神戸学院大学

社会連携

株式会社エムズブランディング 代表取締役社長の鵜殿麻里絵氏がトップランナー特別講義で講演しました

2023/06/12

講義の様子
講義の様子
講義の様子
講義の様子

地元神戸の企業経営者の方々がどのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語る「トップランナー特別講義」。第8回目の講義を5月29日に行いました。

今回は、株式会社エムズブランディング 代表取締役社長の鵜殿麻里絵氏が『自分の可能性を信じて一歩前に踏み出す力を』をテーマに、幼少期からの生い立ち、阪神・淡路大震災で被災し乗り越えた経験、学生時代に神戸の老舗料亭「松廼家」の女将となるため修行をし、一般企業での就業経験も経て、困難を乗り越えてきた経験などを紹介しました。

神戸花隈町で1917年(大正6年)に創業した「松廼家」は、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けました。料亭は全壊しましたが、周囲の助けもあって、神戸交通センタービルへ移転し、「日本料理店」として再出発することができました。しかし、新型コロナウイルス感染症が拡大し、初めて緊急事態宣言が発出されたタイミングで、神戸交通センタービルの店を即座に閉店することを決心し、その後神戸北野にある風情溢れる歴史的建造物で料亭を再開。困難の中にあっても、できる形で、できることに挑戦することでつながれる縁があると話しました。

そのような経験の中で、「自分自身の仕事をしたい」という思いから、自身の会社として「株式会社エムズブランディング」を立ち上げ、家業である料亭「松廼屋」をはじめ、「兵庫県おみあげ発掘屋」「五つ星ひょうご」での物販や、イベント企画商品開発・プロモーションなど多岐にわたる事業を行っています。その中で、鵜殿氏は人前で話すことは苦手だとしながらも、自身への挑戦として講演会への登壇を繰り返すうちに、好きな仕事に変わっていったということも語りました。

さまざまな人生の浮き沈みを経験したと語る鵜殿氏からは、学生に向けて「これから先、想像と違うことが起きたとき、高い壁にぶつかったとき、当たって砕けてしまってはいけない。必ず乗り越えられる時が来るので、どんなことにもチャレンジしながら、経験値を増やしていくことが重要だ。今は時代の流れが自身の良さを伸ばす時代であるから、会社にはさまざまなタイプの人がいて全体のレベルを上げていくことが必要である。どんな状況にあっても、一歩前に踏み出す力を持ってほしい。人生の可動域を拡げるために、挫折、挑戦、経験を繰り返して自身の価値観を見出してほしい。」と話を締めくくりました。

学生からは「自分の可能性を広げられるように、苦手意識を持っていることも挑戦をしていきたい」「ドラマの世界のような話だった。鵜殿さんでも人前で話すことが苦手だったということが信じられない。私も挑戦をしていこうと思った」といった感想が多数寄せられました。

次回は、6月5日、六甲バター株式会社代表取締役の塚本浩康氏が講演予定です。