駅伝女子のわたしが、
気づいたら、
英語女子になっていた。
人文学部 4年次生 ※2020年取材時 森口 愛子さん
駅伝一色の
キャンパスライフのはずだった。
神戸学院大学への入学の決め手は「駅伝」だった。オールウェザーのトラック。クロスカントリーコース。こんな素晴らしい環境で、4年間を過ごせる。中学校から部活で長距離を続けてきたわたしにとってあこがれのキャンパスライフだった。そして、その夢は現実に叶えられた。個人で西日本インカレに出場。3年次生の時にはチームで全国大会にも出場できた。思う存分、部活ライフを楽しんだ。だけど、一つだけ想像していた未来と違ったことがある。駅伝と同じくらい、夢中になれることができたのだ。それが、「英語」だった。
偶然だった
小さな分岐点。
「参加すれば授業の評価につながるから。」それが、「い~ぷら(English Plaza)」に初めて訪れた理由だった。「い~ぷら」とは、学内にあるネイティブの先生と1対1で話せるスペース。海外留学に興味はあったけど、実際、週6日で部活があるため行くことはできない。それに加え、英語は好きだけど、本気で学ぶほど入学当時のわたしは意識が高くなかった。たぶん、このときは「い~ぷら」に行かない未来もあったかもしれない。
だからこそ、初めて訪れたときはとても驚いた。「好きな映画はある?」「今度の休みはどこか行くの?」まるで友達と話すような感覚で、フランクに話しかけてくれる先生。間違っても、詰まっても、優しく、辛抱強く話を聞いてくれた。気がつけば2回、3回と足を運んでいた。先生と話すのが楽しいから。そして語学力が身についていくのを実感できるから。そんな理由ですきま時間を見つけては「い~ぷら」に行き、気がつけば通った回数は100回以上になっていた。
この4年間でTOEICのスコアも500点から800点近くにアップ。海外留学はできなかったけれど、「い~ぷら」に出会ってきっと同じくらいの経験ができたと自信をもって言える。
あの景色を、
たぶん一生忘れないだろう。
「い~ぷら」に通うようになって2年が経った頃だった。大学の職員の方からのすすめもあり「バディ制度」に登録することにした。それは、今までのわたしからは想像できない行動だった。だけど、「い~ぷら」に通い、語学力だけでなく、人と話すことに自信がついて、もっと英語を深く学びたい、それは自然な流れだった。バディの名は「Ilona (イロナ) 」。初めての経験は、わたしの毎日をより刺激的にしてくれた。一度、山登りが好きだというイロナとわたしの友人との3人で六甲山へ登ったことがある。道中、迷いながらも、なんとか山頂まで着いたとき、感動するくらい美しい景色が広がっていたことをいまでも覚えている。イロナも「wonderful!」とすごく喜んでくれて、宝物を手にした気分だった。きっと、この景色は英語に出会わなかったら見られなかっただろう。そう思うと、今まで自分が経験したことに少し自信が持てた気がした。
身についたのは、
語学力だけではなかった。
気がつけば、語学を学ぶことが部活の原動力になっていた。怪我をしたとき、うまくタイムがでないとき。英語の勉強をしたり、「い~ぷら」に通ったりすることで、リフレッシュして、また部活を頑張ることができた。この4年間で、わたしの語学力は特技!と自信を持って言えるほどまで上がった。でも、成長できたのはそれだけじゃない。英会話を日々続けてきたことで、聞き上手になったり、行動力がついたり、人としても、成長ができたと思う。
このエピソードは、ひょっとしたら特別な例と映るかもしれない。でも、わたしの大学では、何かに出会い、成長している学生がたくさんいる。それは、学内のいろいろな場所に小さなきっかけがたくさんあるから。その一つに興味をもてば、どんどん繋がっていき、想像しなかった体験ができる。部活一筋だったわたしが「い~ぷら」の経験で世界が広がったように。
森口 愛子さんの
- 「い~ぷら(English Plaza)」に100回以上通ってTOEIC500点 → 800点近くに。
- 「バディ制度」で留学生と忘れられない思い出作りを。
- 「い~ぷら」と「部活」の両軸で、行動力や話す力など人として成長。
い~ぷら(English Plaza)
キャンパス内にある国際交流スポットです。ネイティブスタッフとフリートークをして対話力を磨くChat、クイズやゲーム方式で英語を学ぶActivity、季節のイベントを楽しむEventなどを通じ、英語力を養成します。誰でも気軽に参加できる雰囲気で、多くの学生が楽しんで英語に触れることができます。
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バディ制度
バディ制度とは、1人の留学生に対して最大2人の日本人学生が”バディ(パートナー)”として、留学生が日本の生活に早く馴染めるように、またより有意義な留学生活を過ごせるようにサポートする「学生ボランティア」です。
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女子駅伝競走部
女子駅伝競走部は特別強化クラブで大学としてもっとも力を入れているクラブの一つです。2019年の成績は全日本大学女子駅伝対校選手権大会で17位、また13年ぶりで全日本大学女子選抜駅伝競走(富士山女子駅伝)に出場するなど躍進しています。練習拠点の第6グラウンドは全天候型のトラック、土レーン、クロスカントリー、ウッドチップが完備され、充実した環境で練習することができます。
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