ポーアイ４大学による連携事業の一環として、10月29日にポートアイランド第２キャンパスにおいて、「ポーアイ４大学総合防災フェスタ」を開催し、約300人の地域住民が参加しました。これまでも「ポーアイ４大学総合防災訓練」として、４大学の学生・教職員を中心とした防災行事を開催してきましたが、ポーアイ地区の地域住民を対象とした“フェスタ”としての実施は初の試みです。

ポートアイランド第２キャンパスの土グラウンド・人工芝グラウンド・学舎内で、防災にまつわる11団体のブース出展やイベントを開催。神戸市水上消防署の煙体験ブースでは、普段授業で使用している講義室を煙で充満させ、火災現場からの脱出デモンストレーションを行いました。参加者は、煙で先が見えないため身を低くかがめ、緑の誘導灯の光を頼りに出口を目指しました。また、神戸水上警察署のブースでは防災教室を実施し、子どもたちが防災ずきんの作り方を学びました。その他にも、神戸市水道局や神戸地方気象台、兵庫医科大学 看護学部などがブースを出展しました。

本学の学生が所属する３団体も参加し、日頃の成果を披露しました。神戸市水上消防団港島分団大学部（学生消防団）は、消火器使用体験とロープ結索体験を行いました。また、防災女子は災害食レシピとして蒸しパンを、ボランティア活動支援室学生スタッフ災害班は炊き出しとしてさんまのつみれ汁を来場者へ振る舞い、多くの人が人工芝の上で味わっていました。

イベントの途中に、３回の特別プログラムを実施。日本化薬（株）による「ドローンのエアバッグ・パラシュートのデモンストレーション」では、ドローン落下時にパラシュートを用いて安全に着地する様子を実演しました。また、学生消防団は、小型ポンプ操法による放水訓練で日頃のトレーニングの成果を披露しました。最後に、しおさい公園BEKOBEモニュメント付近へ場所を移し、神戸市水上消防署が消防艇「たかとり」による放水パフォーマンスを実施しました。圧巻の海上放水に歓声が上がり、盛況のうちにイベントは終了しました。

参加者からは「防災について考えるきっかけになった」「参加型で子どもも興味を持って体験していた」「普段子どもたちに経験させられないことをブースで体験させられてよかった」などの感想が寄せられました。

【ブース及び特別プログラム一覧】

• 神戸市水上消防署：防火服着用体験、煙体験、車両展示、消防艇放水パフォーマンス
• 神戸水上警察署：防災教室・防災用車両展示
• 神戸市水道局東部水道管理事務所：応急給水体験、展示
• 神戸地方気象台：気象・地震の実験、展示
• 神戸新聞社：阪神・淡路大震災パネル展示
  
• 兵庫医科大学 看護学部：心肺蘇生・AED使用体験
• 神戸市水上消防団港島分団大学部（学生消防団）：消火器使用体験・ロープ結索体験・小型ポンプ操法による放水訓練披露
• 日本化薬株式会社：ドローンのエアバッグ・パラシュートのデモンストレーション
• 港島地区防災対策委員会：港島地区の防災について（展示）
• 神戸学院大学　防災女子：災害食アレンジレシピ実演・試食体験（蒸しパン）
• 神戸学院大学　ボランティア活動支援室：炊き出し（さんまのつみれ汁）