企画作りから取り組んだサマーボランティアフロントライン

【フロントライン】2012実践サマーのすすめ 長期休暇を有意義に過ごす5つのヒント
企画作りから取り組んだサマーボランティア 苦戦のなかで学んだ人を動かすことの難しさ 穂坂未菜子さん 栄養学部・栄養学科4年次生 ボランティア活動支援室学生スタッフ子ども班リーダーとして2011年サマーボランティアを企画、実行
ボランティア活動支援室学生スタッフ子ども班リーダーとして2011年サマーボランティアを企画、実行

私は昨年、ボランティア活動支援室の学生スタッフ(学スタ)として、ボランティアの企画をしました。学スタでは、学生にボランティアを広めるという目標を持って活動しており、その一環として、夏の長期休暇に合わせてボランティアを企画、学生の参加を促しています。昨年のサマーボランティア2011で、私が所属する子ども班では、夏休み中の子どもたちとピザ作りを企画しました。子どもたちに夏休みの思い出となるような経験をしてもらいたいという気持ちと、学生にボランティアを身近に感じてもらいたいという思いがありました。

長期休暇のボランティアプログラムに、学スタの企画を入れてもらえるという話を聞いて、企画を練りはじめたのが5月ごろでした。学生も子どもも楽しめるような企画をと、子ども班のみんなで考えたのですが、案をまとめるのに時間がかかり、実際に動き始めたのは6月に入ってからでした。

私自身、このような企画をするのは初めてで、分からないことだらけでした。必要な物、予算、役割分担、作業の流れ、そして肝心の子どもたちをどこから集めるかと、多くのことを決めなければならず、とても大変でした。時間がないなかで、班のみんながそれぞれ動いてくれ、なんとか実現できたのですが、この経験を通して、人を動かすことの大変さを知りました。自分のなかでは「こうしよう」というイメージができていても、それを一人で実行するのは不可能で、班のみんなに頼らなくてはいけないのですが、だれに何を、どのようにやってもらうか、的確な指示を出すことができず苦戦しました。

当日は、地域の小学生を20人ほど招き、いくつかの班に分け、それぞれに学スタが数人ずつ付きました。ピザに盛りつける食材を班ごとに購入に出かけ、それを自由な形に切って、用意しておいたピザ生地に盛りつけました。ピザが焼き上がるまでの間は、子どもたちと一緒にお絵かきをしたり、おしゃべりをしたりして過ごしました。

一から自分たちで作り上げた初めての企画が無事終わったときの達成感は、いままで味わったことがないものでした。子ども班のリーダーとして、企画から実行まで、本当にやれるのかと不安でいっぱいでした。しなければいけないことがあまりにも多く、途中で嫌になったりもしました。でも、終わってみると、本当にいい経験だったと思います。自分一人ではできないということ、みんなで協力することや周りを見ることの大切さなど、多くのことを感じました。なかでも、一番強く感じたのは、何事もやってみるという気持ちが大切だということです。とにかくやってみないと何も分からないし、何も得ることができないと強く感じました。

長期休暇を悔いなく過ごすためのアドバイスは、したいと思ったことをなんでもすること!です。ためらっていると、時間はすぐに過ぎてしまいます。私は4年次になって、それを痛感しています。もっともっと時間がほしいと感じています。初めてのことをするのはやっぱり怖いし、勇気がいります。でもその一歩を踏み出せば、あとは意外とすんなりいきます。私も初めてのボランティアは一人で申し込み、そのときはとても勇気がいりました。長期休暇は学生の特権です。充実したものにするために、何かやりたいことがあれば、ためらうことなくやってみてください。

サマーボランティア

学内外のボランティア活動に関する情報の収集や、学生が創造的、自主的に参加できる活動の開発をし、参加する学生の支援をしている神戸学院大学ボランティア活動支援室では「ボランティアを神戸学院の文化に!」を合言葉に、夏休みを利用して活動に参加する学生を募集。8月13日~9月12日のボランティア活動のメニューをボランティア活動支援ページで紹介している。2012年度は8月9日(木)に事前研修会、9月13日(木)に事後研修会をいずれも有瀬キャンパスで開催予定。活動の参加者には保険代、交通費、宿泊費、参加費等の補助が行われる。

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