科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
神戸スタディーズⅢ/Kobe City Studies Ⅲ |
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授業コード /Class Code |
B509371001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金4(前期)/FRI4(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
西川 哲矢/NISHIKAWA TETSUYA |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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西川 哲矢/NISHIKAWA TETSUYA | 人文学部/Humanities and Sciences |
授業の方法 /Class Format |
講義形式(対面) |
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授業の目的 /Class Purpose |
神戸を特徴づける文化的な事象について歴史的に考察する。神戸市は明治22年に誕生、合併を繰り返し発展し今のような姿となったが、もちろんその発展の前提となる歴史があったわけである。この授業では、文献だけでなく神戸の文化財や名所旧跡などを取り上げ、神戸の特徴や魅力がいかなる歴史的条件のもとで成り立ったのか、考える素材を提供したい。同時に文化財への知見や、歴史を知る手順についても会得してもらう。本講義は、人文学部DP1に相当する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・歴史が自分自身と密接に関係していることを知る ・身近な文化財に気づくことができる。 ・「文化財や歴史資料があるからこそ、歴史が分かる」ということを理解する。 ・歴史を学ぶにも手順があることを知る。 ・名所、旧跡、文化財について、歴史的な説明ができるようになる。 |
授業のキーワード /Keywords |
文化財、歴史学、地域史、史料批判 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式を中心とする。毎回、講義で扱った論点につき、自分の疑問や考え等のコメントを述べてもらい、授業にフィードバックさせる。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
授業で取り上げた神戸の名所旧跡には積極的に足を運んで欲しい。名所旧跡を見学することも大事な歴史学習である。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
1週あたり1時間以上の時間外学修を要する。授業で扱った素材以外にも神戸にどのような文化財があるか、自身で積極的に調べてみて欲しい。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の授業ではコメントカードに考えたことを自由に書いて提出してもらう。 このうち質問や取り上げるべき意見、理解の不充分であったと思われる内容について、翌週の授業の初めに取り上げる。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎回授業で、授業内容について学んだこと、考えたことをまとめて書いてもらう。授業内容を概ね理解し、考えがまとめられているものは2点。授業内容に関する内容を書いただけのものは1点。それ以外、関係のない内容や、極端に短い文章になっているものは出席していたとしても0点とする。全15回の授業×2点=30点満点で評価する。 期末レポート(70点満点)を課す。これらを合計して成績評価する。 |
テキスト /Required Texts |
なし |
参考図書 /Reference Books |
授業中に適宜紹介する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | 歴史を学ぶにも手順があることを学ぶ。地域史という視角を知り、歴史が自分自身と密接に関わるものであることを学ぶ。 | |
2 | 第2回 | 神戸の歴史概要 | 古代〜中世にかけて、大輪田泊、兵庫津へと国際貿易港として神戸の礎が築かれ、織豊期を経て、幕末維新期にまで至る神戸の社会発展・変化を知る。 | |
3 | 第3回 | 神戸の寺社① | 神戸の寺社をいくつか取り上げ、その由来のみならず、どのような信仰を集めてきたのか、いかなる社会的機能を有していたかなどについて理解を得る。 | |
4 | 第4回 | 神戸の寺社② | 神戸の寺社をいくつか取り上げ、その由来のみならず、どのような信仰を集めてきたのか、いかなる社会的機能を有していたかなどについて理解を得る。 | |
5 | 第5回 | 神戸の酒 | 灘の酒造りの歴史を探り、その特質を知る。酒の社会文化的な意味にも注意する。 | |
6 | 第6回 | 神戸の温泉 | 有馬温泉の歴史を探る。いかにして温泉地としての名声を得るようになったのか知る。 | |
7 | 第7回 | 神戸の交通 | 道の端に佇む道標等を手がかりとして、前近代の交通のあり方を知る。同時に交通の近代化にともなう歴史的変化にも注意を向ける。 | |
8 | 第8回 | 神戸開港 | 神戸海港の経緯と開国のもたらしたものについて学ぶ。 | |
9 | 第9回 | 神戸と近代的スポーツ | 居留地にもたらされた近代的スポーツとその歴史的意味について学ぶ。 | |
10 | 第10回 | 神戸と産業と金融 | 明治以降を中心に、神戸の産業や金融の発達の歴史的要因を考える。 | |
11 | 第11回 | 神戸とアジア① | 日中関係に注目して神戸の歴史をみる。この回では、孫文と神戸の関係を中心に政治社会について学ぶ。孫文を支援する日本人との関係、孫文は日本で何を得たのかという点にも注意する。 | |
12 | 第12回 | 神戸とアジア② | 日中関係に注目して神戸の歴史をみる。この回では、清末の知識人 梁啓超と日本との関係を中心的に取り上げる。梁啓超が日本で何を得たのかという点にも注意する。 | |
13 | 第13回 | 神戸における戦争と平和 | 神戸における戦乱を歴史的に振り返った上で、アジア・太平洋戦争下での人々の暮らしに焦点を当てることで、戦争と平和について考える。 | |
14 | 第14回 | 神戸の災害と復興 | これまでの災害を歴史的にみて、人々は災害にどのように向き合い、記録を残してきたかを知る。 | |
15 | 第15回 | まとめ | これまでの授業のまとめと、レポートについて説明する。 |