Episode2

Episode

IPE

専門職連携教育

専門職連携教育(Interprofessional Education※以降IPE)の略。神戸学院大学の薬学部、栄養学部、総合リハビリテーション学部、心理学部の4学部に神戸市看護大学看護学部を加えた、保健医療福祉分野にかかわる学部の学生が、分野を超えてチーム医療を実践的に学修。患者・家族・利用者・地域中心のケアやサービスを向上させるべく学び合い、互いの理解を深めます。

大橋 環さん 
薬学部 4年次生 
※2024年取材時

Episode2

幼いころから身近な職業だった
「薬剤師」をめざし
神戸学院大学薬学部を志す

私が薬学部をめざしたきっかけは、家族の影響が大きい。叔母やいとこなど、親戚に薬剤師が多く、小さい頃から仕事の話をよく聞いていた。そんな家庭環境で育ったこともあり、自然と薬剤師という将来を意識するようになったのだと思う。薬剤師は、医療機関に加え、薬局やドラッグストア、製薬企業など、就職先の選択肢が広い。だからこそ、医療従事者として患者さんを直接ケアするだけでなく、企業を含め、さまざまな場所で仕事に携われることが魅力だ。薬の知識を通じて人の役に立つ仕事でもあり、とてもやりがいのある仕事に思えた。
薬学部のある大学はいくつもある。そんな中で神戸学院大学を選んだのは、医療現場で働く他の職種とも交流を図れること、4学部7専門領域の医療系学部を有する総合大学であることが決め手だ。さらに、海に隣接した爽やかな雰囲気に満ちた立地や充実した設備環境。ここなら間違いないと両親も納得し、親戚一同の応援を背に神戸学院大学の受験を決めた。

Episode2

多職種とのかかわりを持てる
IPEで芽生えた
薬剤師としての使命感

神戸学院大学にはIPEの授業がある。地域住民や外部医療機関の協力を得ながら、学内の医療系学部と神戸市看護大学の学生が互いの意見を出し合い、多職種連携のノウハウをともに学んでいく。私も1年のときにIPEに応募し、夏休みに2日間の授業に参加した。当時、コロナ禍でオンライン授業がメインだったので、なかなか他学部の学生に会うことができなかった。だからこそIPEでの交流はとても刺激的なものになった。授業では、疾病をかかえながら地域で暮らす方にお越しいただき、それぞれの分野から質問を投げかける。自分の学んでいる分野とは異なるアプロ―チの仕方に新鮮さを感じるとともに、薬剤師ならではの患者とのかかわり方を考えさせられる濃密な時間だった。また、他学部の話を聞くと、皆、資格を取るための勉強に必死だ。薬学部にもCBTや国家試験などさまざまな試験が待ち受けているが、大変なのは皆一緒だと思うと心強く思えた。
神戸学院大学では、1~3年次にIPEの科目を開講し、より実践的な内容をテーマに学習を進めていく。1年次の「多職種連携実践A」の授業では地域住民から健康や暮らしにかかわるお話を聞き、当事者への理解を深める。2年次になると他学部の実習を体験することで、その専門性や価値観を学ぶ。3年次には、実際に診療所や患者宅を訪問し、プロの目線で地域医療における専門職の役割について考えを深める。学生のうちからチーム医療の素地を培い、視野を広げることは、医療現場の質の向上にも貢献すると確信している。また、IPEをきっかけに、社会人になっても業種を越えた交流会に積極的に参加し、情報収集や意見交換をしたいと思えるようにもなった。

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薬剤師としての自覚を新たに
目標に向かって
仲間とともに学び続ける

IPEの授業に参加して、改めて薬のプロとしての役割を自覚するようになった。今は災害時など緊急の状況で、薬剤師にしかできないことを理解し、チームの中で能力を発揮したいと考えて勉強に臨んでいる。薬学部での学びは大変だが、とても刺激的だ。実習では、薬を選び調剤したり、塗り薬を作ったり、薬学部でしかできない体験もたくさんしている。他にも、薬の種類を覚えたり、どんな症状のときにどんな薬が効くのかを学んだり、薬を覚えるために、友達とゴロ合わせを作ったり、夜遅くまで大学に残り課題に取り組んだりするのも、とても楽しくやりがいのある時間だ。
私は将来、海外留学に挑戦したいと考えている。コロナ禍のため、在学中の留学は叶わなかったが、海外の医療事情や、日本の薬剤師との役割の違いを知り、薬剤師として成長したい。他者とのコミュニケーションに加え、英語が好きな私だからこそ、国籍を問わず多くの人に貢献できると思う。IPEで培ったチームの中の薬剤師という意識を大切にしながら、病に苦しむ人々に貢献することが目標だ。

大橋 環さん

Profile

大橋 環さん

薬学部 4年次生 ※2024年取材時

薬剤師である親戚の影響を受け、自身も薬学部へ進学。多様な医療系学部が集う神戸学院大学で、友人たちとともに、日々勉学に励んでいる。英語が好きで留学に興味があり、将来は海外勤務にも挑戦したいと考えている。

大橋 環さん

Profile

大橋 環さん

薬学部 4年次生 
※2024年取材時

薬剤師である親戚の影響を受け、自身も薬学部へ進学。多様な医療系学部が集う神戸学院大学で、友人たちとともに、日々勉学に励んでいる。英語が好きで留学に興味があり、将来は海外勤務にも挑戦したいと考えている。