社会防災学科は、ソフト面からの防災を専門的に学ぶ学科としては、全国で唯一。“防災を真剣に考え取り組む”という防災・社会貢献ユニットのDNAを継承し、誰もが安心して暮らせる社会の実現を目指します。
社会防災学科における学びのキーワードは、「アクティブラーニング」です。アクティブラーニングとは、学生が主体となって能動的に学習すること。学生が地域社会のみならず、海外にまで範囲を広げて社会貢献活動を実際に行うことで社会における課題を見つけ出し、自ら問題解決の糸口を探ります。
社会防災学科の学生は4年間で、地域社会の現状を把握したうえで、防災と減災の基礎を多角的に学びさまざまな問題の解決法を探ります。そのうえで、人間の命を脅かす危機に対応する専門知識や意識、技能の向上を目指し、防災において不可欠な“思いやりの心”を育んでいきます。
まだスタートして1年目ではありますが、防災・社会貢献ユニットから継承して行われている周辺自治体や教育機関と連携しての活動はさらに活発化。明日の防災を担う学生が、多彩なフィールドで活躍しています。
防災・社会貢献ユニットは、阪神・淡路大震災における負の遺産を教訓とした学びを追究しようということで開設されました。
この10年の間で着実な実績を築いてきたこともあり、横断的なユニットという形ではなく防災と社会貢献に特化する学びを推進し、より高度な知識やスキルを身に付けた人材を育てるべく社会防災学科に発展しました。
防災・社会貢献ユニットでは、2年次から4年次までの3年間で専門教育科目を学びます。そのため、学ぶ範囲も限られていましたが、社会防災学科では専門教育科目のカリキュラム数も60単位から100単位へと大幅に増大。学生に、より充実した授業を提供できるようになりました。また、先に防災教育や社会貢献を現場で実践してきた2年次以上のユニット生が、学科の1年次生を教え導くことで彼らの自主性をのばすと同時に、社会に出てから必要な上下関係も身につけることができる好循環も生まれてきています。
社会防災学科の目標は、消防士や警察官など学びに直結した仕事だけでなく一般企業においても、地域社会においても、ここで学んだ学生が社会に出たときに防災・社会貢献分野のリーダーとなってくれること。社会防災学科の学生には、ぜひ、学生時代に地域や社会と積極的に関わり、防災の基本である“人を思いやる心”を身に付けてほしいと願っています。