被災地支援活動
神戸学院大学 災害被災地緊急応援プログラム 広島市土砂災害ボランティアバス 報告書
*本プログラムは「神戸学院大学教育後援会」の補助を受け、実施されました。また、大学間連携災害ボランティアネットワーク(幹事校:東北学院大学)の連携のもと実施され、特に広島修道大学(宿泊所提供および活動受入調整)には多大なご支援をいただきました。
日程 | 2014年9月20日(土)~21日(日)1泊2日 |
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場所 | 広島市災害ボランティアセンター 三木サテライト(広島市安佐南区八木5-4-5) |
内容 | 土砂による被災の片付け ほか |
参加 | 神戸学院大学学生25人、神戸国際大学1人(コンソーシアムひょうご神戸)、引率4人(教職員) |
移動 | マイクロバスを手配(神姫バス1台) |
実施スケジュール
2014年9月20日(土):神戸~広島の移動、事前研修
13:00 | KPC A号館横のシャトルバス発着場所に集合、乗車 |
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13:40 | KAC 11号館前(14号館側)に集合、備品積み込み、広島へ
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18:00頃 | 広島修道大学(セミナーハウス)に到着 セミナーハウスのチェックイン、夕食 |
19:00頃 | 事前研修会 *東北学院大学生(12人)と合同で実施 |
21:00頃 | 終了、各自部屋へ(翌日のハードな活動のため、体調管理を徹底!) |
9月21日(日):活動本番、終了後神戸へ帰着
起床、朝の支度、朝食、部屋の片付け
08:00 | セミナーハウスをチェックアウト(時間厳守) |
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08:30~09:00 | 広島市災害ボランティアセンター・八木サテライト到着 *バスは太田川河川敷川内第1駐車場で待機 |
10:00 | 現地の指示に従い、活動開始 本学学生(神戸国際大学生含む)は2班に分かれて活動します 活動先はボランティアセンターから指示があります |
12:00 | 昼食(ただし、活動状況に従い、時間が前後する可能性あり) |
13:00 | 活動再開 |
15:00頃 | 活動終了、後片付け、帰着の準備 長靴、ゴム手袋、ゴーグルは配給するビニール袋に入れて管理のこと |
16:30頃 | バスに乗車、神戸へ出発 |
20:30頃 | KAC到着 →21:00頃 KPC到着 解散 |
活動内容
9/20 13:00 集合(KPC→KAC)
- KPC、KAC両キャンパスで学生が集合し、備品の積込み後、現地に向けて出発した。
19:00 事前研修会(広島修道大学セミナーハウス)
- 18:30頃 広島修道大学セミナーハウスに到着。施設担当者によるオリエンテーション後に、東北学院大学と合同で事前研修会を行った。広島修道大学ひろしま未来協創センター平岡 健氏、中寿賀 綾氏より、被災地の状況についての講義を実施頂いた。発災時からの被害状況の変遷、ボランティアの活動状況等を丁寧にご説明頂いた。
- 現代社会学部社会防災学科前林清和教授より、ボランティアの基本的なこころ構えについての講義を行った。また、心理臨床カウンセリングセンターの守田敦子カウンセラーが、ボランティア活動にあたっての心構えや活動中の心身のケアについての講義を行った。その後、ボランティア活動支援室の川口謙造より、活動スケジュールについての確認をした。
- 本学と東北学院大学の参加学生代表が、活動に参加するにあたっての意気込みを共有した。
- 最後に、東北学院大学経済学部 伊鹿倉 正司准教授より、明日の活動に向けての激励をいただいた。
9/21 8:30 広島市災害ボランティアセンター・八木サテライト到着
- 広島市災害ボランティアセンターでボランティア登録後、バスで八木サテライトに移動。八木サテライトで活動の装備を借りて準備を整え、現場まで徒歩で移動した。
09:30 活動開始
- 今回の活動では、4世帯の床下の泥かきをすることになった。排水溝から床下に浸水し、水が引いたあとに残った泥を撤去する作業である。放っておくと悪臭や虫が湧く原因となると説明を受けた。
- 本学学生(神戸国際大学生含む)は4班に分かれ、それぞれのお宅の住民の方からの指示のもと、活動を行った。
- それぞれのお宅では、台所の床板を上げて床下に潜り込み、懐中電灯の明かりを頼りに泥を掻きだした。狭い空間のハードな作業となるため、こまめに休憩をとりつつ、作業を行った。
12:00 昼食休憩
- 全身泥まみれの学生が多かったため、住宅の外で昼食休憩をとった。住民の方から冷たい飲み物の差し入れを頂いた。
13:00 活動再開
- 午前中に引き続き、泥かきの作業を行った。
- また、住民からの依頼により、プレハブ倉庫を力を合わせて移動させた。プレハブ倉庫を撤去した跡には泥が塊になって残っており、被害のすさまじさを実感した。
14:00 現地視察(引率)
- 引率班は、個別に現地の被害状況を視察した。
15:00 活動終了
- 床下の泥かきは、ほぼ時間通りにすべて撤去することができた。
- 活動終了時、住民の方との記念撮影などをして、短いふれあいだったが別れを惜しんだ。
16:00 現地視察
- 現代社会学部社会防災学科前林清和教授の案内で、現地の被害状況について可能な範囲で視察を行った。
16:30 バスに乗車、神戸へ出発
- 活動を終え、神戸に向けて帰着の途に就いた。途中、バスの中で学生たちの感想を共有する時間を持った。
21:00 キャンパス到着
- 20:30、有瀬キャンパスに到着後、備品の片づけを行い解散した。バスはその後、21:00頃にKPC到着、順次解散した。
神戸学院大学 兵庫県広島市土砂災害ボランティアバス
参加学生、引率者の気づき、学び - 帰りのバスの中で(事後研修)
- 初めて家の床の下に入って作業を行ったが、とても大変な作業だった。
身動きがとれない中での作業は慣れなかったので、みんなきつそうだった。
住民の方と話しながら作業ができたし、床下の泥を全て出せた。 - 積もった土砂ともともと敷いてあった砂を理解していなかったことで作業が遅れていた。しっかりと説明を聞いて取り組むべきだと思った。
- 食事の確保が必要。食事の連絡が前もってあればよかった。
- 広島出身なので参加した。被災地は初めてで何ができるのか分らなかったが、家の下に入って、作業して住民の方が喜んでいただいてよかった。
- 被災者の方々の笑顔に影を感じた。今回の活動で被災の現状を少しでも分かってよかったと思った。それと同時に非日常体験から感覚が狂わないか不安である。
- 災害直後のボランティアは初めてだったが、思ったより酷い!!という印象は受けなかった。
正直、あの土砂をかいたことでどう良くなるのか、という必要性がわからなかった。帰って調べてみたいと思う。直後はやはり力仕事でボランティア等の力が必要だが、その人たちを管理する人、力も必要なのだと感じた。 - 今回初めて現地へ入るボランティアに参加して自分にも少しでもできることがあるのだと知った。これからも積極的に参加したい。
- 住民の方とのコミュニケーション、床下の泥出しをするために資機材がすぐ手元にあることが当たり前ではないことを再確認。次のボランティアたちが受け継いで、早く元の生活に戻ってほしい。活動したことよりも活動しやすい環境を作ってくれた周りに感謝している。
- 丹波バスにも参加したが、今回は家屋の床下に潜るなどの経験ができて、災害ボランティアと言っても求められるニーズは各地で違うんだということを再確認できた。
- 視察で見たような、家が潰れてしまっている所など被害の大きい所をお手伝いしたいという気持ちがどうしてもあるけれど、私たちではそういった場所はどうすることもできないんだと、あの倒壊した家を見て強く感じました。しかし今日、少しでも被災者の方のお手伝いができ、感謝されたことで、私たちでも役に立つことができるんだと、とても嬉しく感じました。
- ニュースで映像としては見たことありましたが実際視察で家に土砂が食い込んでるのを見て衝撃でした。
ボランティアにたくさんの人が来ていて驚いたのと、お年寄りの方々も土砂を掃除していたのにびっくりしました。 - 今回初めて災害ボランティアに参加して、お互いに声を出し合うことが大切だと思いました。周りを見る、視野を広くして、自分から積極的に行動をしなければいけないと思いました。
- 実際に被害の現場を見ると、今まで他人事に思っていたが思えなくなった。被災者の方たちは、私たちをすごく気遣って下さって、笑顔で迎えて下さり、活動が終わったあとには「ありがとう」と言って下さって、私の方が力を貰った。
- 住人同士のコミュニケーションが大切。学生ボランティアという少しの力でもたくさん集まれば、役に立つことがある。被災者の方たちのあたたかさにも助けられた。
- 今回の活動を通して、地元への貢献が少しでもできてよかった。土砂災害についての情報はテレビ越しでしか知らず、自分自身も一刻も早くお手伝いをしたいという気持ちがあったので、とてもよかったです。
- このような活動をすることが初めてで、自分1人では何もできないなという無力さを感じた。沢山の人手が必要であることを身を持って感じた。
- 初めて災害ボランティアに参加した。家の下の泥を運ぶ作業をしたが思っていた以上に重たかった。できるだけ早くの復旧を願っている。
- 高校からボランティアで東北で活動していたが、今回、大学で初めて災害ボランティアに参加して、ボランティアの難しさや大切さを改めて感じた。
- 考えていた以上に重労働だったがやりがいを感じた。ニュースで見ていたよりも実際に現場を見たら悲惨でびっくりしたし、少し動揺をした。
現地からのお手紙
活動終了後に、住民の方より以下のような感謝のお手紙をいただきました。