科目一覧へ戻る | 2024/07/24 現在 |
開講科目名 /Class |
総合的な学習の時間・特別活動の指導法/特別活動の指導法 (資格)/Teaching Methods of Special Activities |
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授業コード /Class Code |
G000124002 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
資格用科目/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
水1(後期)/WED1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
大西 慎也/OONISHI SHINYA |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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大西 慎也/OONISHI SHINYA | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義は、教職志望者のDP「9、学部教育と融合した教職教育をとおして、学校教育の目的や目標、地域社会の課題を理解し、さまざまな要求や問題解決に取り組み、生徒の知識や技能、主体的・協働的に学習に取り組む態度の育成を図る教員として活躍できる。」ことを目的としている。 学校教育全体における特別活動及び総合的な学習(探究)の時間の意義を理解する。特別活動における「人間関係形成」・「社会参画」・「自己実現」の三つの視点や「チームとしての学校」の視点を持ちつつ、学年の違いによる活動の変化、各教科等との往還的な関連、地域住民や他校の教職員と連携した組織的な対応等の特別活動の特質を踏まえた指導に必要な知識や素養を身に付ける。総合的な学習(探究)の時間における「探究学習」・「カリキュラム」・「理論的背景」などの視点を持ちつつ、具体的な活動や、各教科や他領域との関連、学校だけでなく地域との連携を重視した取組など、指導に必要な知識や素養を身に付ける。 担当者は、兵庫県公立小学校教諭として18年の実務経験がある。実務経験のある教員として総合的な学習の時間及び特別活動の実践について、教育現場の実際から解説するものとする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
本講義では以下の内容について理解し、総合的な学習の時間及び特別活動のあるべき姿について探究することができることを目標とする。 〇学校教育における特別活動及び総合的な学習(探究)の時間の位置づけとその意義 〇子ども達の現状と特別活動及び総合的な学習(探究)の時間の特質 〇特別活動及び総合的な学習(探究)の時間の変遷と今日的意義 〇特別活動及び総合的な学習(探究)の時間の内容とその具体的な活動内容 〇特別活動及び総合的な学習(探究)の時間の指導計画 〇特別活動及び総合的な学習(探究)の時間と他の教育活動との関連 〇特別活動及び総合的な学習(探究)の時間の評価 |
授業のキーワード /Keywords |
構成主義、探究学習、チーム学校 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
担当者による一方的な講義にならないように、講義内でグループごとの対話を織り交ぜながら、特別活動及び総合的な学習(探究)の時間の大切さを共に追及していく。そのために初回講義でグループを決める。対話への積極的な参加が必要である。 毎回の講義の最後に、その回の内容についてのリフレクションの記述、提出を義務付ける。そこで出てきた質問や疑問点は次の講義時に、担当者の考えを述べたり、解説したりすることで解決を図る。 最終課題として、特別活動に関わる計画案の作成、総合的な学習(探究)の時間のカリキュラムを開発を行い、提出することを求める。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
本講義は、教員の一方的な伝達的講義形式の進め方は行わない。受講生一人一人と対話しながら、それぞれの考えをリフレクティブな学びにすることを目指し講義を行う。そのため受講生には主体的な講義への参加を求める。毎回の講義後のリフレクションには、質問や疑問点、担当者への反論などを記述することを求める。次回講義時にそれに対しフィードバックを行い、学びを深めていきたい。共に講義を作っていく意識で履修することを求める。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
講義外の時間での、1回あたり1時間以上の課題の作成や毎回の講義の復習が必要となる。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の講義時にリフレクションの提出が必要となる。その内容については、次時にコメントすることによりフィードバックする。また、特別活動に関わる計画案の作成、総合的な学習(探究)の時間のカリキュラムを開発を行い、提出することを求める。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
○特別活動の計画案25% ○総合的な学習(探究)の時間カリキュラム案30% 〇毎回の講義後のリフレクションカード3%×15回=45% (3点…講義内容を踏まえ、自分の考えを述べている。2点…講義内容についてのみ述べている。1点…感想を述べているに過ぎない。) |
テキスト /Required Texts |
文部科学省(2019)『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別活動編』東山書房 文部科学省(2019)『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 特別活動編』東京書籍 文部科学省(2019)『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総合的な学習の時間編』東山書房 文部科学省(2019)『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総合的な探究の時間編』学校図書 |
参考図書 /Reference Books |
適宜紹介する |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 1 | オリエンテーション | 講義の目標、内容、進め方、評価について説明する。特別活動、総合的な学習(探究)の時間に関する基本的な考え方を講義し、15回の講義の見通しをもつ。 | |
2 | 2 | 特別活動とは | 特別活動が日本の学校教育特有のものであり、他の国には見られないものであることを知り、「2つの活動」と「学校行事」で構成されていることを理解する。さらに、特別活動の視点が「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」の3つであることを理解する。 | |
3 | 3 | 特別活動における「学級活動・ホームルーム活動」 | 自分自身の被教育体験と照らし合わせながら「学級活動・ホームルーム活動」とは何か、議題や題材はどのように設定すればよいか、生徒主体の話し合いにするにはどのような工夫が必要かなどについて理解する。 | |
4 | 4 | 特別活動における「生徒会活動」 | 自分自身の被教育体験と照らし合わせながら「生徒会活動」の意義と目的は何か、活性化を図るためにはどのようにしたらよいのかなどについて理解する。 | |
5 | 5 | 特別活動における「学校行事」 | 自分自身の被教育体験と照らし合わせながら「学校行事」の目的や意義は何か、学校行事を学校経営・ホームルーム経営に生かすにはどうすればよいかなどについて理解する。 | |
6 | 6 | 特別活動計画案交流会 | 自分自身が考えた「学級活動・ホームルーム活動」「生徒会活動」「学校行事」のいずれかの計画案についてグループで発表し、対話しながら省察する。 | |
7 | 7 | 総合的な学習(探究)の時間とは | 「総合的な学習(探究)の時間」の目標について理解するとともに、実践例に触れる中で、自身の教育観について省察する。 | |
8 | 8 | 総合的な学習(探究)の時間の誕生と変遷 | なぜ「総合的な学習(探究)の時間」が誕生したのか、誕生してからの学習指導要領の変遷とその背景について理解する。 | |
9 | 9 | 総合的な学習(探究)の時間の学習論及び学力論 | 構成主義・実証主義の考え方を知り、「総合的な学習(探究)の時間」が求める学力観、その学力を身につけるために取り組むべき学習観について探究する。 | |
10 | 10 | 総合的な学習(探究)の時間における教材開発とは | 「総合的な学習(探究)の時間」の目標を達成するために、どのような教材が必要なのか、どのような教材を開発する必要があるのかについて探究し、自分なりの考えをもつ。 | |
11 | 11 | 総合的な学習の時間における教材開発の実際 | 実際に、自身が作成するカリキュラムのために必要な教材開発のための、フィールドワークや教材研究を行う。その上で「総合的な学習(探究)の時間」を実践するための教材開発を行う。 | |
12 | 12 | 総合的な学習(探究)の時間のカリキュラムとは | カリキュラムについての基礎的な概念について理解した上で、「総合的な学習(探究)の時間」のカリキュラム作成の方略について理解し、実際にカリキュラム開発に取り組む。 | |
13 | 13 | 総合的な学習(探究)の時間のカリキュラム開発の実際 | これまでに取り組んできた教材開発、カリキュラム開発についての講義や自洗を踏まえ、「総合的な学習(探究)の時間」のカリキュラムを作成する。 | |
14 | 14 | 総合的な学習(探究)の時間のカリキュラム交流会 | 自分自身が考えた「総合的な学習(探究)の時間」のカリキュラムについてグループで発表し、対話しながら省察する。 | |
15 | 15 | まとめ | これからの学校教育において、「総合的な学習(探究)の時間」「特別活動」が果たす役割について考えると共に、実践する教師に求められる資質・能力について探究する。 |