被災地支援活動
6月25日(土)~26日(日) 平成28年熊本地震緊急支援ボランティア(第3陣)活動報告
標記の件、下記のとおり報告いたします。
日時 | 2016年6月25日(土)~6月26日(日) |
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場所 | 熊本地震被災地 |
主催 | 神戸学院大学 |
協力 | 阿蘇YMCA |
1.活動先
熊本県阿蘇市、南阿蘇村
2.参加者
学生13人、職員2人 計15人
学生所属 | 法学部3人、経済学部2人、経営学部1人、現代社会学部5人、総合リハビリテーション学部2人 |
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引率所属 | 学生支援センター職員2人 |
3.活動内容
阿蘇YMCAの紹介で、阿蘇市、南阿蘇村で支援活動および視察
- 阿蘇市 農園(イチゴ、トマト)の後片付け、保育園の環境整備 他
- 阿蘇市、南阿蘇村 被災地域の視察 他
4.交通
伊丹空港 ⇔ 阿蘇くまもと空港
現地移動:バス 他
5.宿泊先
ユースホステル熊本YMCA阿蘇キャンプ場(熊本県阿蘇市車帰358 TEL 0967-35-0124)
銭湯
6/26(日)帰りに使用、空港から車で10分程度
ホテルエミナース(銭湯) 熊本県上益城郡益城町田原2071-1 TEL096-286-1111
6.行程
6月25日(土)
時間 | 内容 | 備考 |
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07:00 | 伊丹空港 集合 | バスチケット、ドリンク購入 |
07:55 | 伊丹空港発 JAL2383便
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09:30 | 阿蘇くまもと空港着(定刻より30分遅れ) | |
10:45 | 特急やまびこ号(バス) 空港前で乗車、出発
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引率者はレンタカーで移動 |
11:45 | 九州旅客鉄道豊肥本線 赤水駅到着
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11:50 | 阿蘇YMCA送迎車に乗車 | |
12:00 | 阿蘇YMCA到着、昼食休憩 | YMCAの昼食(有料) |
13:00 | 研修「被災者のケアについて」 講師:日本セラピューティック・ケア協会
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14:00 | ボランティア活動 農園班(9人)、保育園班(4人)で活動
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16:00 | 活動終了、片づけ、宿舎へ移動 | ユースホステル熊本YMCA 阿蘇キャンプ場 |
17:00 | 風呂、夕食(YMCA有料) | |
19:30 | 桃山学院大学生・大学院生(4人)と交流 | 大阪から桃山学院大学生・大学院生が活動に入っていた彼らはローテーションを組んで長期で活動していた |
21:30 | 就寝 |
6月25日活動の様子
6月26日(日)
時間 | 内容 | 備考 |
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06:00 | 起床、朝食(YMCA) | YMCAがバスを用意 |
06:30 | マイクロバスにて、宿舎出発 | |
06:45 | 尾ケ石保育園(熊本県阿蘇市狩尾1798)到着 活動開始
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震災の影響で日常的な作業が遅れていた。二次的な被害の支援活動となる。 |
10:30 | 休憩、昼食(YMCA) | |
11:30 | YMCA出発 マクロバスにて被災地視察
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大橋陥落、倒壊家屋、断層、農地、展望台(子どもの教育の場)被害 |
14:20 | 宿舎に戻り、後片付け、荷造り | |
15:00 | YMCA出発、バスで空港まで移動 | 引率はレンタカーで移動 |
16:30 | ホテルエミナースで入浴 | タクシー 空港→ホテル |
18:15 | 熊本空港発 ANA528便 | |
19:20 | 大阪伊丹空港到着、解散 |
6月26日活動の様子
学生の気づき、意見
6/29(水)事後研修会から(一部)
現場での状況に関して
- 2日目の視察で、家屋の倒壊や土砂崩れの現場を目の当たりにして言葉がでなかった。
- 授業では被災地の状況について写真等で見ていたが、実際に行ってみると凄さが違っていた。
- 東北との被災の違いを見た。復旧の進捗が見えないので不安だった。
- バスで移動中に、乗り合わせた熊本の方に励まされた。
活動全般に対しての想い
- 第2陣の活動内容(家屋の瓦礫撤去)を聞いていたので、今回の内容との違いに戸惑った。
- 視察の合間に瓦礫の片づけをしている人達を見て自分もやりたいと思った。
- 直接的な支援活動ができなかったので、最初は活動の目的を見出すのが難しかった。
活動を通して得たこと・気づいたこと
- 実家が農家なので、被災の苦労がとてもよくわかる。もっと自分で気づき、動けるようになりたい。
- 草刈りの活動をしながらこれは被災地の支援になっているのか? 自分達は役に立っているのかと思ったが、後でよく考えてみると間接的かもしれないが支援につながっていると思い直した。
- 自分達はあまり役に立てていないかもしれないのに、草刈りの時にお茶を用意してくれたYMCAの保育園の職員さんは家が全壊で大変なのに、活動している自分達に気を使ってくれて、これはすごいことだと気が付いた。
- 自分は被災地の支援をするつもりで参加をしたが、あまり何もできていないのに、逆に気を使ってもらったり、元気をもらったりした。
- 活動後に「手伝ってもらって助かった」とか「ありがとう」という言葉をかけてもらい、瓦礫撤去など直接的な活動はできなかったけれど間接的な活動を通しても被災地の支援になんらかの形でつながっているのだと思えた。
- すべての活動が自分にとっては、勉強になった。普段子ども達の心のケアに関わるボランティアをしているが、いろんな子ども達がいる、中には心に傷をもった子もいるので、セラピーで教えてもらったマッサージをすれば子ども達に少しでもぬくもりを感じてもらえるかもしれない。活動を通して気づくことが多かった。次は東北の支援プログラムにも参加するので、この経験を次に生かしたい。
4陣に引きつぐこと
- リーダーなどの役割分担は事前に決めておいたほうがよいと思う。
→「動きながら自然に決めていく」方法も有効ではないかという意見もあり(引率)。 - 現地の交通機関を利用する場合は、乗れないなど、利用できないことも想定しておく。特に緊急支援活動においては、どうしても現地でしか分からない情報があるため、引率者が臨機応変に対応することを心がけておく。学生には、事前に臨機応変さが求められることが被災地支援だと理解してもらう。
- 桃山学院大学のメンバーがいる(1週間たって現地に慣れている)ので連携を取っていろいろ教えてもらうといいのではないか。
- 飲み物、食べ物など現場(YMCA)では購入できないので、空港で買っておく。ただし、阿蘇YMCAには無料の水のペットボトルが置いてあった。
- カッパ持参を徹底するべき、夜の防寒対策 他。
- 初日の夜に振り返りをしっかりやるべきではないか。
- 人が亡くなった被災地においては、時間があれば黙祷の時間をもってもいいのではないか。
引率の意見 他
- 受け入れいただいたYMCAスタッフも被災されていることを忘れてはならない。
- YMCA館長の「非日常が日常になって、あきらめの感情が出てくる」という言葉が印象的だった。
- 瓦礫撤去だけでなく日常生活や心の支援も重要であることを実感した。可能な限り継続的に大学生を送り込んでほしいと実感した。貴重な学びの場になる。
- 現地に行って初めて分かったことがたくさんあった。私たちが、周りの人に伝える役割を担っていかないといけない。
以上