神戸学院大学
お問い合せ   資料請求
 
大学改革の最前線へ
神戸学院大学が考える地域と大学の新しいkankei


「健康科学」「地域に生きる」「総合大学としての連携」をコンセプトに
 そのコンセプトとなったのは、大学創設時の基本精神「一人ひとりが健康に豊かに暮らせる社会の実現」を発展させた3つの考え方です。1つは「健康科学」。本学は1966年、体質医学の世界的な権威者であった森茂樹博士により創設され、日本最初の男女共学の栄養学部を開設しました。以来、人間の健康問題と深くかかわりを持ってきました。
 2つめは「地域に生きる」ということ。21世紀は「地方の時代」といわれます。一極集中型の社会・産業構造が見直され、地域の活性化なくしては、日本の再生はないといわれています。そのなかで本学は、真に地域に根ざした大学のあり方を考え直しました。
 3つめは「総合大学としての連携」です。法学部・経済学部・人文学部・栄養学部・薬学部の現状の5学部に、経営学部(2004年4月開設)、総合リハビリテーション学部(2005年4月開設予定 申請作業中)を新たに設置し、人文学部には人間心理学科を増設(2004年4月開設)します。大学院においても法科大学院(実務法学研究科実務法学専攻 設置認可申請中)、薬学研究科医療薬学専攻の開設を2004年4月に予定しています。これにより総合大学としてのバランスのとれた、7学部13学科7研究科11専攻という体制が誕生します。既設学部・学科と新設学部・学科が融合することで、画期的・先駆的な展開、新しい大学のあり方を示すことができると考えています。

▲TOP


地域リハビリテーションを基本理念とした総合リハビリテーション学部
 
  1995年1月17日、未曾有の災害をもたらした阪神・淡路大震災。当時、被災した明石市立天文科学館の大時計がキャンパス内に設置されています。本学が地域の共有財産として保存していくことを目的に明石市から譲り受けました。その記憶を永久に風化させないという願いを込めて、11号館の前で新たな時を刻んでいます。
 「健康科学」「地域に生きる」「総合大学としての連携」。その3つを具現化していく核となるのが、総合リハビリテーション学部です。高齢化という社会テーマに、大学としてどのようにかかわり役立つことができるのか。地域の人々の暮らしの中でいかに貢献することができるのか、という視点から構想されました。
 基本理念は「地域リハビリテーション」。それは「障害のある人々や高齢者およびその家族が、住み慣れたところで、そこに住む人々とともに、一生安全に、生き生きとした生活が送れるよう医療や保健および生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合って行う活動」のことです。ここでいうリハビリテーションとは、「機能の回復訓練」とのみ理解されているような「矮小化されたリハビリテーション」ではありません。この言葉のもつ本来の意味《全人間的復権》の思想と、その具体化を目指す総合的かつ統合的な社会的プロジェクトをさしています。
 総合リハビリテーション学部は、職業等の専門領域を超えた有機的連携と協働が可能な「ヨコ割りシステム」実現を目指し、その中で活躍できる人材を養成します。医学リハビリテーション系と社会リハビリテーション系の独自性を保ちながら、理系文系の枠を超えて一体となり、相互交流と理解が図れる教育・研究体制を構築していきます。この取り組みを実現することにより、わが国が直面する高齢者・障害者・生活障害者にかかわる諸問題の解決が飛躍的に進むと確信しています。

▲TOP


全学連携で取り組む「総合的地域ケア・システム」
 人文学部に新たに開設(2004年4月)する人間心理学科のコンセプトは「社会参加する心理学」。従来の心理学の枠組みを超えて関係諸領域と密接に連携し、高度化・複雑化する現代社会における教育や行政、企業活動に積極的に関与できる人材の養成を目指しています。ともすれば「自分探し」に陥りがちな心理学から「社会参加する心理学」へ、それが人間心理学科の目指す心理学です。
 法科大学院(設置認可申請中)にも「地域に生きる」という理念は貫かれています。全国には弁護士がまったくいない、あるいは一人しかいない「ゼロ・ワン地区」が数多く存在し、その数は60を越えるといわれています。本学の法科大学院は、神戸を拠点に「ゼロ・ワン地区」の解消に積極的に取り組み、法的サービスの地域格差の是正に資する「地域社会に貢献する智慧(ちえ)あるホームドクター的法曹」の養成を目指しています。
 薬学研究科医療薬学専攻では、「チーム医療への転換」「生活習慣病への対応」など医療を取り巻く状況の変化に対応できる、より高度な医療知識と専門技術を有する医療薬剤師・地域薬剤師を養成します。
 年金生活、長期療養など老後の生活プランにかかわる問題や地元企業の経営課題など地域社会の新たな課題解決を主眼とした教育に積極的に取り組んでいく経営学部。さらに法学部・経済学部・人文学部・栄養学部・薬学部など既設の研究科・学部・学科が連携し、それぞれの分野で地域のケアに積極的にかかわっていきます。私たちは、この全学的な地域への取り組みを「総合的地域ケア・システム」と名付けました。




▲TOP



世界と地域を結んで開く。アジア諸地域との交流を推進
 神戸学院大学は国際都市神戸という立地を生かし、早くから教育・研究の国際化に取り組んできました。現在、7カ国18大学と交流協定を結び、教員の交流、学生の交換・派遣留学、短期海外研修の実施、学術資料の交換等に実績を挙げています。
 学内にはアジア地域と密接なかかわりを持つ研究者も多く、文部科学省の「オープン・リサーチ・センター整備事業」の選定を受けた国際交流プロジェクトが進行しています。その1つが「アジア太平洋研究センター」。本学の教員に加え、国内の企業家やジャーナリストおよびアジア太平洋諸国の研究者の参加のもとに、国際会議・研究会・出版物の刊行等活発な研究・教育活動を展開しています。9月15日には韓国・ソウルにて「21世紀の北東アジア:平和と安定」をテーマに国際会議を予定しています。他にもタイ・バンコクに拠点を置き、現地のタマサート大学と共同研究を進める「東アジア産業経済研究センター」などが活発な活動を展開しています。
 世界から地域へ、地域から世界へ自由に行き来し、地域、国境、年齢…あらゆるバリアを越えて、社会に開かれた新しい総合大学を目指します。

▲TOP


戻る


Copyright © Kobe Gakuin University. All Rights Reserved.