学生による復興支援報告会フロントライン

学生による復興支援報告会 文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業 地域研究プロジェクト『東日本大震災復興支援と学生ボランティアの可能性 ― 4年目への、学生からのプレゼンテーション』を開催

2013年12月7日(土)14:00~17:00 開催場所:有瀬キャンパス
[Program]● 開会の挨拶
● 講演会「東日本大震災から3年、『兵庫県の被災地支援状況』」
講師:ひょうごボランタリープラザ所長代理 高橋守雄氏
● 学生による活動報告とディスカッション「体験を学びへ、学びを実践へ」
1. 少人数滞在型プログラム
2. 大学生の神戸招へいプログラム
3. 水産加工企業へのインターンシップと東北応援物産展
4. 3年間走り続けたボランティアバス
5. 学生からの提案「野望プロジェクト」
●ディスカッション「今後の支援について」

ボランティア活動の専門家が復興の進まない被災地の現状を報告

2013年12月7日(土)、これまでの活動を振り返り、今後の支援活動のあり方を考える報告会が開催されました。最初に、学生支援センター所長の田中康介経営学部教授が「人の持つさまざまな社会的欲求のなかで、自己実現要求が一番高次元であると言われています。ボランティア活動を通じて自分自身も成長してください」と挨拶し、報告会がスタート。続いて、ひょうごボランタリープラザ所長代理の高橋守雄氏の講演が行われました。

このなかで高橋氏は、東日本大震災の復興は、3年経った今でも仮設住宅に住む方が多いなど、阪神・淡路大震災時と比べて復興の歩みが遅く、ボランティアの数も2年6ヶ月を過ぎた時点で、東日本大震災の方が少ないことなどを指摘し、支援活動を活発化させるには公共交通機関の運賃の補助など支援者の負担を少しでも軽くする方策などが必要ではないかと訴えられました。

5つのプログラムに参加した学生が活動内容や感想などを紹介

次に、今回のメインである『学生による活動報告とディスカッション』を実施。 最初の『少人数滞在型プログラム』では、楠瀬孝和さん(人文学部3年次生)、礒部和志さん(経済学部2年次生)、細川愛依理さん(総合リハビリテーション学部1年次生)、北崎翔太さん(人文学部1年次生)の4人が登場。石巻市と名取市で2人に分かれて活動し、住民の方に相談を受けて感動したことなどを例にあげ、長期でないと経験できなかったことなどを報告。

2番目は、『大学生の神戸招へいプログラム』。北出理奈さん(人文学部3年次生)と林昌範さん(人間文化学研究科2年次生)が、阪神・淡路大震災について学んだことや宮城県の学生と親密な交流を持てたことなどを紹介。次回は、両方の学生が共同でプログラムをつくりたいとの希望を述べていました。

3番目は森田将伍さん(経済学部2年次生)が代表で登場し、『水産加工企業へのインターンシップと東北応援物産展』の内容を報告。インターンシップ先の株式会社ヤマウチの従業員の方からお聞きした、「津波で工場が流されてもやめようと思わなかった。必ず復興して他よりよい街を必ずつくる」との言葉に感動。物産展の経験なども紹介し、神戸からも継続して支援する必要性を訴えていました。

4番目は、『3年間走り続けたボランティアバス』と題して、河本直己さん(経済学部2年次生)と桂田優利さん(人文学部1年次生)が3年間の活動を紹介しました。

5番目は、 “3SP(=Student[学生]・Subject[主体]・Spontaneous[自発的])”計画の全貌を紹介する『学生からの提案「野望プロジェクト」』。学生自らが被災地での活動を企画・実行した、このプロジェクトの代表である藤井一樹さん(経済学部3年次生)が、動画を使って発表しました。

課題や期待などさまざまな意見が交わされたパネルディスカッション

最後に、石﨑淳一心理臨床カウンセリングセンター長と糟谷佐紀総合リハビリテーション学部准教授、高橋守雄氏らパネリストに、報告者の学生代表が加わってのディスカッションが行われました。

石﨑センター長からは、学生の自主性を教員がもっと関わってサポートすれば大きな戦力になること、糟谷准教授は、ボランティア学生はいろいろと事前に情報を得てから参加してほしい、また、高橋氏からは、一番の問題は経費の問題なのでまずそこから解決すべきなど、さまざまな意見やアドバイスをいただきました。学生たちは、東日本大震災への意識が希薄になっていくなか、まだまだ復興の進まない被災状況をより多くの学生に知ってもらうために勉強会をもっと開催した方がよいなど、積極的な意見が出されました。

閉会の挨拶では、田中学生支援センター所長が再び登場。「学生には、今後も多彩なアイデアを出してもらって、引き続き支援活動を頑張ってほしい」とメッセージを贈り、約3時間にわたる報告会は閉会しました。

Voice


経済学部経済学科 2年次生 河本 直己さん

報告会を終えて

東北の被災地に、20人の学生ボランティアを送り出す神戸学院大学のボランティアバス。私は、そのボランティアバスでの復興支援活動について報告しました。発表する内容は、私も含めた報告者2人で問題点や提案を考えました。

私は、このような大勢の人の前で発表するのは今回が初めて。事前準備はリハーサルも合わせて20日ほど前から開始したのですが、スライドショーで使用するパワーポイントの使い方もほとんど分からない状態のなか、説明の仕方や声の出し方までほぼ一から教わりなんとか準備することができました。事前に充分な練習ができたわけではありませんでしたが、復興支援の学生ボランティアの代表として恥ずかしくないようにと、自信を持って臨むようにしました。そのかいもあり、うまく発表できたと思います。報告会を経験して一番よかったことは、企画内容を自分たちで考え発表することで自分自身に自信を持つことができたことです。今後も、こうした発表の場があれば、どんどん積極的に参加しようと考えています。

私がこれまで3回東北の被災地を訪れて感じたことは、私たちが考える以上に復興への道のりは遠いということです。こうした状況を少しでもよくするためにも、学内で報告会や説明会を今まで以上に行うなどして学生・教職員を含めた大学全体の関心を高め、この神戸の地から東北の被災地に手を差し伸べ続けたいと思います。

神戸学院大学による東日本大震災復興支援のこれまでの歩みと成果
  • Project1:少人数滞在型プログラムを実施
  • Project2:大学生の神戸招へいプログラムを実施
  • Project3:水産加工企業へのインターンシップと東北応援物産展の開催

【学生による復興支援報告会】『東日本大震災復興支援と学生ボランティアの可能性』を開催


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