神戸学院大学

社会連携

土曜公開講座を開催しました

2018/12/07

会場の様子
会場の様子

「私たちのくらしと文化」を統一テーマとした「第76回神戸学院大学土曜公開講座」、今期は、薬学部、現代社会学部の先生がポートアイランドキャンパスにて全6回の講座を実施。秋期最終回となる今回は、現代社会学部 中野 雅至教授が「これからの日本の課題~人生100年時代を見据えた働き方とは~」をテーマに、講演されました。

講演では、日本は「課題先進国」と言われるほど多くの問題を抱えており、それは経済成長が鈍化すると同時に、少子高齢化が進行していることが主な要因で、欧米諸国の場合は経済成長が鈍化する過程で少子高齢化が徐々に進行しているが、日本はこの二つが同時に進行したことから、欧米諸国が経験したことのない様々な課題に直面していると説明されました。

そして身近な事例を挙げながら、「伸びる寿命について(平均寿命の上昇、ガン5年生存率の推移など)」、「人生100年時代の課題(年金についての知識、長生きリスクに備えた働き方など)」、「日本経済の現状と課題(曖昧な景気感や低迷する経済成長についてなど)」、「複雑化する消費(消費の中心が若者から高齢者に変化)」、「労働市場の動向(働き方改革の重要性と課題など)」、「女性が働きやすい職場(育児・介護の分担や効率的な勤務体制についてなど)」、「日本経済を左右する観光(インバウンドに依存している現状と今後の成功の秘訣など)」をキーワードに、その課題に対してどういったアプローチが必要かなどを解説されました。

中野教授は、「マイナス面が多く取り上げられている高齢化であるが、元気な高齢者が増えていることは素晴らしいこと、誇らしいことでもあり、少し広い視野をもって経済や労働事情の変化を知り、今後の生活について考えてほしい」と話されました。

受講者からは、「難しい問題もユーモアを交えながら、噛み砕いて説明してくれたので、大変理解しやすかった」「日本の現状が明確になり、これからどうあるべきか考えさせられた」などの感想がありました。

今回の講座をもちまして、2018年秋期土曜公開講座は終了いたしました。ご参加いただき、誠にあ
りがとうございました。

来年度も土曜公開講座の開催を予定しており、春期土曜公開講座の詳細は4月頃に本学HPに掲載する予定です。来年度も皆様のお越しをお待ち申し上げております。