科目一覧へ戻る | 2024/07/24 現在 |
開講科目名 /Class |
人文地理学 (資格)/Human Geography |
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授業コード /Class Code |
G000261001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
資格用科目/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
通年/FULL-YEAR |
曜日・時限 /Day, Period |
木3/THU3 |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
西尾 正仁/NISHIO MASAHITO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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西尾 正仁/NISHIO MASAHITO | 人文学部/Humanities and Sciences |
授業の方法 /Class Format |
対面形式(講義)を原則としながら,受講生による調査・報告,技能実習を適宜取り入れる。なお,諸事情により授業形態の変更を余儀なくされた場合は,下の「遠隔授業情報」を参考にしなさい。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業は,全学DPに掲げる「共通教育を通じて,広い教養を身につけ,豊かな人間性や社会性を涵養している」という到達目標に関連し,中学校社会科および高等学校地歴科の授業実施に必要な人文地理学的知識・技能・視点等を習得することを目的とする。 なお,この授業の担当者は公立高等学校教諭を42年間にわたり務めた,実務経験のある教員であるので,より実践的な観点から,中・高等学校での授業実施に必要なスキルや態度も併せて講義するものである。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
授業の目的を達成するために,以下の到達目標を設定する。 ・人文地理のみならず自然地理を含めた地理の基本的事項を説明できる。 ・社会的諸事象を人文地理学的視点を用いて分析できる。 ・地図・統計を使って,物事を分析・判断したり,自分の主張を表現したりできる。 ・地理情報システム(GIS)への理解を深め,GISを用いた授業を実施できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
主体的・対話的で深い学び,地理的な見方・考え方,GIS,科目「地理総合」 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義中心で授業を進めるが,受講生による討議や実習を適宜織り交ぜる。 毎授業終わりに,授業内容を確認するためのプリントを配布し,次の授業始めに回収する。 単元ごとに小レポートを、前期・後期の最後にレポートを課す。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
高等学校で地理を履修していない学生でも受講できるよう,基礎・基本の内容から講義する。将来中学校社会科・高等学校地歴・公民科の教員をめざす学生に受講してほしい。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前学習 テキストの授業に関係する部分に目を通し,学ぶ内容や疑問点を整理しておく。(1時間) 事後学習 講義最後に配布する確認プリントを完成させる。(1時間) 単元毎に出題する小レポートに取り組む(3~4時間) 前後期に出題するレポートに取り組む(5~6時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業ごとに配布する確認プリント 内容を確認の上、次時に返却する 単元ごとに出題する小レポート 採点の上、moodleを通じて得点・コメントを通知する 前・後期レポート 採点の上、moodleを通じて得点・コメントを通知する |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業貢献度,確認プリント実施状況等 40% 小レポート4回 @5% 20% 前・後期レポート @20% 40% |
テキスト /Required Texts |
帝国書院『標準高等地図』 1,760円(税込) |
参考図書 /Reference Books |
朝倉書店『地理学概論(第2版)』2015年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 講義の構成・評価基準の説明を受けた上で,中学校・高等学校学習指導要領に沿って地理教育の目的を確認する | |
2 | 第2回 | 地理的な考え方 | 人文地理学の基本的な考え方である地人相関関係と空間的相互依存について学ぶ | |
3 | 第3回 | 空間を捉える―位置ー | 地理学の基本的概念である絶対的位置と相対的位置について理解する | |
4 | 第4回 | 空間を捉える―小縮尺地図ー | 地図投影法の特徴と用途について考える | |
5 | 第5回 | 空間を捉える―地形図― | 地形図の基本と最新事情について学ぶ | 小レポート出題 |
6 | 第6回 | 空間を捉える―読図実習― | 地形図の読図技能について実習する | |
7 | 第7回 | 地形と生活―世界の大地形と人間の営み― | 大地形の成り立ちとそこで営まれる人々の生活について考える | |
8 | 第8回 | 地形と生活―河川がつくる小地形― | 河川によって形成される小地形と人々の生活を地形図等から読み取る | |
9 | 第9回 | 地形と生活―海岸その他で見られる小地形― | 海岸地形・氷河地形・乾燥地系・石灰岩地形など様々な小地形で営まれる人々の生活について考える | |
10 | 第10回 | 地形と生活―観光資源と自然災害― | 自然がもたらす観光資源と自然災害について学ぶ。ハザードマップへの理解を深める | 小レポート出題 |
11 | 第11回 | 気候と生活―気候要素― | 雨温図を用いて気候要素の地域的特徴について考える | |
12 | 第12回 | 気候と生活―熱帯・乾燥帯の生活ー | 資料写真や動画の分析等を用いて、熱帯ならびに乾燥帯の特徴を理解する | |
13 | 第13回 | 気候と生活―温帯の生活ー | 温帯の景観とそこで営まれる生活を図表や画像から読み解く | |
14 | 第14回 | 気候と生活ー亜寒帯・寒帯の生活と世界の土壌・植生― | 資料写真や動画の分析を用いて亜寒帯・寒帯の特徴を理解する。気候と土壌・植生の関係を理解する | 前期レポート出題 |
15 | 第15回 | 気候と生活―気候変動― | 気候変動がもたらす人類的課題について考察する | |
16 | 第16回 | 経済地理―世界の農業― | 世界の農業の地域性について学ぶ | |
17 | 第17回 | 経済地理―資源・エネルギーー | 資源・エネルギーの分布とその交易について考える | |
18 | 第18回 | 経済地理ー工業― | 工業立地とその歴史的変化から地人相関の概念の再構築をおこなう | |
19 | 第19回 | 経済地理―交易― | 貿易・交通・通信の分析を通して空間的相互依存の実態と課題について考察する | |
20 | 第20回 | 経済地理―食料・エネルギー問題― | 食料・エネルギー問題等、地球規模の諸問題を考える糸口をさぐる | 小レポート出題 |
21 | 第21回 | 社会地理―人口問題― | 世界の人口分布と人口構成がもたらす課題について考える | |
22 | 第22回 | 社会地理―村落― | 村落の立地を新旧の地形図の比較から読み解く | |
23 | 第23回 | 社会地理ー都市― | 都市化の進行と都市の内部構造の深化について学ぶ | |
24 | 第24回 | 社会地理―都市問題― | 都市が抱える諸課題の解決にむけて世界各地で実施されている諸政策を学ぶ | 小レポート出題 |
25 | 第25回 | 文化地理―生活文化― | 自然・社会環境と生活文化の相互関係について考える | |
26 | 第26回 | 文化地理―民族― | 民族の概念を再構築し、文化の多様性が持つ意味を理解する | |
27 | 第27回 | 文化地理ー文化景観とその変容― | 資料画像や動画の分析を通して二元的文化理解の問題点について考える | |
28 | 第28回 | 文化地理―民族紛争の現況― | 世界各地で繰り広げられている民族紛争の現況について学ぶ | 後期レポート出題 |
29 | 第29回 | 地理情報システムーGISとは― | ナビゲーションシステムや地図アプリ等を使って,地理情報システムが社会に浸透している現況を理解する。 | |
30 | 第30回 | 地理情報システムー実習― | フリーのGISアプリを使って統計地図を作成する |