神戸学院大学
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複雑化する人間社会。
自分探しの心理学では見えてこない
現代の「社会」と「人間」。

私って、僕って何?それは、誰もが一度は問いかける大きな疑問です。その答えを探しに、心理学を目指す人が多いのではないでしょうか。しかし、どんなに自分の心を探っても、自分の姿は半分しか見えてきません。なぜなら、半分の自分は家族や学校、メディアや社会といった環境とのかかわり合いの中で作られているからです。高度化、複雑化する現代社会の中で、人間の心と行動、他者と自分との間には微妙なズレが生じています。自分を探そうとすれば、自分を取り囲む他者や社会の現実と向き合わなければなりません。



人間の心の問題だけでなく、
企業や行政の抱える問題に、
積極的に関与できる多面的で総合的な
心理学の必要性。

私って、僕って何?それは、誰もが一度は問いかける大きな疑問です。その答えを探しに、心理学を目指す人が多いのではないでしょうか。しかし、どんなに自分の心を探っても、自分の姿は半分しか見えてきません。なぜなら、半分の自分は家族や学校、メディアや社会といった環境とのかかわり合いの中で作られているからです。高度化、複雑化する現代社会の中で、人間の心と行動、他者と自分との間には微妙なズレが生じています。自分を探そうとすれば、自分を取り囲む他者や社会の現実と向き合わなければなりません。



これからの社会に必要な
医療心理学をはじめ、
4つの領域から現代の「社会」と
「人間」にアプローチする人間心理学科。

社会の高齢化が進む中で、アルツハイマーなど脳に障害を持った高齢者の精神的なケアが重要になってきています。また、多様化・パーソナル化する消費者のニーズを探ったり、組織の人間関係を円滑にするために心理学の専門家を採用する企業が増えています。もちろん、いじめや不登校など、子どもたちが抱える心の問題に取り組むスクールカウンセラーのニーズも高まっています。人間心理学科はこれら現代の社会と人間が抱える多様な課題に応えるために、4つの心理学領域(「臨床心理学領域」「社会心理学領域」「発達心理学領域」「医療心理学領域」)を設けました。



病院、リハビリテーション施設、
教育機関、企業…。
広がる活躍のフィールド。

心理学を必要とするフィールドは広がっています。人間心理学科は自分の心や社会的な弱者と向き合うだけでなく、現代の社会と人間の抱えるさまざまな課題に対して問題解決能力を発揮できる人材を育成する学科です。
カウンセラーやセラピストだけでなく、社会のさまざまなフィールドで活躍できる人間心理のプロが、4年後、ここから飛び立っていきます。








「社会参加する(アンガージュ)」概念を思想・社会運動にまで高めたのは、フランスのジャン・P・サルトル(実存主義の哲学者・文学者)でした。サルトルは「全世界の飢えた子どもの前で文学に何ができるか」という切実な問題提起をしました。「文学も文学者も、もっと現実や社会と向き合うべきではないか」と、先頭に立ってアンガージュを進めました。

 

「社会参加する心理学」という人間心理学科のコンセプトは、サルトルの考え方をもとに生まれました。臨床心理学領域、社会心理学領域、発達心理学領域、医療心理学領域の4つの心理学領域は、それぞれ有機的に関わりながら現代の社会と人間が抱える課題にアプローチします。そして、社会の中で、人のそばで問題の解決を図ります。





人間心理学科の魅力のひとつは、アルツハイマー治療の第一人者やいのちの電話のカウンセラー、企業のマーケティング・広告分野のエキスパートなど、社会の第一線で活躍している多彩な経歴と実績を持つ教授を揃えたことです。専門分野と研究テーマを紹介します。

秋山 学 修士(心理学)
[専門分野]
産業心理学・社会心理学
[研究テーマ]
協調的意思決定過程/消費者の購買意思決定過程の研究/比較広告の広告効果の研究
 
石 淳一 臨床心理士・医学博士
[専門分野]
神経心理学・臨床心理学・
医療心理学
[研究テーマ]
高齢者の心理的機能の研究/痴呆性高齢者に対する心理的援助の研究/包括的な心理学的評価と介入法の研究/学校カウンセリングの研究
 
小山 正 臨床発達心理士・教育学修士
[専門分野]
障害児発達学・言語発達心理学
[研究テーマ]
象徴機能の発達とその障害/ダウン症児、自閉症児の言語獲得期の諸問題/初期言語獲得過程における個人差・発達スタイルに関する研究/象徴遊びとことばの発達に関する研究
         
土居 道栄 教育学修士
[専門分野]
発達心理学・認知発達
[研究テーマ]
概念形成と知識獲得の発達的研究/思考における類推とカテゴリ化の発達/子どもの連想/学習および課題解決におけるプラン・方略の問題
 
日高 正宏 臨床心理士・文学修士
[専門分野]
臨床心理学・教育心理学
[研究テーマ]
カウンセリング/電話相談/ストレス・心身症/リラックス/ボディワーク/人間関係/マイノリティ/人権/ボランティア/ハーブ/音楽とこころとからだ/詩歌の意味/ことば
 
松下 裕 臨床心理士
[専門分野]
臨床心理学・発達心理学
[研究テーマ]
心理治療における人格変容の研究/「新版K式発達検査2001」の考え方と使い方についての研究
         
森 悦朗 医師・医学博士
[専門分野]
神経内科学・行動神経学
[研究テーマ]
高次脳機能の研究/痴呆症の臨床的研究/脳血管障害の臨床的研究/脳画像解析の研究
 
山鳥 重 医師・医学博士
[専門分野]
神経心理学・高次脳機能障害学
[研究テーマ]
脳損傷による言語障害の発生メカニズム/脳損傷による記憶障害の発生メカニズム/脳損傷による行為障害の発生メカニズム/感情の神経基盤/認知の神経基盤/脳とこころの関係など
 
吉野 絹子 文学修士
[専門分野]
社会心理学
[研究テーマ]
対人的葛藤の研究/災害時における社会的葛藤の研究/非行少年のストレスと対処行動の研究/リスク認知およびリスク・コミュニケーションの研究/対人コミュニケーションの研究





人文学部の卒業生には、臨床の現場、社会の中で心理学を生かし活躍している先輩たちが数多くいます。
大学院に進み、ユニークな研究に打ち込んでいる人がいます。彼らに現在の仕事ぶりと、
心理学を学ぶ面白さや意義、楽しさや難しさを語ってもらいました。


 
心理学に興味を持ったきっかけは、映画で見た“プロファイリング”。
今は、セラピストという仕事に誇りを感じている。
若林 亮 さん / セラピスト・臨床心理士(情緒障害児短期治療施設 さざなみ学園)

ここには約50人の心の問題を持つ子どもたちが共同生活をしています。心臓に障害を持つ虚弱疾患児童、不登校やひきこもりの児童など、子どもたちの症状や体験はさまざまです。子どもたちが悩みを打ち明けるまでは時間がかかります。相手が信頼できるまで、心に問題を抱える子どもたちは決して心を開かないからです。2年目ですが、改めてセラピストという仕事の難しさを思い知らされています。また、この仕事を始めてつくづく思ったことは、物事に感動したり、驚いたり、泣いたり、笑ったりする自分自身の体験の大切さです。セラピストとして一方で冷静に状況を見、判断する力も必要ですが、もう一方にそういった体験を持っていなければ、問題を抱える子どもたちの心の信号が読めないですね。



 
メンタルな面で患者さんをサポートしていくためには、
心理学的な知識や技術が必要ですね。
佐野 朱 さん / 看護師(六甲病院 外科・整形外科病棟師長)

卒論は「患者の意志決定」。医師の治療方法に関して、患者がどんなふうに意志決定するかを日米で比較したものです。風邪、胆石、心筋梗塞の3通りのケースで調査・分析したのですが、アメリカ人は疾患の軽重にかかわらず自分で意志決定し、日本人は軽重に応じて意志決定のレベルが変化するなど、興味深い結果が得られました。看護師をやっていて、もっと患者さんの心理をわかりたいと思ったのが心理学を学ぶきっかけでした。今は外科、整形外科の病棟を担当していますが、高齢社会になり痴呆や脳障害を持っている方が、怪我や事故で外科病棟に入院するケースも増えています。医療心理学という新しい心理学領域ができるそうですが、精神的な面で患者さんをサポートできる看護師のニーズは高まっています。



 
「心理学をやっています」と言うと、
人の心が手に取るようにわかると思っている人がいる。
因來愛実 さん / 神戸学院大学 大学院人間文化学研究科博士前期課程2年

今取り組んでいる研究テーマは「場面の記憶に影響を及ぼす事後情報の効果」です。私たちは生活の中で、いろいろなものを見聞きしていますが、出来事の後に見聞きした情報によって、もとの記憶が不正確になることがあります。どうしてそんなことが起こるのか、記憶がどのような変容を被っているのかを研究しています。最近、目撃証言の信憑性が問われていますが、変容するメカニズムがわかれば、目撃証言を変容させることなく引き出すことも可能になると思います。そう言えば、最近、テレビのバラエティなどでよく取り上げられるせいか心理学が人気です。私もきっかけはそうでしたが、学んでみると臨床だけでなく、発達心理や社会心理、認知心理学などいろんな分野があって面白いと思いますよ。



 
「不安」「緊張」「極端」「こだわり」…。
さまざまな症状を発する、疲れた心を理解してほしい。
岡田隆嗣 さん / 情報科教諭(神戸学院大学附属高等学校)

臨床心理の現場にいました。小・中学生の頃、不登校や家庭内暴力でカウンセリングを受け、乗り越えてきました。精神科への通院歴もあります。疲れた心はさまざまな症状を生み出します。「不登校」「ひきこもり」「家庭内暴力」「少年による事件」…。しかし、名前や症状にとらわれず、根源にある「心の特徴」を理解することが重要です。キーワードは「不安」「緊張」「極端」「こだわり」などです。しんどい時期を体験した僕にはそれがキャッチできます。こういった感受性、そして、来談を継続させ、疲れない心へと変革させる技術が、カウンセラーに必要ではないでしょうか。と言いながら、僕は、附属高校に勤務し、カウンセリング・催眠療法を学び、事例を担当していた臨床現場から離れてしまいました。でも、学んだことは教育の場でも役立つと思っています。



カリキュラムと学内設備の詳細は、こちらをご覧ください。
「Curriculum_Facilities.pdf」(PDFファイル/約2.7MB)


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人文学部人間心理学科 入試日程
試験種類 募集人数 出願期間 試験日 実施地
公募制推薦入試 25名 2003年
11/1(土)〜11(火)
(消印有効)
[窓口出願]11/12(水)
9:00〜17:00
2003年
11/23(日)
本学・大阪※・東京・名古屋・金沢・米子・岡山・広島・高松・松山・高知・福岡
一般入試 A日程 33名 2004年
1/6(火)〜22(木)
(消印有効)
[窓口出願]1/23(金)
9:00〜17:00
2004年
2/6(金)
2/7(土)
本学・大阪※・東京・名古屋・金沢・米子・岡山・広島・高松・松山・高知・福岡
B日程 33名 2004年
2/10(火)
2/11(水)
本学
※大阪会場の志願者数が収容人数を超えた場合は、本学会場での受験となります。


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