神戸学院大学

社会連携

第76回土曜公開講座で現代社会学部の中山学准教授が講演されました

2018/11/13

講演の様子
講演の様子
受講者は皆熱心に講演に耳を傾けていました
受講者は皆熱心に講演に耳を傾けていました

「私たちのくらしと文化」を統一テーマとした「第76回神戸学院大学土曜公開講座」、今期は、薬学部、現代社会学部の先生がポートアイランドキャンパスにて全6回の講座を実施。第4回目は、現代社会学部 中山 学准教授が「『国難』をもたらす巨大災害にどう対処すべきか」をテーマに、「江戸時代からの震災」及び近年脅威となっている「風水害(特に都市型水害)」を取り上げ、国難災害に対して「今我々は何を為すべきか」について講演されました。
日本では古来より様々な重大災害に見舞われて来た歴史があり、藤原京時代(平安時代)~江戸時代~現代と過去事例を年代別に説明し、私達を取り巻く環境ついては、近年気象の極端化が指摘され、その原因は地球の温暖化や偏西風の蛇行などと言われており、その結果発生が危惧されている自然災害は、高潮・洪水であると説明されました。そして大雨や台風の発生状況、重大な被害が起こる仕組みや、そこから学ぶべき教訓についても、実際の映像やデータを踏まえて解説されました。
 また関西では南海トラフ巨大地震、首都圏では首都直下型地震の発生による巨大災害が危惧されており、その及ぼす被害はその後の国の存立・発展に致命的な影響を及ぼす可能性があると指摘され、今後の巨大災害への対応策としては、なにより減災が大切であり、身近な事項では住居の耐震補強の重要性等も実験データに基づき詳しく話されました。
そして国民一人ひとりが情報をきちんと見て、自分で必要な情報をジャッジできる知識を持つことが重要であると話されました。
 受講者からは、「災害対策について決して、他人事ではないと理解できた。大変有益な時間だった」などの感想がありました。
 次回は、現代社会学部 中村 恵教授が17日、「『働き方改革』日本の雇用~国際比較の視点から」をテーマに講義します。皆さまのご参加をお待ちしています。

≪今後の講座予定≫
・11月17日「『働き方改革』日本の雇用~国際比較の視点から」 現代社会学部 中村 恵教授
・12月1日「これからの日本の課題」現代社会学部 中野 雅至教授