科目一覧へ戻る | 2024/07/18 現在 |
開講科目名 /Class |
博物館情報・メディア論(資格)/Lecture on Museum Information and Media |
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授業コード /Class Code |
G002571001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
資格用科目/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月1(後期)/MON1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
倉持 充希/KURAMOCHI MIKI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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倉持 充希/KURAMOCHI MIKI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
博物館学芸員課程の必修科目である本科目では、全学(学部)のDPのうち、2「専門分野に高い関心を持ち、専門領域の課題を考察し、解決するための知識や技能を身につけている」、3「幅広い知識を活用してさまざまな問題を発見し、それを解決する方策を導くことができる」、4「自分の意見を口頭や文書によって表現し、相手の意見を理解することで、良好なコミュニケーションをとることができる」、5「獲得した知識や技能を活用し、国内外において、価値観や意見の異なるさまざまな人と議論し、学びを深め、協働して、社会に役立てることができる」を目指す。受講生ひとりひとりが博物館情報・メディアに関する基礎知識を習得し、博物館をめぐる現状を理解したうえで、地域社会が抱える課題に対して提案を行うことによって、豊かな社会の実現に貢献できる能力を身につけることを目的とする。 博物館や美術館は、多種多様な資料を保存・展示する専門機関であるが、近年の情報技術の発展と普及により、私たち市民も、博物館に関わる情報にアクセスしやすくなっている。ここでいう情報とは、博物館資料に関する情報のみならず、教育普及や広報に関する情報なども含む。 この科目では、博物館における情報の意義と活用方法および情報発信の課題等について理解し、博物館の情報の提供と活用等に関する基礎的能力を養う。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.博物館情報・メディアに関する基礎知識や知的財産の取り扱い方を習得する。(DP2の知識・技能に対応) 2.博物館情報・メディアをめぐる現状を理解し、学芸員および市民の立場から課題を見出す。(DP3・4の思考力・判断力・表現力等の能力に対応) 3.博物館における情報・メディアの活用例を考察し、その役割や今後への提案を適切に述べる。(DP5の主体性を持って多様な人々と共同して学ぶ態度に対応) |
授業のキーワード /Keywords |
博物館 メディア データベース デジタル・アーカイブ 著作権 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
・プロジェクターで写真や図表を見せながら、内容を解説する。 ・受講生は、毎回、授業内レポートに取り組み、意見を発表して議論する。 ・各自、博物館・美術館を訪れて博物館情報に関する調査を行い、成果を発表する。 ・学期中の日曜日に、兵庫県立美術館あるいは神戸ファッション美術館へ学外見学に訪れ、博物館情報に関する調査を行う。その内容を学期末レポートに反映させる。 ・美術館を見学するため、交通費と観覧料(状況によっては、オンラインでチケットの事前購入・日時予約など)が必要となる。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
・情報・メディアに関する専門知識は必要としないが、博物館学芸員課程の他の科目と合わせて受講することが望ましい。 ・各自での博物館見学と兵庫県立美術館あるいは神戸ファッション美術館での学外見学には、交通費と観覧料が必要となる。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前学習(1週あたり60分以上) ・シラバスを参照し、キーワードの意味を調べておく。 ・インターネットや書籍を活用し、調査先の博物館・美術館に関する情報や取り上げる観点について予習を進める。 事後学習(1週あたり60分以上) ・授業での解説を踏まえ、キーワードや重要項目の内容を整理する。 ・各自博物館・美術館を訪れ、発表準備とレポート作成を進める。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
・毎回、授業内レポートに取り組む。レポート回収後にフィードバックを行う。 ・各自で博物館・美術館を訪れて調査し、成果を発表する。その場でコメントする。 ・上記の発表と学外見学を踏まえて、学期末レポートを作成する。レポート提出後、全体への講評をまとめ、Teams等でフィードバックする。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・授業内レポートとそれに基づく発表・議論 30%(到達目標1・2の達成度合いで判断する) ・プレゼンテーション 20%(到達目標2・3の達成度合い、特に調査内容と発表の準備を重視する) ・学期末レポート 50%(到達目標3の達成度合い、特に調査内容の報告と論理的展開を重視する) |
テキスト /Required Texts |
レジュメや参考資料を配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
適宜、紹介する。 大堀哲・水嶋英治[編著]『新博物館学教科書 博物館学III 博物館情報・メディア論*博物館経営論』学文社 2012年 (上記の授業計画は、本書を参考に組み立てられている) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 情報・メディアの意義 | 博物館情報・メディア論の概要を示し、提出課題や評価方法を説明する。 | |
2 | 第2回 | メディアとしての博物館 | 情報社会では、博物館自体が情報を発信するメディア(媒体)となっていることを学ぶ。 | |
3 | 第3回 | 博物館情報のアクセス評価 | 各自の調査に備え、博物館による紙媒体・インターネットによる情報提供について、どのようなアクセス評価が行われているかを学ぶ。 | |
4 | 第4回 | 博物館情報・メディアの理論 | 博物館資料の基本的なドキュメンテーションの作業、近年進んでいる資料のデータベース化の概要、博物館資料に関する詳細な情報をインターネット上で公開するデジタル・アーカイブの現状や課題について検討する。 | |
5 | 第5回 | 博物館における情報発信(1)国内の事例 | 博物館で扱われている様々な情報の管理と公開について学ぶ。特に、インターネットを活用した情報提供の現状と課題を考察する。 | |
6 | 第6回 | 博物館における情報発信(2)国外の事例 | 美術館における情報メディアの活用や情報発信、市民との対話について、ヨーロッパの美術館の事例を題材に検討する。 | |
7 | 第7回 | 博物館と知的財産(1)著作権 | 博物館で情報を取り扱う際に留意しなければならない知的財産権について、文書、図版、音声、映像に関わる著作権を中心に学ぶ。 | |
8 | 第8回 | 博物館と知的財産(2)個人情報 | 博物館の業務とも関わりの深い個人情報保護法やガイドラインを基に、個人情報保護の基本概念を学ぶ。 | |
9 | 第9回 | 博物館と知的財産(3)著作物、個人情報の利用 | 著作物利用の際に必要な許諾や、個人情報利用の際に必要な本人の同意などについて、具体例を交えながら学ぶ。 | |
10 | 第10回 | プレゼンテーション(1) | 受講生が博物館・美術館で調査した情報・メディアの活用例を報告し、議論する。 | |
11 | 第11回 | プレゼンテーション(2) | 受講生が博物館・美術館で調査した情報・メディアの活用例を報告し、議論する。 | |
12 | 第12回 | プレゼンテーション(3) | 受講生が博物館・美術館で調査した情報・メディアの活用例を報告し、議論する。 | |
13 | 第13回 | 学外見学(学期中の日曜日) | 日程は学期中に告知。兵庫県立美術館あるいは神戸ファッション美術館を訪れ、美術館での情報収集について理解を深める。 | |
14 | 第14回 | デジタル化とドキュメンテーション(1) | 博物館における資料のデジタル化のフローやドキュメンテーションについて学び、デジタル・ミュージアムの国内の事例を検討する。 | |
15 | 第15回 | デジタル化とドキュメンテーション(2)と総括 | デジタルアーカイブのためのガイドラインやデジタル化された知的資産の活用について検討する。最後に講義全体を総括し、博物館における今後の情報活用について議論する。 |