被災地支援活動
熊本地震被災地支援ボランティア夏のプログラム
日時 | 2018年8月24日(金)~27日(月)3泊4日(内1泊は船中泊) |
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場所 | 熊本地震被災地(上益城郡益城町、阿蘇市) |
主催 | 神戸学院大学災害支援対策本部会議(本部長=学長) |
担当 | 学生支援センター(ボランティア活動支援室) |
協力 | 熊本学園大学、熊本YMCA(阿蘇キャンプ、むさしセンター)、阿蘇神社門前町商店街、神戸学院大学同窓会、教育後援会 |
1. 活動先
熊本県益城町仮設住宅テクノ団地・木山仮設団地・阿蘇神社門前商店街
2. 参加者
学生12人(栄養1、人文3、経済1、法学2、経営2、現代社会3)
引率2人(総合リハビリテーション学部教員、KAC学生支援グループ職員)
同窓生2人(兵庫東・北支部、大阪支部)
3.活動内容および参加
8/24(金) 阿蘇神社商店街交流会(宮カフェ)に参加
- 8/25(土)
- 木山仮設団地集会所にて支援活動 学生12人 引率2人
- 大観峰視察
- 8/26(日)2か所に分かれて活動
- 阿蘇神社門前商店街にて取材活動 学生9人 引率1人 同窓生2人
- 益城町テクノ団地A地区集会所にて支援活動 学生3人 引率1人(熊本学園大学主催の「おひさまカフェ」のお手伝い)
4.交通
往路(8/24):新幹線 新神戸駅 ⇒ 熊本駅
復路(8/26~27):フェリー(さんふらわあ) 別府観光港 ⇒ 神戸港(六甲アイランド)
現地移動はマイクロバスを使用
※計画では8/23(木)のフェリーだったが、台風20号で欠航となり変更した。
5.宿泊先
阿蘇YMCA 熊本県阿蘇市車帰358 TEL096-734-0811
6.行程
8月24日
時間 | 内容 |
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09:00 | 引率は台風20号による交通変更、学生連絡等の業務(新神戸駅) |
12:00 | 新神戸駅集合 |
12:22 | さくら555号出発 学生6人、引率1人 |
13:22 | さくら557号出発 学生6人、引率1人 *自由席しか取れなかったため、分散 |
16:21 | 到着 熊本駅合流 |
16:30 | バスに乗車阿蘇市へ出発 |
17:30 | 宿舎:阿蘇YMCA到着 *学生4人、引率1人は「阿蘇神社宮カフェ」に参加 |
8月25日
時間 | 内容 |
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08:30 | 宿舎出発 |
09:30 | 益城町木山仮設団地 到着 活動オリエンテーション「仮設の現状、支援について」 熊本YMCAむさしセンター 佐藤氏 活動開始 住宅を回って参加呼びかけ、料理準備など 学生企画「夏祭り」(やきそば、たこやき、ゲーム大会) |
14:00 | 活動終了、後片付け、活動の振り返り |
14:40 | 益城町木山仮設住宅出発 |
17:30 | 宿舎:阿蘇YMCA到着 食事、風呂、活動の反省および翌日の打合せ |
8月26日
時間 | 内容 |
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08:40 | 宿舎出発 |
09:10 | 阿蘇班:阿蘇神社門前町商店街到着 門前町商店街取材活動開始 |
10:00 | 益城班:益城町テクノ仮設団地到着 おひさまカフェで活動開始 |
13:30 | 出発 益城班:活動終了⇒ 阿蘇神社へ移動 |
15:00 | 阿蘇班:活動終了 出発 全員バスにて別府観光港へ移動 |
18:00 | 別府観光港フェリーターミナル 到着 |
19:30 | 出航 |
8月27日
時間 | 内容 |
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06:45 | 神戸港到着 |
07:00 | 下船後 解散 |
学生の気づきや学び 期間振り返りおよび事後研修から
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<仮設住宅での活動について>
- 学生が企画した料理会で、普段来られない住民も来られていたことは貢献できたことだ。
- 一方的に支援することではなく、焼きそばなど住民の方と一緒に作れたことはよかった。
- 仮設住宅に入ることは3回目だが、子どもが減少し高齢者への支援が重要となっている。
- 現地の方から「来てくれるだけで励みになる」と言ってもらえた。風化を防ぐことが大事だ。
- 神戸学院大学として、今後の仮設住宅の支援のあり方を考えたい。
- 仮設住宅を案内してくれるなど熊本学園大学の学生リーダーがサポートしてくれた。感謝したい。 <商店街取材について>
- 阿蘇神社門前商店街にあたらしくできた「水の駅」では、平均200人、最大1000人の客があるという。外国人の観光客も目立ち、少しずつ客が増えてきている印象だ。
- 取材する学生はどれだけ「商店街」について学んでいたか。支援するなら勉強すべきだった。
- 阿蘇神社の神主さんに1時間程度お話いただいた。伝統のある神社が被災したのだが、信仰は地域の大切な精神文化であり、それを継承していくことの大切さを感じた。
- 「神戸学院大学生です」と言ったら、「学生に期待しているよ」と言われた。嬉しかった。 <準備、体制について>
- 仮設の活動は段取りが悪かった。商店街取材も事前の準備が足りていなかった。
- 料理会の後、ゲーム大会をする予定だったが、アナウンスが不十分で食後多くの方が帰られた。
- 料理やゲームなど事前にメンバー間で段取りを共有し、リハーサルをすべきだった。
- リーダーとして、みんなに感謝したい。役割を分担してもっとメンバーに任せたらよかった。今回の運営の課題を次に引き継ぎたい。
- 事前の準備から学生リーダーに任せきりで、もっと積極的に参加すべきであった。
- 事前研修をもっと充実すべきだ。活動の意識を高めるためにも被災地の現状などしっかり学ぶべき。
引率教員、同窓生から
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同窓生
- 「継続と引き継ぎ」をキーワードに改善できることは改善してほしい。参加メンバーが入れ替わる中で、活動のレベルを維持することは難しい。学生スタッフの役割だと思う。
また、熊本での活動経験を他の活動にもつなげていってほしい。
引率
- 阿蘇神社門前商店街は「大人の雰囲気を持つ商店街」との印象をもった。伝統や自然を大切にし、とても落ち着いた雰囲気だった。リピーターも多いと聞いた。ブログ、SNSで、ぜひ、その魅力を発信してほしい。
学生から準備不足だったとの反省を多く聞いた。具体的に何を準備すべきなのかを考えてほしい。たとえば、仮設住宅では物の配置、座り方でずいぶんと進め方が変わる。また商店街取材ではMAPがあるだけで効率性が高まる。また備品リストを共有することも必要だった。
ボランティアは「風の人」という言葉がある、しくみや制度をつくる行政や専門家(光の人)、そこで暮らす人(土の人)とは立場が違う。ボランティアの役割を改めて考えて、今後、学生ボランティアが貢献できることを検討してもらいたい。
以上