ゼミ生が企業とコラボしてスイーツを開発し
「KOBE ”にさんがろく”PROJECT」で
準グランプリを獲得
中村亨教授のゼミでは、経済学の理論を企業や自治体のプロジェクトに生かす活動を実施。さまざまな連携活動を地域で行っています。2016年には、神戸市が神戸産農水産物の魅力を発信する独自の施策として行っている「KOBE ”にさんがろく”PROJECT」*1に3人のゼミ生が参加。企業と開発した商品が8大学、29の農漁業者、58企業が参加するなか、準グランプリを獲得するなど実績を残しています。
中村ゼミ生が挑戦したのは、神戸市西区を拠点とする寺谷営農組合の米粉を使用したアイスクリームの提案。食育や地産地消に取り組み、ヘルシースイーツの開発を手がけるハートスフードクリエーツ株式会社と協働し商品開発を進めました。最終的に提案されたのはプレーン、うめ、ごまの3種類のフレーバーを展開する和風のアイスクリーム「和(なご)み~神戸のお米あいす~」。提案会では、本学の12チームを含む28チームが1分間の動画によるプレゼンテーションを行った結果、準グランプリを獲得することができました。
「和(なご)み~神戸のお米あいす~」は、兵庫県物産協会の「五つ星ひょうご」商品にも選定。2018年には通年販売が決定し、ハートスフードクリエーツ株式会社の通販や神戸市産業振興センターの「神戸食堂はあとす」で販売されています。
*1
神戸産農水産物を素材に若者のアイデアと企業のノウハウを活用した新たな『ものづくり』と、若者と企業と農漁業者の連携・交流を促進する新たな『ネットワークづくり』を図るプロジェクト
プロジェクトのPOINT
参加してここがよかった!成長した!
● 経済活動の現場を知ることができた
● ビジネスマナーなど社会で必要とされるスキルが学べた
● 将来の仕事につながる経験ができた
社会におけるお金の流れや経理に興味があり、本学の経済学部に入学しました。少人数で実践的に学べる中村先生のゼミでは、自分がしたいと思ったことは積極的に参加。中でも印象に残っているのが、3年次で参加した「KOBE ”にさんがろく”PROJECT」です。
プロジェクトの開発段階では、米粉を用いたアイスクリームの味や展開するフレーバーの種類などで意見が割れることが多々あり、試行錯誤が続き、皆の意見をまとめる難しさを痛感することに。それでも何とか、農業組合や企業の方々に支えられ商品化を実現することができました。実社会で活躍する方々と深く関わり、ひとつの商品を生み出すという貴重な経験を通じて、キャッシュフローなどリアルな経済活動を実地で学ぶことができ、ビジネスマナーも身につけることできました。
こうした体験を通して、以前から目指していた経理や財務部門の仕事に就きたいという想いが強まりました。志望通り、現在は税理士事務所に就職し経理担当として働いています。経済学と聞くと堅苦しいイメージがあると思いますが、地域と連携した活動を通して“生きた経済学”を学べるのが本学の魅力。ぜひ、経済学部で、さまざまな経験をしてください。