期待を上回る刺激に満ちていた海外留学
私は昨年の夏休みに、カナダ・モントリオールのジョン・アボット・カレッジでの夏期語学研修に参加しました。約3週間、大学近くの家庭にホームステイし、カナダの実生活を体験しながら学校へ通い1日4時間の実用的な英語の指導を受けるというプログラムで、リスニングとスピーキングの能力を自分でも驚くぐらい上達させるというのが目標でした。
実は、私は高校3年まで、英語が大の苦手でした。それでも、大学へ進学するためには克服しなければならないと思い、高校の夏期講習を受けました。生徒3人に英語の先生が1人ついて教えてくれたのですが、そこでやったのが、とにかくたくさんの問題を解いていくというやり方でした。もちろん最初は全然分からず、間違えてばかりいたのですが、正解と照らし合わせながら繰り返し問題を解くうちに、正答の数が増えてきました。夏休みの間毎日、先生が根気よく付き合ってくれたおかげだと思いますが、正答率が上がるとそれがモチベーションになり、楽しくなりました。その先生にお願いし、2学期に入っても、毎日夜8時ぐらいまで学校に残り、勉強を続けました。
夏休み前まではテストの成績も振るわなかったのですが、2学期にには100点をとったり、学年で一番になったりしました。英語が面白いと感じるようになり、次は海外に留学したいと思うようになりました。神戸学院大学への入学は11月の末に決まったのですが、夏休みにこのような語学研修プログラムが行われることは、もちろんチェックしており、入学したらすぐに応募するつもりで、その資金に充てるアルバイトなども始めていました。
ジョン・アボット・カレッジでの3週間は、期待を上回るものでした。学校で受ける授業もそうですが、授業後に出かけたモントリオールのダウンタウンでの経験や、家に帰ってホストファミリーと語り合う時間のすべてが楽しく、刺激に満ちていました。自分の英語のスキルがぐんぐん伸びるのを実感できましたし、なによりも、ホストファミリーや現地でできた友人、一緒に行った大学のメンバーと、親密な関係を築くことができたのが大きな収穫だったと思います。彼らとはいまも、facebookでコンタクトをとっています。私が打ち込んだ文章の間違いを訂正してくれたり、別の言い回しを教えてくれたりということで、さらに英語のスキルを磨くモチベーションになり、もっと勉強したいという意欲につながっていると思います。
このプログラムは、生きた英語を学びたいと思う人は絶対に見逃してはいけないチャンスだと思います。少しでも興味のある人は、思い切って飛行機に飛び乗ってみるべきです。自分のなかで、何かが変わる経験ができ、とても面白いはずです。私自身は来年、ニューヨークに行く準備をすすめています。こうした経験を生かし、将来は外国と関わる仕事に就きたいと考えています。
夏期海外研修
ジョン・アボット・カレッジ(JAC)夏期語学研修は1987 年にスタート。これまでに約500人の学生が参加してきた。同カレッジはカナダ・モントリオール市郊外の閑静で美しい環境にあり、参加者は大学近辺の家庭でホームステイし、1日4時間の実用的な英語の指導を受ける。カナダでの実生活を体験しつつ文化交流を行うプログラムで、恒例となっている日本の伝統文化を披露する「ジャパン・ナイト」は現地でも大好評を呼んでいる。2012年は8月17日から9月9日までの研修日程で20人が参加予定。参加募集は例年4月当初から5月上旬にかけて行われ、この間にプログラム説明会も開催される。ほか、2012年8月14日から9月10日までの日程で、中国・南海大学研修の実施も予定している。
※詳しくは、短期海外研修をご覧ください。