神戸学院大学

被災地支援活動

4月30日(土)~5月1日(日) 平成28年熊本地震緊急支援ボランティア(先遣隊)活動概略

標記の件、下記のとおり報告いたします。

日時 2016年4月30日(土)~5月1日(日)
主催 神戸学院大学
協力 九州ルーテル学院大学
西原村災害ボランティアセンター
西原村立山西小学校
他、連携機関

1.行き先

熊本県阿蘇郡西原村

概要

西原村は熊本県の中心部熊本市から東方20km 北緯32度54′19"の地点に位置し、東西約9km 南北8.5km 総面積77.23㎞2。東は阿蘇郡南阿蘇に北部は大津町、北西部は阿蘇くまもと空港に、南は上益城郡御船町および同群山都町にそれぞれ接している。
村の東部は阿蘇外輪山の一部である標高1,095mの俵山を中心に広大な原野と山林からなり、面積は約6,126haで総面積の80%を閉めている。山麓と益城町に接する台地は本村唯一の耕地として畑、または樹園地として利用されているほか、西流する鳥子川と木山川流域または、そのほかの小河川流域には水田が拓けている。

人口

人口は、人口7,070人 男3,448人 女3,622人 世帯2,530世帯(2016年3月1日現在)。

2.西原村の被災状況(2016年5月1日13:30現在)

死者 5人
重軽傷者 58人
全壊家屋 344棟
半壊家屋 1,087棟
一部損壊 多数

震度

2016年4月14日 21時26分 震度6弱
2016年4月16日 1時25分  震度7

ライフライン

水道 断水、試験通水有、給水車有 神戸市水道局より村内の水道の復旧作業のため、7人が来村中。
山口市水道局など、海上自衛隊横須賀基地による風呂支援あり
電気 復旧済
ガス プロパン

避難所人数(4月28日 午後8時現在)

避難所 避難者数(人)
山西小学校 531
河原小学校 265
西原中学校 442
にしはら保育園 51
改善センター 40
村民体育館 50
合計 1,379

村へのアクセス

3.参加者名簿

現代社会学部 社会防災学科 学生12人、教員3人 計15人

宿泊先

九州ルーテル学院大学 幼稚園多目的ホール
住所:〒860-8520 熊本市中央区黒髪3-12-16
TEL:096-343-1600
西先生に4月30日午後1時半にお電話、午後5時半にご挨拶。

銭湯

熊本 銭湯営業情報  http://1010meguri.blog.fc2.com/blog-entry-290.html
湯らっくすゲンキスクエア(中央区、宿泊可=予約できない)http://www.genkysquare.com/
住所:〒860-0816 熊本市中央区本庄町722
TEL:096-362-1126

4.行程

4月30日

時間 内容 備考
05:45 新幹線新神戸駅 改札前集合
06:13 神戸駅発 みずほ601号(鹿児島中央行)
09:07 熊本駅着 博多到着後、指定席から自由席へ移動(全員自由席で座席確保)
タクシーにて移動
  • (1)熊本市災害ボランティアセンター(学生6人、教員1人)
  • (2)西原村立山西小学校避難所(学生6人、教員1人)
  • (3)阿蘇くまもと空港へレンタカー受け取り(教員1人)
熊本市災害ボランティアセンター到着後、ボランティアの受付が終了していたため、西原村立山西小学校避難所へ移動
ボランティア活動
  • (1)西原村立山西小学校
    足湯(体育館)
    子どもの見守り(音楽室にあるキッズルーム)
    昼食の配膳
  • (2)西原村内
    地区内の家屋片づけ
足湯、子どもの見守りは、前日入りしていた兵庫県立大学、神戸大学からの引継ぎCODE海外災害援助市民センターの足湯活動あり
二つの班の活動内容、場所は翌日に交代する
16:00 ボランティア活動終了
タクシーにて移動
熊本市内⇔西原村
移動時間は約1時間
タクシー代は約7,000円
17:15 湯らっくすゲンキスクエアにて入浴 ボランティア参加者は無料ただし、参加証(名前シール等)が必要
今回は参加証は提示できなかったが無料
18:15 九州ルーテル学院大学 幼稚園多目的ホール到着 正門から入って、左奥学内にもすぐ近くに6世帯が避難中
18:30 ミーティング
19:00 夕食

4月30日活動の様子


足湯活動の様子

家屋片づけ作業の様子

西原村ボランティアセンター

5月1日

時間 内容 備考
07:45 タクシーにて九州ルーテル学院大学 幼稚園多目的ホール出発 西先生、ルーテル学院中学校校長、理事がお見送り
08:45 西原村立山西小学校到着
09:20 ボランティア活動
  • (1)西原村立山西小学校
    トイレ掃除
    トイレの水確保(午前中は通水のためなし、午後の断水中)
    グラウンド整備
    昼食の配膳
    避難所となった教室の清掃
  • (2)西原村内
    地区内の家屋片づけ
足湯は道具(バケツ、鍋など)がなかったため実施できず

2つの班の活動内容、場所は翌日とは交代

ゴールデンウィーク明けに授業再開を目指す
各自が適宜、休憩・昼食
16:00 ボランティア活動終了
阿蘇くまもと空港へ移動
17:00 チェックイン
18:20 熊本空港発 ANA528便
19:20 大阪伊丹空港到着
19:45 解散

5月1日活動の様子

避難所での活動(1)
避難所での活動(2)
家屋片づけ作業の様子

5.他団体のボランティア活動(山西小学校)

4月30日

  • 兵庫県立大学(足湯、子どもの見守りなど)
  • 神戸大学(足湯、子どもの見守りなど)
  • CODE海外災害援助市民センター
  • 国士館大学
  • 大分県の小学校教員
  • ドトールコーヒー
  • 個人の参加者

5月1日

  • 個人の参加者
  • リンガーハット(長崎ちゃんぽんの炊き出し)
  • 神戸学院大学が前日にボランティアに入ると伝えていたため、他の団体を断っていた

6.関係者氏名、連絡先など

西原村災害ボランティアセンター
山西サテライト 080-3085-4540
→村内に数か所ボランティアセンター以外にサテライトが設置されている
西原村立山西小学校避難所
坂園氏(女性、西原村職員、避難所担当)
高本氏(男性、西原村職員、避難所担当)
タクシー
旭タクシー 0120-00-4188(熊本市中央区 湯ラックスゲンキスクエア近く)
096-354-4188
(株)大阿蘇大津タクシー 0120-433-557

7.次回以降の活動時の注意事項

  1. 熊本市災害ボランティアセンターによる活動
    参加者が多数のため、参加の困難さが見込まれる。熊本市内で活動を希望する場合は活動場所の要調整
  2. 西原村におけるボランティア活動

ボランティア活動の流れ

西原村のボランティアセンター、サテライトで登録をする
西原村立山西小学校避難所(体育館入口)受付で登録を済ませて、坂園氏の指示に従う

地理的条件

  • 阿蘇くまもと空港に近いが、熊本市内や熊本駅から遠い
  • 近隣の大津町にタクシー会社2社あり、安定した宿泊先があればボランティア活動はニーズが多く、参加するボランティアの数は限られているため、今後もボランティア活動は可能?
  • 現在、仮設住宅の整地中、6月中旬には仮設住宅へ入居予定

ボランティア活動中

  • 気温が25度を超えると熱中症対策が必要(水分、塩分、休憩)
  • がれき撤去作業の際、長靴が破れてしまい、危険
  • ガレキ撤去作業の際、6人のグループが二つの活動場所に分かれてしまった。水分をグループ全体で持つのではなく、個人がそれぞれ自分の分を確保して、適宜水分補給をする必要がある。

8.現状調査

西原村大切畑おおきりはた地区

世帯:26世帯(1戸は空家)、人口:約100名、負傷者:数名、死者:無
地滑り、家屋の倒壊が甚大、且つ道路の幅が狭小
行政(西原村)の支援が充分に届いていない

大切畑地区の様子

南阿蘇村へのアクセス

145号線、207号線が通行止め
国道57号線は立野病院まで通行可能、その先は通行止め
グリーンロードのみ通行可能

参考URL

西原村ホームページhttp://www.vill.nishihara.kumamoto.jp/