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このクラブのここに注目! 文化会編(2)
アートを通じて、さまざまな人たちとの交流を
美術部 “鴎風會”

美術部では、週1回ミーティングを開くほかは、部員は各自自由に創作活動を行っています。美術部の主な活動の場は、有瀬キャンパス第2文化体育館の部室とアトリエです。部員のほとんどは広いアトリエで過ごし、油絵から立体的なオブジェまで思い思いの作品を制作しています。本学美術部は、こうした学内での活動のほか、学外にも活動の場を広げ注目を集めています。

好評だった昨年の学園祭での作品は、「後展」として学内のホールなどで展示

昨年の6月、明石市のNPO法人「医療・環境サポート協会」が中心となり、明石港西外港の護岸堤防に色鮮やかなペインティングを施す作業が行われました。これは、堤防周辺のゴミを減らすための試みとして実施された試験的なイベントですが、このボランティア活動に本学美術部も参加しました。美術部は、「明石城」や「魚の棚」といった明石を象徴するモチーフの下絵を担当し、その上に地域の小学生や中学生が色を塗っていきました。こうして完成した壁画によって実際にゴミの量が減ったという成果があったそうです。そのため、今年も昨年の作品の続きにペインティングを施す作業を実施する予定になっています。さらに、昨年4月からポートアイランドキャンパスが開設したこともあり、新キャンパス周辺の企業からの要請も増えています。ポートアイランドキャンパスの最寄り駅、ポートライナーの「市民病院前駅」構内へのクリスマス用のペインティングなどもその一例です。その他、昨年9月にポートアイランドの市民広場で開催されたイベント「花あかりフェスタ」の灯籠作りに参加したり、今後は、UCC神戸本社の依頼でエントランスの一部に絵を描く活動も予定しています。

ペインティングによって鮮やかに変身した明石港西外港の護岸堤防

学外の活動としては、他大学美術部との連携も積極的に実施しています。大阪と兵庫の美術系大学以外の大学美術部で組織された団体「神制(神戸学生制作会)」に本学美術部も参加しており、毎年8月と2月に西宮北口のギャラリーで展覧会を開催。お互いに刺激を受け合う貴重な交流の場となっています。

最近の主な活動
2007年度 6月 明石港西外港堤防壁画ボランティア
ダイヤモンドフェスティバル
9月 「花あかりフェスタ」灯籠ペインティングへの参加
12月 ポートライナー「市民病院前駅」上りホームの装飾
2月 「神制2月展」 ほか

Message!

法学部法律学科 2年次生
美術部 “鴎風會” 部長 田中 李沙さん

そもそも私が美術部へ入部したのは、友人に誘われたからというごく軽い理由からでした。入部する学生は、私自身もそうなのですが、半数くらいが初心者です。本学の美術部では、表現方法に関して個人の自主性にまかされています。また、絵以外でも立体的なオブジェを制作したり、自由な発想でみんな“アート”を表現しています。初心者でもアートに興味さえあれば制作できる環境がここにはあります。実は私も、美術部に入ってから一度も絵を描いたことがないのですよ(笑)。通常は個人で制作活動を行うことが多い美術部のメンバーですが、ダイヤモンドフェスティバルの時はみんなが力を合わせて作品発表を行います。去年は3つのグループに分かれ、“和”を 制作テーマに、お寺や桜、金魚など“和”を感じさせるモチーフを題材に、和紙などをちぎってベニヤ板のボードに貼付けました。こうして出来上がった作品は、学生の間で大変好評でとてもうれしかったです。最近、NPO法人の方たちや他大学の美術部員、企業の方たちと接する機会が多くなってきており、活動が学内だけでなく学外にも広がりつつあります。そうした交流を通じてアートに関する幅も広がり、何より新たな出会いを経験することができるので、今後も要請があれば積極的に地域へと出て行きたいと考えています。こうした活動に少しでも興味を持った方は、個性溢れる仲間たちが待っていますので、ぜひ“アート”しに来てください。

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