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社会貢献活動支援士について

期待の声 (所属は2010年時点)

社会貢献活動支援士に寄せられた期待の声をご紹介します。

学生の声

田脇正一さん

東北福祉大学
福祉心理学科
社会貢献活動支援士課程 1年

中里 歩美さん

入学後のガイダンスで、「宮城県は地震が発生する確率が世界で一番高い」というお話を聞きました。大学で初めて宮城に来た私は驚き、急に災害が身近に感じられるようになったのです。そこで、災害時にもあわてず対処できる知識と技術を身に付けたいと思い、この課程を履修することにしました。
授業は、3つの大学の学生が、遠隔システムで同時に受講しています。先日受けた講義では、阪神・淡路大震災のときに、被災者の方々が役に立ったと感じたものは、食品用のラップだったという事実を教わりました。というのも、水が使用できない状況でも、ラップを敷いたお皿の上に食品を盛り、食後にはラップだけ捨てることで、水洗いの必要なく繰り返しお皿を使えたからだそうです。災害が起きた際には、被災者の声を聞くことが何より大切なのだと実感しました。
この課程で学んだことをいかし、災害時には、ボランティアとしてぜひ力を尽くしたいです。そして、一人でも多くの人の笑顔を取り戻したいと思います。

田脇正一さん

工学院大学
工学部建築系学科2年

野村 貴弘さん

建築学科には防災・減災などの専門分野は学べるものの、それを活かす場というものが、どの程度あるものか曖昧なように感じていました。しかし、この過程を経ることでこれから発生する可能性が高いといわれている、南関東直下地震をはじめとする災害への防災・減災への貢献ができるのではないかと感じています。
遠隔操作による三大学連携授業は先生によって教え方が様々で、パワーポイント・ビデオ映像だけでなく、意見交換・被災地の国の方の話・ボランティアをしている現場の方の話など、「生」の声も聞けて身近に感じると同時にとてもためになっています。
建築の分野を超えて社会貢献に生かせる活動を、自分自身でも進めていけたらと思っています。

田脇正一さん

工学院大学工学
研究科建築学専攻 修士1年

平本 達也さん

私は、日頃から地域の住民の方と一緒に、地域の災害時に役に立つものや普段の生活の中で注意すべき点を点検し防災点検マップを作成したり、防災訓練を行っています。地域住民との活動は、その地域の人のためになるだけでなく普段の私たちの防災に関する意識の向上にもつながっています。
今まで、理系の大学ということで地震の構造等を学ぶことが多かったのですが、遠隔システムを用いた3大学の連携授業により、地震災害時のボランティア活動に関することなど理系の大学では受けることの出来ない授業から様々なことを学ぶことが出来ました。
社会貢献活動支援士を目指すことで、自分の大学では学べない様々な知識や、日頃からの社会貢献の大切さ、コミュニケーション能力を得ることが出来るので、今後の自分の生活の様々な場面で役に立てたいと思います。

田脇正一さん

神戸学院大学
防災・社会貢献ユニット3年

舩橋 悠さん

私は、今の自分の学べる環境、生活する環境、人に恵まれた環境に感謝をしています。そのため、「何か社会の役に立ちたい!」「社会のために私ができることを増やしていきたい!」という思いと、災害時に適切な対応で人を支えることのできる人材になりたいとの思いから社会貢献活動支援士を目指しています。
TKK連携科目は、防災、ボランティア、国際協力などあらゆる分野の現場の声や研究者の声が聞けます!どの科目も新しい発見の連続で、とても質の良い学びができることが大きな魅力の1つです。

田脇正一さん

神戸学院大学
防災・社会貢献ユニット3年

馬場 優太さん

私は大学で、防災と社会貢献について学んでいます。
将来は現在学んでいる事を生かし、地域の社会問題の解決や、活性化を行いたいと考えています。
そこで、社会貢献活動支援士の資格を取得する事により、自分のやりたい活動を円滑に進める事が出来るのではないかと思い、資格取得を目指しています。



行政の声

田脇正一さん

仙台市消防局防災安全部
防災安全課 計画係長

田脇 正一さん

いざと言うときに命を守るためには、正確な災害情報の収集と経験に裏付けられた的確な行動が必要になります。
しかし、専門機関から出される様々な情報は量も多く、専門用語が使われ理解しにくいことも事実です。報道機関、市町村はこの情報を単に伝達するのではなく、内容を意訳し住民の皆様にお伝えしている訳ですが、より住民の皆様に近いところで、その役割を担って頂ける方が必要になっています。
また、的確な行動のためには、それらの行動を平常時に経験しておくことが必要になります。そのため、防災関係機関ではたゆまない訓練を積み重ねていますが、同じく住民の皆様の近いところで、一緒に訓練を企画・実行して頂ける人材が必要になっています。 防災・減災分野で社会貢献活動支援士の皆様に、これらの役割を担って頂くことを期待しています。

 

 



実践者の声

田脇正一さん

危機管理教育研究所 代表

国崎 信江さん

「災害を乗り越えるにはさまざまな視点・知識・能力が必要である」これは、私自身が生活者の視点で防災を実践し、減災のための講演活動やメディア等への情報提供、災害ボランティアや福祉活動をする中で得た確信です。大規模な災害が発生すれば、さまざまな立場の人が被災するのですから、日ごろの専門知識や経験が役に立つことは言うまでもありません。しかし災害時に自分が何をすべきかを知らなければ、その役割を果たすことはできません。つまり、平時の活動のなかで災害発生時の被害を想定し細部にまで配慮した準備をしておく必要があります。このことにいち早く気づき社会貢献活動支援士を目指す皆様には、その知識と経験さらには強い信念をもって災害の実践に役立つリーダー的存在としてご活躍されることを期待しています。

田脇正一さん

UNDAC:
国連災害評価調整チーム

小山 達也さん

「UNDAC(国連災害評価調整チーム)」をご存じでしょうか。大規模災害の被災現場に駆けつけ、必要な支援の内容を国際社会に呼びかけたり、被災国に投入される世界各国の国際支援部隊の活動場所や活動内容を調整するための国連契約職員です。国連からの報酬は年間たった1ドル。それすら、支給されたことはありませんから、被災者の笑顔だけが報酬です。被災現場では「人の命をいかに守るか、救える命をいかに救うか」が世界の共通の目的です。このため、救助、土木、医療、物流、環境、福祉、食料、衛生といった様々な分野の皆さんが、得意分野の知恵や技術、物資を持ち寄り、適切な調整のもと、総合的に対応することで事態の改善を図っています。世界では、現状を迅速・正確に把握し、将来の被害の広がりを予測しつつ、判断、対応出来る人材が世界で求められています。“いかなる状況下でも活躍出来る人材“社会貢献活動支援士の広がりに期待しています。世界の被災地だけでなく、災害予防の場面でも、共に活動出来る日を心待ちにしています!

田脇正一さん

財団法人仙台国際交流協会
企画事業課

菊池 哲佳さん

私の勤務する財団法人仙台国際交流協会は市民の国際交流・協力を支援する団体ですが、近年は在住外国人の増加等に伴い、言葉や文化の異なる人々が共生する「多文化共生社会」の実現に向けた取り組みを積極的に行なっています。多文化化する日本社会では、国や自治体だけでは解決しきれない、複雑な問題が顕在化しています。例えば、言葉や文化の異なる外国人の災害時支援には、市民の協働が不可欠です。
そのような社会状況のなかで、専門知識とリーダーシップを発揮し、さまざまなネットワークをつないで問題の解決にあたる社会貢献活動支援士は、地域の貴重な人的資源です。みなさんが将来、地域で活躍することを期待しています。



企業の声

田脇正一さん

株式会社
日立東日本
ソリューションズ
社会貢献推進室

村上 仁さん

当社は、仙台を本拠地とする企業市民として「教育」「環境」「防災」の3分野において、知識とIT技術など、持てる資源を最大限に活用し、社会貢献活動に取り組んでおります。特に「防災」については自社HPにおいて、誰でも気軽に利用できる「室内危険度診断システム」と「住家簡易被害診断ツール」を無料公開しております(※)。さて、この度の社会貢献活動支援士の制度化は、教育機関・NPO等の市民・企業・自治体という4つの車輪がTKK3大学連携プロジェクトという強力なエンジンを核に強力に繋がり、平常時はもちろん、災害時等の非常時という悪路も走破できる強固なネットワーク作りを実現するために必須であると考えます。本制度構築が、「公共意識の高い人材」育成を推し進め、社会の要請である「Win-Winな社会」の実現に大きく貢献するものと大いに期待しております。(※)北海道大学工学部環境社会工学科 岡田成幸教授の研究成果を、当社が技術ライセンス供与を受けWeb化



メディアの声

田脇正一さん

大阪読売サービス株式会社
編集制作本部部長

安富 信さん

読売新聞大阪本社で記者として長らく防災・減災を担当し、神戸学院大学の防災・社会貢献ユニットの授業のお手伝いをさせていただいています。学生さんたちの減災、ボランティアにかける熱心なまなざしを目の当たりにし、ぜひこの情熱を何かの形に表すことが出来ないか、と思っていたところ、社会貢献活動支援士創設の話を聞き、とても素晴らしいことだと感じ入りました。
近い将来必ず襲って来る大地震や、毎年のように頻発する水害、新型インフルエンザなどの感染症など、私たちを取り巻く「危機」は枚挙にいとまがありません。そうした現場でリーダーシップを取れる人材は必須でしょう。一人でも多くの若者たちがこの資格を取得し、日本だけでなく海外の現場でも活躍されることを大いに期待します。

田脇正一さん

東北放送 アナウンス部

根本 宣彦さん

私は、仙台のTBC東北放送でラジオの朝ワイド、日曜の防災番組を担当しているほか、毎年6月の県民防災の日前後には、1時間規模の防災特番も制作しています。常に特番のテーマとなるのが、平均37年周期で発生するマグニチュード7.5クラスのプレート境界型地震「宮城県沖地震」です。前回の地震から今年で32年が経過、30年以内の発生確率は99%と極めて切迫した状況にあり、行政機関や企業、地域による防災・減災への取り組みが急務となっています。そこで必要とされるのが、防災分野のスペシャリストです。防災・減災、社会貢献や環境などの専門的知識と能力を身につけ、災害やボランティアの現場でリーダーシップを取り活動する「社会貢献活動支援士」こそ、いま各方面から求められる人材と言えるでしょう。今後の幅広い分野での活躍に期待します。



NPOの声

田脇正一さん

NPOコミュニティ
サポートセンター神戸
理事長

中村 順子さん

非常時に必要な3つの力をあげるとするなら、想像力・行動力・連携力(ネットワーク力)でしょうか。被災者の心身状況に思いを致す想像力、その想像力がモチベーションとなって行動に結びつき、専門性のみでは対応し難い複合課題を連携力によって瞬時に解決に導くこと、これこそ阪神淡路大震災の教訓です。しかし残念ながら縦割構造や個人情報の壁をこえられず、防災・福祉・高齢者ケア・こども支援・環境保全等、身近な生活課題でさえも横のつながりが希薄で課題がたらい回しにされる現状です。そこに登場した「社会貢献活動支援士」は、複合ニーズを総合的に対応する能力を養成するもので、このようなリーダーこそ日常が求め、非常時に大活躍出来る人材なのです。まずは、災害列島日本で地域活動に関わる皆さんに受講いただきたいと思います。



地域の声

田脇正一さん

八王子市中野町甲和会
防災計画常任委員

今井 数眞さん

近所付き合いの少ない社会情勢でもあり「ご高齢の方を大切にする地域のネットワークづくり」として「さくらんぼの会」を発足させ、日々の傾聴などのボランティア活動でご高齢の方と接することが、ご高齢者の自立へ少しでも手助けとなり「緊急時の避難支援」に役立つものと考えた、町会の「災害時要援護者への支援体制」に取組んでいます。地域の多くの人が「助け合うまちづくり」に向けた諸活動を行う風土になれば「災害にも強いまち」となり、もしもの災害時には、住民が自発的に助け合い「地域のために自分たちが動く」ことで、減災や避難生活を営むうえでも効果が大きいと考えます。その社会形成の基である地域のまちづくりに、幅広く高度な技能と情報、人材のネットワークを有される社会貢献活動支援士には、私達の近くで、その地域に合った支援と活動を期待しています。