「社会人の学び直しニーズ対応教育プログラム」選定事業(文部科学省委託事業)
福祉生活環境論A・B
担当:糟谷 佐紀
前期に「福祉生活環境論A」、後期に「福祉生活環境論B」を開講します。まず「福祉生活環境論A」では、すべての社会生活の基礎となる住環境について学びます。高齢者・障害者が在宅生活で自立した生活を送るため、また介護者の負担を軽減するために、住環境は重要です。本講義では、住環境整備によって得られる効果を知り、利用者に適した住環境整備を提案できる知識を身につけます。様々な障害による身体特性、福祉用具の種類と使用方法、住宅改造に必要な建築の基礎知識について学びます。この講義では、福祉住環境コーディネーター2級の合格を目指せる知識の取得を目標としており、福祉住環境コーディネーター検定試験の公式テキストを教科書としています。
後期に開講の「福祉生活環境論B」では、前期に学んだ住環境の重要性を、高齢者や障害者になったつもりで体験する演習を行います。車いすと環境の関連性、浴室・便所にて片マヒの人はどのような動きをするのか、どのくらいの寸法が必要なのかを、グループになって演習して考えます。
また後半は、街へ視点を移し、移動手段としての道路・交通、QOL向上を目的とした「まち」「コミュニティ」「公益施設」等の問題点や最新整備事例、ユニバーサルデザインの概念を取り入れた取り組みを学びます。キャンパスや、大学周辺の街の検証を行い、問題点、改善方法の提案を行ないます。グループワーク、プレゼンテーション能力も養われる講義となっています。
体験演習の様子(右:浴室内の検証、左:電動車いすに試乗) |
2008年度学び直し事業
特設科目 『福祉生活環境論B』
日 | 内容 | |||
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1 | 9/25 | オリエンテーション 住環境整備計画の立案@ |
この講義で学ぶことについて 住環境整備とは? 演習用ビデオ@の視聴 |
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2 | 10/2 | 住環境整備計画の立案A | 演習用ビデオAの視聴 住環境整備計画の立案 |
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3 | 10/9 | 演習 | 生活環境に関する体験演習 | 通路幅と開口幅の関係(屋内/糟谷) |
4 | 10/16 | 段差・スロープ・福祉用具(屋外/奥) | ||
5 | 10/23 | リフターによる移乗(移乗・移動/高見) | ||
6 | 10/30 | 福祉のまちづくりに関する制度 | ・福祉のまちづくりとは? ・法制度、条例など |
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7 | 11/6 | 交通環境の整備について | ・移送サービス、公共交通機関など | |
8 | 11/13 | 道路環境の整備について | ・視覚障害者誘導用ブロックについて | |
9 | 11/20 | 公共建築物の整備 障害者スポーツ ユニバーサルデザイン |
・不特定多数の利用する建築物、事例紹介 ・障害者スポーツについて ・ユニバーサルデザインとは |
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10 | 11/27 | 大学内・周辺の 生活環境調査の説明 | ||
11 | 12/4 | 大学内・周辺の 生活環境調査実施 | 4,5人のグループ(視覚障害者+ガイド、車いす使用者+介助、記録) ・有瀬キャンパス内 ・大学周辺(ローソン、マルアイなど) |
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12 | 12/11 | 調査報告 | ||
13 | 12/18 | 調査報告、まとめ | 総括、今後の課題 |