被災地支援活動
4月21日~24日 学生ボランティア 報告
4月21日(木)~24日(日)に本学が実施した被災地ボランティアに、学際教育機構防災・社会貢献ユニット生19名、同教授 金芳外城雄、四宮千佳子(TKKスタッフ)が参加しました。
以下のとおり報告します。
期間 | 2011年4月21日(木)~24日(日)1泊4日 |
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内容 | 学生による被災地におけるボランティア活動の実施 |
目的 |
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参加学生 | 防災・社会貢献ユニット生19人 |
引率 | 金芳外城雄 防災・社会貢献ユニット 教授 |
引率補助 | 四宮千佳子 TKK学び合い連携センター スタッフ |
スケジュール
4月21日(木) | 17:30 | KPC 防災・社会貢献ユニット事務室 集合 |
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18:00 | KPC A号館前車寄せにバス到着、物品搬入 | |
18:30 | KPC 出発、バスにて宮城県へ。途中SAにて2、3時間おきに休憩 ―バス車中泊― |
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4月22日(金) | この日は、東北福祉大学TKK分かち合い連携センターコーディネーター高橋英彦氏、学生2人と協働した。 | |
06:00 | 東北福祉大学到着、構内にて待機 | |
08:30 | 東北福祉大学 ボランティアセンターへあいさつ | |
10:00 | レントオール仙台にて物品借用(わた菓子、ポップコーン、発電機等) | |
10:30 | 名取市ボランティアセンター(名取市民体育館)到着 センター長よりボランティアセンターの役割、被災状況の説明、ボランティア登録 | |
11:00 | 法務局訪問、応援要員である神戸市職員から、支援内容の説明 | |
11:45 | 避難所(館腰小学校:名取市植松1-2-27)到着、ボランティア活動 ―活動内容(わた菓子、ポップコーン、お茶出し、子どもと遊ぶ)― | |
16:00 | 名取市ボランティアセンター到着、休憩後出発 | |
17:00 | レントオール仙台で物品返却後、夕食 | |
19:30 | 秋保温泉到着(宿泊:ホテルニュー水戸屋) | |
20:30 | 振り返り | |
4月23日(土) | 07:00 | ホテル出発 |
08:30 | 名取市ボランティアセンター到着、雨天のためボランティア活動内容をボランティアセンターおよび東北福祉大学と再調整 09:15 8グループに分かれ、避難所においてボランティア活動 ―活動内容(子どもと遊ぶ、避難所トイレ掃除、支援物資仕分け、メッセージボード作成)― |
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15:00 | 名取市ボランティアセンター集合 名取市閖上地区の被災地状況視察・調査(タクシーに分乗) |
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16:15 | 名取市ボランティアセンター到着 | |
16:30 | 名取市ボランティアセンター出発、秋保温泉(ホテルニュー水戸屋)にて入浴後、バスにて神戸へ。途中SAにて2、3時間おきに休憩 ―バス車中泊― |
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4月24日(日) | 06:00 | 三ノ宮駅前帰着、解散 |
活動内容
4月22日(金)
人員
本学19人、東北福祉大学生2人名で活動した。
活動場所
避難所(館腰小学校)
避難所状況
- 避難者180人強、閖上地区の方々
- 日中人口は90人程度(その他の方々は仕事やボランティア、学校等に出かけている)
- 発災後、次の日には避難所に入り、その次の日の朝には避難所内の自治形態が整っていた(避難者を12チームに分け、リーダー・サブリーダー・本部手伝い要員・配膳手伝い要員を各チームから選出)・道が悪く、また大型バスが入れないため、ボランティアセンターのミニバスに乗り換えて移動
- 避難所内は居住空間のみで、遊ぶスペースはない
活動内容
- 機材等は、ボランティアセンターのトラックに積み替えて搬送
- あいにくの小雨の中、わた菓子、ポップコーン、お茶出し、子どもと遊ぶ活動(サッカー、鬼ごっこ)を実施
- 配布前には、避難所内であいさつをした。小雨が降っていたため、わた菓子やポップコーン、お茶出しは避難所内に入って配った
- 小学校、中学校の授業が開始したため、午前中は子どもが少ない。13時過ぎから順次子どもが帰り始める
- 一緒に遊んだ子どもは10人強
- 児童館が隣接しているため、お菓子を持って訪問し、子ども達と遊んだ
※朝日新聞神戸支局の記者の取材があった。
4月23日(土)
人員
本学19人、東北福祉大学生18人で活動した。
活動場所
以下8か所
- 避難所(名取第一中学校:名取市小山1-8-1)
- 東北福祉大学(2人)、本学(2人)
- 東北福祉大学の車両で移動
- 子どもは4人程度
- 子どもと遊ぶ活動(肩車、おんぶ、絵しりとり、お絵かきなど)
- 力仕事が多いため、神戸学生の参加は大変助かった(東北福祉大学生のコメントより)
※TBC東北放送ラジオの取材があり、生放送された。
- 避難所(名取第二中学校:名取市高舘吉田吉合90)
- 東北福祉大学(1人)、本学(2人)
- 東北福祉大学の車両で移動
- 子どもは3人程度
- 平日は子どもがいないが、土曜は学校が休みのため子どもが増える
- 子どもと遊ぶ(おいかけっこ、かくれんぼ、インターネットゲームなど)
- 避難所(下増田小学校:名取市下増田字土手北101)
- 東北福祉大学(2人)、本学(2人)
- 東北福祉大学の車両で移動
- 小さな子どもはあまりなく、中高生とUNOやインターネットゲーム、おしゃべりをして遊ぶ
- 午後には尚絅学院の学生が来訪し、演奏や歌を披露した
- 避難所(増田中学校:名取市増田字柳田230)
- 東北福祉大学(3人)、本学(2人)
- 徒歩で移動
- 子どもは5人程度
- 子どもと遊ぶ(たかいたかい、おもちゃ遊び)
- 避難所(大人)の方々とトランプ、バドミントン、UNOなどで遊ぶ
- 避難所(増田小学校:名取市増田3-9-20)
- 東北福祉大学(2人)、本学(2人)
- 徒歩で移動
- 子どもは5人程度
- 子どもと遊ぶ(サッカー、バレーボール、おしゃべり、ぬりえ)
- 物資仕分け、お弁当配りも行った
- これまで話ができなかった子どもに対して、神戸学生が積極的にかかわってくれたことで、遊ぶきっかけがつかめた(東北福祉大学生のコメントより)
※TBC東北放送ラジオの取材があり、生放送された。
- 避難所(名取文化会館:名取市増田字柳田520)
- 東北福祉大学(1人)、本学(4人)
- 子どもは10人以上
- 子どもと遊ぶ(おんぶ、けん玉など)
- 暴言や暴力が目立つ
- キティちゃんが慰問に来て、写真を一緒にとってプレゼントしていた
- 避難所(館腰小学校:前述)
- 東北福祉大学(4人)、本学(4人)
- 支援物資の仕分け、屋外トイレ掃除
- 子どもと遊ぶ(サッカー、おしゃべり、おいかけっこ)
- 横浜中華街からの炊き出しボランティアの手伝い(肉まん・あんまんの準備、配布、片づけ)
- 肉まん炊き出しは、水が沸騰させる~蒸しあがるまで1時間以上かかった
- ボランティアセンター内
- 東北福祉大学(2人)、本学(1人)
- 各地から届いたメッセージを模造紙に貼りデコレーション(今後、避難所に配って貼ることに)
学生たちとの反省会で出た意見(抜粋)
1日目(22日夜)の感想のみ。2日目の感想は含まれていない。
避難所
- 避難所の方々が互いに助け合っていた
- 避難所の扉を開けると、異空間が広がっていて、入ることをためらった
- 衣食住がない状態に、考えさせられた
子どもの様子
- 子どもが暴力的でストレスがたまっていると感じた
- 子どもが笑うと、見ている大人も笑ってくれて、いい効果だと感じた
- 楽しそうにしていても、たまに寂しそうな顔をしていた
- 避難所から帰るとき、子どもたちが追いかけて手を振ってくれたのが嬉しかった
その他
- 市内はとてもにぎわっていて、驚いた
- 何度もお礼を言ってもらえたのが、心に残っている。また来たい
- 道中、兵庫県警の方々と話をした。日本全国から支援が入っていることを実感した
- わた菓子用の割りばしがなく、コンビニに買いに行ったら売り切れだった。店員に相談したところ、「支援に来てくれてありがとう」と、お店用の割りばしをたくさん分けてくれた。お礼にポップコーンを持っていくという交流をすることができた
神戸市職員の支援活動
- 仙台市、名取市にこれまで200人以上の応援要員を送っている
- 支援金給付、仮設住宅についてアドバイスや相談業務などを担っている
- 仮設住宅については、900戸の予定地を確保済み。市街地近くに用地を確保しており、恵まれた環境が整っている。コミュニティごと移設する等、阪神・淡路大震災時の教訓を生かせている
現地の状況
- 仙台市内や名取市や石巻市に行く道路は渋滞が続き、予定より大幅に到着が遅れた。朝の早い時間移動したほうが賢明である
- 4月23日未明に余震があったが(震度3程度)、全員無事であった
その他、情報
4月20日、ゴールデンウィーク中のボランティア活動増加に伴い、関西広域連合広域防災局(兵庫県協働推進室)により「東北自動車道・ボランティア・インフォメーションセンター」が泉PA隣接地に設置された。ボランティア活動のニーズ、道路状況、宿泊施設の案内等を実施する。