本学では、防災・社会貢献ユニット開設時より、さまざまな地域への防災・減災の啓蒙を実施。学生は授業のなかだけでなく、自ら積極的に活動を行ってきました。その活発な取り組みは、社会防災学科へと引き継がれています。

地域の教育機関や地域自治体などと連携し防災教育や啓発イベントなどに学生が積極的に参加

社会防災学科および、防災・社会貢献ユニットのゼミでは、学生が地域の幼稚園から中学校までの教育機関で防災教育を実施する「出前授業」や、夏休みに防災をテーマにした自由研究を参加家族と一緒に考える「防災カフェ」(神戸市危機管理センター主催)などの活動を実施。学生が活動の主体となり地域社会と関わる取り組みを積極的に展開し、数多くの実績を残しています。

こうした、継続して行われている活動以外でも、防災に関わるさまざまなイベントに参加。2014年8月には、神戸をアピールするために東京で開催された『神戸のつどい』で舩木伸江准教授のゼミ生が報告を行い、東京で活躍中の神戸市にゆかりのある各界の著名人を前に、防災教育活動の説明を行いました。

また、2014年11月には、交通安全教育の一環として実施されている兵庫県警察と公益社団法人兵庫県看護協会主催の「第5回県下交通安全教育技能コンクール」に、学生ボランティアグループのメンバーも参加。コミカルな寸劇によって交通安全の大切さを分かりやすくアピールしました。このように、防災だけでなく地域の安全についての取り組みも行うなど、学生の活動は多岐にわたっています。

VOICE 法学部 防災・社会貢献ユニット 4年次生 松井 敦嗣さん 授業やボランティア活動を通じて学んだ他者に"伝える"ことの大切さ

防災・社会貢献ユニットでは、防災コースの舩木ゼミに所属。「出前授業」では、幼稚園から中学校まで幅広い年代の子どもたちに防災を理解してもらうため、年代に合わせてさまざまな方法で実施しました。幼稚園では、「防災レンジャー」ショーを披露。敵を災害、撃退する味方を防災方法などに例え、分かりやすく説明しました。中学校では、災害対応カードゲーム教材「クロスロード」を使って防災教育を実施。生徒にひとつの設問に対してイエスかノーかを答えてもらい、それぞれの立場から意見を述べることで防災に対する知識を深めてきました。

また、ボランティア活動にも注力してきました。大学が実施している「ボランティアバス」で被災地を訪ねたり、学生の自主的な防災組織「ポーアイ・セーフティタウン・コミュニティ」のメンバーとして神戸水上署や兵庫県警と連携し、地域の交通安全や防犯の広報活動を行ってきました。

こうしたさまざまな活動のなかで、自分自身が得た防災の知識を他者に伝えていくことの大切さを学びました。私はこの春から兵庫県警の一員となりますが、この大学で学んだ防災の知識や経験を活かし、地域の安全のために“伝えること”を大事にして職務を果たしたいと思っています。