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プロジェクトについて

ごあいさつ

東北福祉大学 学長 千葉 公慈
東北福祉大学 学長 千葉 公慈

東日本大震災という未曽有の災害がもたらした被災地の大学として、直後から近隣避難所の手伝いや沿岸被災地での支援ボランティアに、約6千人の学生と教職員が共に活動をさせていただいてまいりました。

本学は「行学一如」を教育理念とし、福祉社会を担う人材を育成しています。その理念の具体化として「自立(自律)した市民(学生)の育成」を掲げ、全学的にボランティア活動を推進してまいりました。また、東日本大震災以前から「減災・防災」を切り口とした地域づくりに貢献できる人材育成にも取り組んできており、震災時には多くの学生が被災地での支援活動に参加し、その経験を踏まえて社会人としてもそれぞれの職場、地域で活躍しております。

そして、工学院大学と神戸学院大学の皆さまには、本学との協働あるいはそれぞれが被災地支援にご尽力いただいたことに対し、心より御礼申し上げますとともに、「分かち合い」「学び合い」「助け合い」を通じた安心で安全な地域社会の充実・発展に資する「貢献できる人材」育成の取組を一層推進していくよう励んでまいりたいと存じますので、今後ともよろしくご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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TKK分かち合い連携センター長 岡 正彦
TKK分かち合い連携センター長 岡 正彦

3大学が連携して10年以上が経過し、その間、地域社会における防災・減災・ボランティアなどの社会貢献に関わる取り組みを進めてまいりました。

本学の位置する仙台市は、藩祖伊達政宗公が仙台城を築いて以来、江戸時代から東北の中心的な街として発展してまいりましたが、1611年の慶長大津波、1896年の明治三陸津波、1933年の昭和三陸津波、1978年の宮城県沖地震、そして2011年の東日本大震災と繰り返し大きな災害に見舞われてきた地でもあります。

東日本大震災以来、復興ばかりでなく次の災害に備えた地域社会の人材の育成は、地域に根ざし、地域とともに生きる東北福祉大学にとって重要な課題であり続けます。

これからも3大学の連携を通じて経験を共有し、互いに学び合いながら学生たちに還元してまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

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工学院大学 学長 今村 保忠
工学院大学 学長 今村 保忠

工学院大学は、1887年(明治20年)に東京・築地に設立された工手学校が前身となる理工系の大学です。創設来、一貫してモノづくりに携わる人材を育成しております。

1923年(大正12年)に関東大震災で被災したため、今の新宿キャンパスが建つ地に移転しました。近年こそ地震による大きな被害は受けておりませんが、東日本大震災の際は約700名の帰宅困難者を受け入れ、津波で被害を受けた写 真修復による後方支援などを通して、防災に関する連携は最重要事項と認識しております。長く住むことを前提とした復興住宅と地域住民を結びつけたプロジェクトは、2024年2月に国土交通大臣賞を受賞するなど、実績を積んでいます。

神戸学院大学および東北福祉大学と2009年から継続連携することで、多くの学生が重要な気付きを得、ボランティア活動を通しての自覚・成長には目を見張るものがあります。私どもの成果も各大学・各地域の防災減災活動に役立てるよう、本学における教育の一層の充実に努めてまいります。

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TKK助け合い連携センター長 村上 正浩
TKK助け合い連携センター長 村上 正浩

工学院大学は、社会の中核となる実践的な技術者・研究者を養成する教育機関として125年以上の歴史と実績を誇っています。地震防災・減災の分野では、自治体や地域事業者・住民と連携しつつ、地域の「防災・減災活動」の拠点、支援者を育成する「ひとづくり」の拠点、ひと・技術をつなぐ「しくみづくり」の拠点として、地域社会に根ざした様々な教育・研究活動を実践しています。

こうした本学の取り組みにおいて、TKK助け合い連携センターは「ひとづくり」の役割を担い、東北福祉大学の「TKK分かち合い連携センター」、神戸学院大学の「TKK学び合い連携センター」と連携をとりながら、防災・減災に関する社会学・工学の授業とボランティア活動などの実践的な演習からなる教育プログラムを実践し、災害を防ぐための知識の習得だけでなく、広い視野と専門的な知識を持って災害現場などで活躍できる担い手(支援者)を育成しています。

また当センターでは、広域な助け合いの「しくみづくり」も進めています。3大学のいずれかの地域で大規模な震災が発生した場合に、各大学が助け合い、被災した大学の後方支援や被災地の復興支援などを円滑に行えるよう、広域助け合いシステムの構築や社会貢献活動の担い手のネットワークづくりなどに取り組んでいるところです。

皆様のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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神戸学院大学 学長 中村 恵
神戸学院大学 学長 中村 恵

東北福祉大学、工学院大学、ならびに神戸学院大学が、「TKK3大学連携プロジェクト」として取り組む「防災・減災・ボランティアを中心とした社会貢献教育の展開」が、文部科学省の「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム」として採択され、2009年9月、スタートしました。その後、シンポジウムの開催や遠隔授業システムを用いた講義を行うなど、広域連携の先駆けとして活動して参りました。

防災・減災・社会貢献に資する人材に対しては、年々そのニーズが高まっており、大学に求められる役割も大きくなってきているといえます。本プロジェクトでは、10年先を見据えて、3大学が取り組んできた社会貢献に資する人材育成システムをさらに高度化することを目指して参りたいと考えております。具体的には、3大学それぞれが持つ特性を活かし、「学び合い」、「分かち合い」、「助け合い」を共同で展開することにより、社会的要請に積極的に対応するとともに、長期的には社会貢献学という新たな研究・教育分野を確立することを目標に掲げております。3大学の連携プロジェクトが生み出す絆が、大学の中に留まらず社会的に大きく広がっていくよう、持続的に取り組んでいきたいと考えております。

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TKK学び合い連携センター長 中田 敬司
TKK学び合い連携センター長 浅野 壽夫

我が国のみならず、世界にとって、21世紀の新たな課題の一つとして自然災害に対する取り組みが挙げられています。

「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム」では3つの基本的考えで3大学がそれぞれの優位性を持って人材育成に取り組んでいます。

1つ目は、災害という危機や脅威に対して、「命」を守る知識と知恵を学ぶことです。3大学は防災・社会貢献・環境の分野で、それぞれに多様な防災・減災に関連する専門教育科目が組まれています。

2つ目は3大学の知見を活かして、上記課題に対して「分かち合う]、「学び合う」、そして「助け合う」の教育理念で、災害という脅威に対抗する人材を育成することです。

3つ目は、これらの取組み、成果が、大学を中心に地域に展開し、大学のみならず、地域の活性化や安全・安心の礎になることを目指しております。

神戸学院大学は、「学び合い連携センター」としてその役割を担っており、3大学の専門カリキュラムを効果的に編成し、学生に提供し、東北福祉大学の「分かち合い」、工学院大学の「助け合い」教育及び事業展開と結びつけて、災害に対して、しなやかな社会を創造することに取り組んでおります。