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これからの日本を支える学問
高齢化が進む日本では、健康で豊かな生活を求める声がますます高まっています。そのような中で、「からだ」の回復だけでなく「こころ」や「せいかつ」全般までサポートするのが、これからのリハビリテーション学の役割。専門知識・技術を活かし、活躍できる場はたくさんあります。
01
ユニバーサルデザインはこんな身近に
ユニバーサルデザインとは、性別や年齢、国籍や文化、能力の大小などに関わらず、すべての人にとって使いやすいモノを作るために、デザイン段階で最大限の工夫を盛り込む考え方。手探りでも区別できるようにつけられたシャンプーとリンスのボトルの突起、トイレの男性用/女性用を区別する人型のマーク、くぼみを付けたペットボトル、テレビの字幕やケータイのバイブレーション…。あらためて注目すると、身の回りの多くの製品がこの考えに基づいて作られています。普通に生活をしていると気づかないものも多いですが、気づかないということは、それだけ“ユニバーサルデザインが浸透した世の中”になっていることでもあるのです。
02
そもそもリハビリテーションって何?
「リハビリテーション」とは、“障がい者がその人らしく生きることができるようにするための技術的、社会的および政策的支援を統合した対応”のことを指しています。つまり、リハビリテーションについて学ぶことは、保健、医療、福祉に関する基礎的な知識の修得はもちろん、それらを総合的に応用して社会貢献する力を磨くこと。“ 知識”と“ 実践”を一つにして誰かのために活かす…そんな素敵な分野をともに学んでみませんか。
03
日本活性化の鍵は高齢者にあり!?
今、大学に入ろうとしている若者が高齢者と呼ばれる年齢になる頃には、65歳以上が人口の4割を占めると推計されています。しかし、この年齢の人たちが介護を必要とするのは平均して最期の2、3年と考えられ、大多数はいわゆる“元気なお年寄り”。人口比の多くを占める高齢者が生き甲斐をもって暮らし、さらに、長年積み重ねた知恵や技能を発揮できるシステムができれば、「高齢化社会、恐るに足らず!」という未来が見えてきます。「いきいきした老後とは?」を常に自問自答し、歳を重ねる楽しさとそれが活かされる社会を創造していくことは、これからを生きる世代にとっての共通テーマといえるでしょう。
04
作業療法士の募集が急上昇!?
作業療法士は、患者さんなどが日常的な動作を作業を通して少しずつ繰り返し行うことで、病気や高齢化などで低下した身体機能を改善、回復、維持するための指導を行います。2009年度に設置基準が改正されたことにより、病院や介護施設などで作業療法士へのニーズが高まり、現在本学における求人数が卒業生数の10倍以上という状況になっています。
05
進化する車いす
日本の医療用車いすは、1946年、医療メーカーである北島商店が軍人療養所に納入した手動式の車いすがルーツであると言われています。その後、日本製車いすは欧米のモデルを参考にしながら独自の進化を遂げ、現在では、使用者や介助者の負担を軽減させる電動タイプ、新素材を多用し、車いすスポーツでの使用にも適した軽量タイプ、お洒落心に応えるデザイン性重視の製品など、幅広いバリエーションから選ぶことができます。本学部では、もちろんこうした時代に対応し、使用者のニーズに応じた最適な使い方を提案できるように、車いすの特性や注意点などを細かく学びます。
06
もっと総合リハビリテーション学部を理解する
キーワード集
無縁社会
人は生きていく過程で多くの人と出会い、関わりを持ちます。しかし、こうした関係が失われつつあり、「無縁社会」と言われるようになりました。「無縁」とは、文字通り、人との「縁が無い」状態のこと。今こそ、多様な人間関係の意味を考える必要性が生まれています。
福祉用具
福祉用具は、車いすだけではありません。松葉づえや電動ベッドなど、障がい者や高齢者の生活を支える用具、機器全般を指します。本学部は、こうした福祉用具に関する専門学修が行われ、福祉用具を通して、困っている人の立場になって考えることの大切さが実感できます。
強い免許職種
理学療法士免許を取得して、医療、保健、福祉の現場や行政機関など、さまざまな仕事を選ぶことができる。結婚や子育てなどライフスタイルの変化に応じて仕事を考えることもできる。このように、自分らしく人生を切り拓いていけるのが、免許職種の強み。もちろん、専門職として世の中に大きな貢献ができるのは言うまでもありません。
バリアフリーとユニバーサルデザイン
“バリアフリーデザイン”は、高齢者や障害者を対象として、現在ある障壁(バリア)を無くすためのデザイン。これに対して“ユニバーサルデザイン”は、設計段階から、年齢層や能力などの条件が異なるすべての人にとっての使いやすさを追求したデザインを指します。