コスプレ学生軍団、一路モスクワへ。アニメとオタクのサブカル国際交流。
2015年9月、神戸学院大学経済学部の岡部ゼミの3年次生(当時)10人が、日本文化の伝え手として、ロシア・モスクワ大学で開かれる「日露アニメ・オタク文化 学生サミット」に旅立ちました。
人気アニメのコスプレ姿で。
そもそものはじまりは、日本とロシアの若者の交流を目的に日露青年交流センターが募集していた短期派遣プログラムに、岡部ゼミはアニメとオタクというサブカル文化交流の企画を応募したコト。このユニークな企画が外務省の審査を経て採用され、今回のサミットが実現しました。
授業でロシア経済について学んだ際に、日本のアニメやマンガが人気だということを知った学生たち。世界照準のジャパニーズ・アニメを通じた新世代交流は果たして…?
■コスプレ学生軍団、麻生太郎副総理を表敬訪問。
サミット参加に先立ち、アニメ文化に造詣の深い麻生太郎副総理を表敬訪問。もちろん、学生は思い思いのコスプレで集合。ちなみに学生を率いる岡部准教授の白スーツ姿は、『機動戦士ガンダム』で「ギレン・ザビの演説を聞く左遷中のシャア・アズナブル」のコスプレなのだとか。
麻生副総理から、「いまや日本文化の入口は、アニメやゲーム。同じアニメを見て同じ文化を共有すれば、国が違っても理解し合える。その意味でこの行事は重要なので大いに頑張ってください」と激励を受け、出発の日に向けて気合を入れました。
■「日露アニメ・オタク文化学生サミット」開幕!
そしていよいよ、コスプレ軍団はロシア・モスクワへ!
モスクワ大学心理学部を舞台に9月3日に開幕したこのサミット。コスプレ姿の岡部ゼミ生10人+兵庫県立大の学生計11人を、日本語を学んでいるモスクワ大の学生たちが歓迎。初日の学生だけのセッションでは、作品ごとの分科会で、両国のアニメや漫画、コスプレ文化について活発な議論が交わされました。
終了後にはキャンパス屋上で、クレムリンをバックにウェルカムパーティ。コスプレ衣装を貸したり、好きな作品について語り合ったりと、和気あいあい。
■「日露アニメ・オタク文化学生サミット」の共同宣言採択
翌9月4日は本会議。
日本側からは、「日本アニメの源流の一つはロシアにある」という報告や、近年の声優ブームの盛り上がりなどを発表。ロシア側からも「日本のアニメにおけるロシア人登場人物」がどんなキャラクターなのかを紹介するなど、活発なやりとりが行われました。
そして、「日ロアニメ愛好者共同宣言」を採択して、サミットは閉幕。
この「日露アニメ・オタク文化 学生サミット」をきっかけに、神戸学院大学 経済学部とモスクワ大学 心理学部は、学部間協定を締結しました。サミットに参加した学生がモスクワ大に留学したことをはじまりに、これからますます交流が深まりそうです。
好きなものを携えて、世界へと羽ばたく。
神戸学院大学なら、柔軟な発想を生かしてこんな面白いチャレンジもできるんです!