被災地支援活動
5月21日(土)~22日(日) 平成28年熊本地震緊急支援ボランティア(第2陣)活動報告
標記の件、下記のとおり報告いたします。
日時 | 2016年5月21日(土)~ 22日(日) |
---|---|
場所 | 熊本地震被災地 |
主催 | 神戸学院大学 |
協力 | 西原村災害ボランティアセンター 他、連携機関 |
1.活動先
熊本県阿蘇郡西原村 布田(ふた)地区(布田川断層帯の近くで甚大な被害を受けている地区)
4月14日の地震は日奈久(ひなぐ)断層帯の北端部の活動、16日未明の地震は布田川(ふたがわ)断層帯の活動によるもので、隣接する二つの断層帯が連動することで発生した連動型地震。
2.参加者
学生11人、教員2人 計13人
学生所属 | 法学部2人、経営学部2人、人文学部1人、現代社会学部現代社会学科1人、現代社会学部社会防災学科4人、薬学部1人 |
---|---|
引率所属 | 現代社会学部社会防災学科教員1人、ボランティア活動支援室職員1人 |
3.活動内容
西原村災害ボランティアセンターの紹介で、2日間、以下の活動に参加した。
(災害ボランティアセンター受付時間 8:30~11:00、ただし必要数を満たした時点で受付終了)
- 布田地区の被災家屋の片付け
被災家屋から庭に出された家具、瓦礫等を分類し、回収場所(地域のグランド)に運搬するトラックに積み込む 他
4.交通
伊丹空港 ⇔ 阿蘇くまもと空港
(災害ボランティアセンターの受付時間等を鑑み、飛行機を使用した)
現地移動は公共交通機関(電車、バス)が被災等で使用できなかったためタクシーを使用
5.宿泊先
阿蘇リゾートグランヴィリオホテル
〒869-2232 熊本県阿蘇郡赤水米塚温泉 TEL 096-735-2111
- 熊本市内、活動周辺は被災しており手配できず。本ホテルも被災しており、安い料金で宿泊できた
銭湯
5/22(日)帰りに使用
大谷の湯 熊本県菊池郡菊陽町 TEL096-233-9477
6.行程
5月21日(土)
時間 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
06:50 | 伊丹空港 集合 | 昼食・水の購入 |
07:40 | 伊丹空港発 ANA521便 | |
08:55 | 阿蘇くまもと空港着 | |
学生はタクシーにて移動(引率者はレンタカー)
|
団体扱いで、災害VCではなく、活動先へ直行。現地でスタッフが待機 | |
ボランティア活動 (1)布田地区を小グループに分かれて御用聞き、要請があれば手伝う ⇒ それぞれ活動先を見つけ、合計4ヶ所の手伝いをした |
夏日で、熱中症対策を最優先として、水、氷、塩飴の配給など | |
16:00 | ボランティア活動終了 タクシーにて宿泊施設に移動 |
西原村 ⇒ 赤水(ホテル) 移動時間は約40分 |
17:00 | 阿蘇リゾートグランヴィリオホテル到着 | 被災ホテルで、食事、風呂の使用に制限あり水の節約など |
18:30 | ミーティング | |
19:00 | 夕食 |
5月21日活動の様子
5月22日(日)
時間 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
07:50 | タクシーにて宿泊所を出発
|
ワゴン車を手配できた |
08:35 | 西原村布田地区高齢者活動生活支援促進機械施設 着 | |
09:00 | ボランティア活動 (1)前日に住民から依頼された布田地区の被災家屋片付けタンバ家(前日とは別のタンバさん) |
立地条件が悪く、トラックが入れなかった、10mの上り坂を破棄する家具等を運び、県道でトラックに積み込み |
各自が適宜、休憩・昼食 | ||
14:50 | ボランティア活動終了 ⇒タクシーで銭湯に移動 大谷の湯で汗を流す |
学生の疲れがひどく、急きょ、予定になかった銭湯を入れた 銭湯駐車場でタクシー待機(新たに予約が困難だった) |
17:30 | チェックイン | |
18:20 | 熊本空港発 ANA528便 | |
19:20 | 大阪伊丹空港到着 | |
19:45 | 解散 |
5月22日活動の様子
学生の気づき、意見
5/24(火)事後研修会から(一部)
現場での状況に関して
- このように発災直後に活動をするのは初めてで、家屋の倒壊などを目の当たりにして衝撃を受けた。
活動内容について
- 熱い中での作業となり、特に力仕事が多かったのでとても大変だった。
- 自分達で活動場所を探すということに難しさを感じた。
- 丹波や広島での活動にも参加したが、マッチングなしでの活動は初めてだったので、とまどった。
- 先遣隊の時と違い、家の中と外での両方の作業となった。
活動を通して気づいたこと
- 初日に出会った住民が一人で作業をしていると言っていたが、あの作業を一人でするとなると、どれだけかかるのか気が遠くなるような作業量だと思うが、自分達が手伝うことで片付けることができたので、この体験を通じてボランティアっていいことなんだと気がついた。
- ボランティアに参加するのは初めてだったが、実際に現地に行き、状況に驚いたが、作業を通じてボランティアの力強さを感じた。
- このような活動に初めて参加したので、何をしていいのかわからなかった。長靴に履き替えるタイミングもわからず、作業の要領のことなど、経験のある人達に本当に助けられたなと思った。
- 災害支援の現場での活動は昨年の常総ボランティア以来となったが、今回家片付けを手伝っている中で、思い出のある物が出てきたときに、その家の人は捨てていいというけれど、娘さんは置いといてと言ったり、そこで手伝っていた他のボランティアの人たちが、仕訳してどけておいたものをごみと言って捨てようとしたり、どう扱っていいのか困った。
- 作業的には力仕事が多かったので、男の人に助けてもらった。
- 災害ボランティアセンターの存在を知らない住民の方が多く、びっくりした。
- 災害ボランティアセンターに近い地域には、ボランティアがたくさん入り、そこから離れたところには、ボランティアも来ていないという状況もあり、自分達は離れた地域で活動した。
- 活動から帰ってきたら、地元の小学校は九州に修学旅行に行くというし、現実とのギャップにとまどっている。
- 1日目に軽い熱中症になり体力的にきつかったがなんとか活動できてよかった。
- 2日目は精神的にきつかった。それがごみであるかどうかは、その持ち主がきめることなのに、ボランティアで来ていた他の団体の人達が、片づけをしている際に、すべてごみ扱いしているのを見ていられなくなってしまった。
- 住民の方から仮設住宅に対する不安など(抽選ときいているから当たるのかどうか心配など)の話もきけたのでよかった。
- 空から見たブルーシートの光景に衝撃を受けた。
以上