ボランティアの数も減少傾向になることも考えられるため、このような団体ボランティアは大きな力となる。倉敷市災害ボランティアセンターによると、9月末を目途に災害ボランティアセンターを終える方向だが、今後の天候やボランティアの数、ニーズの状況によっては延長も考えられる。ホームページやSNSでの最新情報を確認し、本学としての活動の展開を検討していきたいと感じた。
引率者コメント
以上