神戸学院大学

社会連携

株式会社神戸凮月堂取締役の下村俊子氏が講演しました

2018/07/19

地元神戸の企業経営者の方々をお招きし、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語っていただく「地域学講義Ⅵ~トップランナー特別講義~」。第11回目は、株式会社 神戸凮月堂の下村俊子取締役 が「『菓子博』の年表と共に生きて―人とことば―」をテーマに登壇されました。

神戸凮月堂は明治30年(1897年)に現在も本社・本店がある、神戸元町通に下村氏の祖父が開店。当時では非常に珍しかった欧風建築の店構えでしたが、昭和20年(1945年)の神戸大空襲で店は消失。しかしその翌年には、「人間らしく生きるにはお菓子は必要である」と、ジュラルミン街に神戸凮月堂を再興されたお話など、昨年創業120年を迎えた神戸風月堂の歩みを当時の写真と共に、戦後の神戸の復興なども踏まえて紹介されました。

また平成20年(2008年)に姫路市で開催された全国菓子大博覧会では、約10か月の製作期間を経て、完成した「お菓子の姫路城」についてなど、菓子博の知られざるエピソードも披露されました。

そして講演の中では「ことば」の大切さにも触れ、「人を殺すには刃物はいらん」と「人だけに与えられた「ことば」を、皆さんはどういう風に使っていくのか考えてほしい」と、学生たちひとり一人に優しく語りかけるように、お話しされました。

学生たちからは「下村さんの丁寧な言葉遣いに感銘を受けた。神戸凮月堂や菓子博の歴史も興味深かった。」などの感想があり、下村氏は「ひとりでも多くの方々が心豊かにすごせるように、菓子づくりで今後も神戸と共に歩んでいきたい」と講演を締め括られました。

次回は、が7月20日に株式会社新保伊哲也アトリエの代表取締役社長 新保哲也氏が講演されます。