科目一覧へ戻る | 2024/09/06 現在 |
開講科目名 /Class |
日本語研究Ⅰ/Japanese Language Research Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
BB01451001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
GCJh005 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期集中/SPRING INTENSIVE |
曜日・時限 /Day, Period |
他(前期)/OTHERS(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
福原 香織/FUKUHARA KAORI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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福原 香織/FUKUHARA KAORI | グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication |
授業の方法 /Class Format |
【対面】講義形式 ※コロナ感染状況によりオンラインに切り替えとなった場合は、ZOOMによるリアルタイム授業を行います。詳細は下の遠隔授業情報欄で確認してください。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
・この授業は日本語コース講義科目の一つです。 ・本学部DP(ディプロマ・ポリシー)の「実践的で高度な外国語の運用ができる」、および全学DPの「専門分野に高い関心をもち、専門領域の課題を考察し、解決するための知識や技能を身につけている」ことを目指します。 ・「日本語学」「言語学」(特に統語論)という二つの枠組みを使いながら、現代日本語の事象について考察し、説明する基礎的な力をつけることを目標とします。 ・なお、担当講師は貿易関連企業で5年以上、日本語教師として20年以上の実務経験があり、日本語を母語としない人への日本語の説明の仕方、考え方などについて、実践的観点から考察できるよう解説します。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
大きくは「日本語を客観的に分析する観点を持つことができ、言葉に対して積極的に考える態度を身につける」ことです。具体的には以下の3点です。 ①日本語学と言語学の違いを理解し、例を使って説明できる。 ②統語論の基本的考え方を理解し、説明ができる。 ③日本語学と統語論の基礎知識を生かし、日本語と他の言語を比較して基本的考察ができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
日本語学、言語学、統語論、統語構造 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
各回は教師による説明だけでなく、練習問題やクイズなどを入れながら、学生が無理なく理解できるよう進めます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
日本語学、言語学、統語論の知識が全くなくても受講可能ですが、日ごろから、自分や周囲の人が使っている日本語、テレビやインターネットに出てくる日本語の実態について、意識的に観察するようにしてください。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
専門的な用語が多くなりますので、毎回予習・復習とも30分程度行ってください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
適宜、課題を出します。 提出課題のフィードバックは、 原則的に授業中に⾏います。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・出席、授業に関する質問や意見などの発言(30%) ・提出課題(30%) ・理解確認用ワークシート(30%) ・小論文(10%) |
テキスト /Required Texts |
無し。毎回プリントを配布します。 |
参考図書 /Reference Books |
『構造から見る日本語文法』三原健一、2008年、開拓社. 『日本語文法ファイル』鈴木孝明,2015年,くろしお出版 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 1回目 | 日本語学と言語学 | 日本語学、言語学、統語論について説明する。また、他の言語分析理論も紹介する。 | |
2 | 第2回 | 日本語の構造(1) | 2 第2回 「奇跡のリンゴのタルト」は、二通りの意味に解釈できる。これを例に、統語論の立場から日本語の構造について説明する。 | |
3 | 第3回 | 日本語の構造(2) | 統語論の立場から、「文の構成要素」について説明する。 | |
4 | 第4回 | 日本語の構造(3) | 統語論の立場から、「品詞分類」について説明する。 | |
5 | 第5回 | 日本語の構造(4) | 統語論の立場から、動詞の「項構造」、語の「意味役割」について説明する | |
6 | 第6回 | 日本語の構造(5) | 統語論の立場から、日本語の「助詞」(特に格助詞)について考える。 | |
7 | 第7回 | 日本語の構造(6) | 日本語学と統語論の立場から、助詞「は」と「が」について考える。 | |
8 | 第8回 | 動詞分類(1) | どのような言語でも動詞は文の中心的役割を果たす。日本語の動詞を分類するには、どのような観点があるのかを説明する。 | |
9 | 第9回 | 動詞分類(2) | 第8回に続いて、日本語の動詞分類について説明する。 | |
10 | 第10回 | 日本語の時制(テンス)(1) | 「明日はテストだった! 」は未来のことなのに「だった」となっている。「電車に乗るときに財布を落とした」「電車に乗った時に財布を落とした」は両方とも過去を表すが、「乗るとき」「乗ったとき」では事態が異なる。なぜなのか、日本語の時制について考える。 | |
11 | 第11回 | 日本語の時制(テンス)(2) | 第10回に続いて、日本語の時制について考える。 | |
12 | 第12回 | 日本語のアスペクト(1) | 「犬が走っている」「ガラスが割れている」の「‐ている」は表す事態が異なる。なぜこのような違いがあるのか。日本語のアスペクトについて考える。 | |
13 | 第13回 | 日本語のアスペクト(2) | 日本人が普通に使う「-ている・てある・ておく・ていく・てくる」などの文法的アスペクトは、日本語を母語としない人々には使い分けが難しい。どのようなルールがあるのだろうか。 | |
14 | 第14回 | まとめ(1) | ここまでに学んだ日本語の構造、動詞の意味的な分類、時制とアスペクトについて復習し、まとめる。 | |
15 | 第15回 | まとめ(2) | 第14回に続いてこれまでの授業内容を確認し、ワークシートにまとめる形式でテストを行う(50分程度)。解答・解説も授業内で行う。最後に、講義内容全体をどのように理解したかをエッセイに書く。 |