公益財団法人
先端医療振興財団フロントライン

連携事業File02「公益財団法人先端医療振興財団」
連携事業File02先端医療センター病院、先端医療センター研究所、臨床研究情報センター、クラスター推進センターの4つの機関を擁する公益財団法人先端医療振興財団は、「神戸医療産業都市」における中核支援機関です。「神戸医療産業都市」の主要施設のひとつとして、本学ライフサイエンス産学連携研究センターがあります。本学と財団は、共同研究や薬学部生の実習受け入れなど、さまざまな連携の取組みを行っています。

「包括的連携協定」を締結しさらなる連携強化を目指す

「神戸医療産業都市」に進出している企業と、神戸市内の企業・研究機関・大学等の情報交換と交流の場となっている「神戸医療産業都市クラスター交流会」。本学をはじめとする、神戸医療産業都市(ポートアイランド)に位置する、研究・教育機関等が神戸市と連携し企業、大学、研究支援機関等の有機的な連携と研究者のコミュニティを形成し、国際的な研究開発、産業化の拠点を形成することを目的に、企業の技術者や学術界の研究者が相互に情報交換できる場づくりを目指して実施しています。

本学では、ポートアイランドキャンパスにおいて、「神戸医療産業都市クラスター交流会」を2011年より2年連続で開催。先端医療センター研究所と共同研究を進める総合リハビリテーション学部の松尾雅文教授が「Duchenne型筋ジストロフィーの治療法の開発」を発表するなど、「神戸医療産業都市」の活性化に寄与してきました。

また、薬学部の福島昭二教授、杉岡信幸教授、福島恵造助教らのチームが先端医療センター病院において共同臨床研究を実施しており、総合リハビリテーション学部と薬学部を中心に、公益財団法人先端医療振興財団の各機関との取組みが行われてきました。

このように、本学と関係の深かった公益財団法人先端医療振興財団と、2014年2月には「包括的連携協定」を締結。これにより、先端医療センター病院への薬学部生の実習受け入れ促進など、教育・学術両面においてより一層の関係強化を目指します。

総合リハビリテーション学部 医療リハビリテーション学科 松尾雅文 教授

連携事業の推進で神戸学院大学発の世界をリードする成果を

現在、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療法の開発を行っています。DMDは進行性の筋委縮症で、小児期に筋力低下で発症し、20歳台には死に至る非常に重篤な疾患。DMDに対する有効な治療法はなく、治療法を確立するため世界中で多くの研究がなされています。連携事業では、筋ジストロフィーの全く新しい治療法の開発を、先端医療センターの鍋島陽一センター長と薬学部の福島昭二教授とともに実施。特に重症な症状を示す筋ジストロフィーモデルマウスを用いて、症状を軽くすることが出来る新しい治療薬の開発を行っています。世界のDMD患者が治療法の開発を望んでおり、その期待に応える創薬となるべく共同研究を推進しています。

これまでに、ジストロフィン遺伝子のエクソンスキッピング誘導治療に関する成果、あるいは、筋ジストロフィーの病態を正確に反映するマーカーなどの探索に成果を挙げてきました。今後も、神戸学院大学発の世界をリードする成果が挙げられるものと期待されています。

松尾教授の研究については、學報.net「フロントライン」(2013年6月号)に「神戸学院大学の産学連携『最前線』-総合リハビリテーション学部・松尾雅文教授と新会社の挑戦」として掲載しています。
http://www.kobegakuin.ac.jp/gakuho-net/frontline/2013/2013_05/index.html

  • 連携事業file1「神戸市立医療センター中央市民病院」
  • 連携事業file2「公益財団法人先端医療振興財団」
  • 連携事業file3「国立病院機構神戸医療センター」
  • 連携事業file4「独立行政法人理化学研究所」
  • 神戸医療産業都市との連携事業トップページ
  • 神戸医療産業都市を中心とした神戸学院大学との連携事業について
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