[Project3] 水産加工企業へのインターンシップと東北応援物産展の開催フロントライン

[Project3] 水産加工企業へのインターンシップと東北応援物産展の開催

被災地でのインターンシップで被災地視察と就業の両方を体験

もともと復興応援インターンシップは、東北学院大学主催で行われていたプログラムでした。そこに、神戸学院大学の学生も参加。2013年の9月に1週間の日程で宮城県南三陸町の水産加工会社でインターンシップを経験しました。本学からは4人の学生が現地に入り、1日目に南三陸町の被災状況を確認するため現地を視察した後、加工工場で袋詰めやラベル貼りの作業を行いました。

インターンシップ先は、津波で家屋や設備を流された企業の一つ。従業員の方からは、震災時の悲惨な状況や現状で復興がまだまだ進んでいないことなども語っていただきました。

神戸から発信する復興支援 東北応援物産展を開催

東北応援物産展は、神戸からの復興支援ということで、主に経済的支援を目的に開催。これまで、3回実施されています。2013年11月に行われた大学祭では、インターンシップ先の水産加工会社をはじめ被災地企業の物産や宮城県で一般的な「さんまのつみれ汁」、本学が復興支援活動を行っている石巻市南境第4団地の赤ちゃんキャラクター「みなみちゃん・さかいくん」などの販売を行いました。

「さんまのつみれ汁」は、仮設住宅の住民の方からレシピを教えていただき、さんまと味噌を東北から取り寄せ学生が調理して販売。また、「みなみちゃん・さかいくん」も仮設住宅の住民の方から名前を募集し、住民の方の手作りで完成したものです。物産展の販売品はすべて完売。盛況のうちに幕を閉じました。

Voice


経済学部経済学科 2年次生 森田 将伍さん

直接的な支援だけが被災地の応援でないことを実感

私は1年次から学生ボランティア支援室で学生スタッフをしながら東北の支援活動を続けています。そんななか、復興応援インターンシップのお話をいただき、社会人としての経験もできると考え参加しました。その際、インターンシップと定期的に行っている東北応援物産展をセットで考えようと、インターンシップでお世話になった水産加工会社の加工品を大学祭の東北応援物産展に出展することになりました。物産展のブースでは、来られた方が商品を手に取った際に、それぞれの商品の背景を丁寧に説明すると即決で購入を決めておられた姿が印象に残っています。

私は、インターンシップでも物産展でもリーダーを務めましたが、こまめに学生スタッフに声をかけたり販売を仕切ったりなど、リーダーとしての自覚をもって物事にあたることができるようになったと思います。そうして自信がついたこともあって、2013年の11月から学生ボランティア支援室の学生スタッフ代表に自ら立候補し当選。スタッフのリーダーとして、復興支援活動の先頭に立って積極的に活動したいと考えています。

今回のインターンシップと物産展を経験して強く思ったことは、現地での直接支援はもちろんですが、神戸という遠く離れた地域からでもさまざまな形で支援活動ができるということ。今後も、例えば、被災地の情報をアナウンスする勉強会を開催したり、募金活動を実施するなど、大学のなかで自分たちができることから積極的に行っていきたいと思います。

神戸学院大学による東日本大震災復興支援のこれまでの歩みと成果
  • Project1:少人数滞在型プログラムを実施
  • Project2:大学生の神戸招へいプログラムを実施
  • Project3:水産加工企業へのインターンシップと東北応援物産展の開催

【学生による復興支援報告会】『東日本大震災復興支援と学生ボランティアの可能性』を開催


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