神戸学院大学

被災地支援活動

2016年8月20日(土)~26日(金)学生ボランティア派遣 報告書

標記の件、下記のとおり報告いたします。

プログラム名 宮城県災害支援学生ボランティア少人数中期滞在プログラム
宮城県災害支援学生ボランティア10人短期滞在プログラム
日程 少人数:2016年8月20日(土)~26日(金)6泊7日
10人:2016年8月24日(水)~25日(木)1泊2日
(事前研修8月18日(木)、事後研修9月28日(水))

参加者

少人数

学生6人

名取班 現代社会学部1年次生(一般公募で参加)
現代社会学部3年次生(一般公募)
人文学部2年次生(ボランティア活動支援室学生スタッフ)
石巻班 法学部2年次生(一般公募)
現代社会学部1年次生(学生スタッフ)
総合リハビリテーション学部2年次生(学生スタッフ)

10人

名取班 総合リハビリテーション学部1年次生 2名(一般公募)
現代社会学部1年次生(一般公募)
法学部2年次生(一般公募)
現代社会学部2年次生(学生スタッフ)
石巻班 経営学部1年次生(一般公募)
経営学部3年次生(一般公募)
法学部4年次生(一般公募)
現代社会学部2年次生(一般公募)
人文学部1年次生(学生スタッフ)

引率者

川口 謙造 ボランティア活動支援室職員(全期間)

研修講師

守田 敦子 神戸松蔭こころのケア・センター臨床心理士
(事前、現地、事後研修を担当)

行程・内容

  • 少人数中期滞在型プログラム:8/20(土)~26(金)
  • 10人短期滞在型プログラム:8/24(水)~25(木)

8月20日(土)

9:05 伊丹空港発 → 10:30 仙台空港着

名取班:

名取市へ移動
名取市箱塚屋敷=挨拶、活動打ち合わせ

石巻班:

石巻市へ移動
石巻市南境第4団地打ち合わせ →第5団地打ち合わせ →買い出しなど

8月21日(日)

名取班

箱塚屋敷(仮設住宅)で活動

10:00~ 復興住宅視察(仮設住宅自治会役員の案内)
13:00~ リオのカーニバルイベント(集会所)参加
16:00 活動終了

石巻班

10:00~ 石巻市沿岸部、女川町視察
17:00 活動終了

現地視察の様子

8月22日(月)

名取班

箱塚屋敷で活動

10:00~ 生協お茶会(集会所)手伝い
14:00~ 宮城県岩沼市沿岸部視察
16:00 活動終了

石巻班

南境第5団地(仮設住宅)で活動

10:00~ 集会所の清掃、夏祭り(24日)の準備
13:00~ 石巻専修大学生との交流・情報交換
16:00 活動終了
17:00 宿舎にて、現場研修・打ち合わせ(守田講師、川口)
18:00 研修終了

8月23日(火)

名取班

箱塚屋敷で活動

10:00~ 編み物会
12:00~ 仮設住宅住民との昼食会
14:00~ 震災体験講話会(学生企画) 15人の住民のお話をお聞きした
16:00~ 終了

震災体験講話会の様子

石巻班

市南境第5団地の活動

10:00~ 仮設住宅敷地内の清掃活動
11:00~ 夏祭りの準備
13:00~ 学習支援(仮設の子どもを対象)
17:00 終了後、夏祭り食材等の買い出し

8月24日(水)

名取班

箱塚屋敷で活動

10:00~ カラオケ大会(途中、10人短期滞在メンバー名取班5人が合流)
13:00~ 茶話会(西本願寺主催)の手伝い
*10人短期滞在メンバーは自転車で閖上地区(名取市沿岸部)の視察
16:00 終了

石巻班

南境第5団地で活動(10:00~ 夏祭り準備)

12:00~ 夏祭り開始(10人短期滞在メンバー石巻班5人は13時に合流)
カラオケ大会、ながしそうめん、かき氷、たこやき、ポテト、景品釣り、夜は花火会と盛りだくさんの企画を住民とともに作りました。
21:00 活動終了

夏祭りの様子

8月25日(木)

名取班(少人数、10人滞在メンバーと一緒に活動)

箱塚屋敷の活動(学生企画を実施)

09:00~ うどん作りの準備
10:00~ 集会所でうどん作り、かき氷 住民と一緒に楽しみながらうどんを作った
13:00~ 手作り扇子、うちわ作り
16:00 活動終了 *10人滞在メンバー名取班は仙台空港へ移動 →帰着

うどん作り、手作りうちわ

石巻班

南境第4団地の活動

10:00~ 仮設住宅敷地内の清掃活動(除草など)、ランチ会の準備
12:00~ ランチ会(学生はソーメン、フルーツポンチ、住民は稲荷寿司を作った)
14:00 10人滞在メンバー石巻班は仙台空港へ移動 →帰着
15:00~ 南境第4団地で活動の振り返り
16:00~ 南境第5団地で活動の振り返り →名取市の宿舎へ移動

ランチ会の様子

8月26日(金)

名取班

10:00~ 箱塚屋敷で活動の振り返り(12月バスの相談など)

終了後、名取班・石巻班合同で視察

学生の気づき、学び(9/14の事後研修会から)

  • 毎年のボランティアバス(20人)を取りやめ、10人短期滞在型プログラムを初めて実施したが、来年も継続してほしい。
  • 講和会(名取市)ではおばあさんの話を聞いたがとても気を使って疲れた。話の内容から、知らぬ間に精神的なダメージを受けていたと思う。
  • うどん作りはキャンパスで試作を重ねたが事前準備の大切さを実感した。
  • 子どもの学習支援(石巻)で子どもが来なかった。来ないことも想定して活動を準備しておくべきだった。
  • 視察をして、海はとても広くて東北の魅力を感じた。東京オリンピックの予算で復興予算が減額されたと聞いた。復興への願いが強くなった。
  • 2年前に1年次生として8月少人数滞在プログラムに参加した。住民の方が仮設住宅から次に移ろうとされていることを実感した。
  • 震災体験講和会は「神戸の学生に聞かせたい」、「震災を経験していない若者に伝えたい」という思いが伝わってきた。よいプログラムなので継続してほしい。
  • 将来は神戸市の職員になり地域の防災に取り組みたい。今回の経験で、その意志が固まった。
  • 仮設住宅の住民と積極的に話ができた。子ども、住民が減っているとさみしそうに話をされていたことが印象に残った。仮設に残っている方々の心情を汲み取ることが大切だと感じた。
  • とにかくカラオケ大会(石巻市)の盛り上がりに圧倒された。一緒に踊ったり、歌ったりした。ひと時、一緒に楽しい空間を作れたと思う。

守田講師(臨床心理士)から

  • 住民と学生(自分)がつながる、帰着してから周囲につなげていくことをしてほしい。
    また自分の将来にどのようにつなげていくかも、もっと具体的に考えてほしい。
  • 子ども支援のプログラムに子どもが来なかった。それをどのように解釈するか、また今後の支援をどうするのかを考えて次の学生に引き継いでほしい。
  • 心理面からのアドバイスとして、震災体験講話会はとても難しいプログラムではあるが、始め方、終わり方を意識的に考えておくこと。話すことは(辛い)記憶を開くことでもある。開いたものをどのように閉じるかということは考えないといけない。子どものセラピーでは最後に決まった体操をしたりする。
  • 反省点もあるかと思う。「できなかった自分」を受け止めるには力がいる。認めるだけの強さがあれば、次に生きてくる。

以上