科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
美術研究Ⅰ/Studies in Visual Arts Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B508932001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASc233 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水3(前期)/WED3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
倉持 充希/KURAMOCHI MIKI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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倉持 充希/KURAMOCHI MIKI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
人文学専門科目群の人間探求科目群に属する本科目は、人文学部のDPのうち、1「複数の分野の基礎知識を教養として身につけている」、9「学部教育と融合した教職教育をとおして、学校教育の目的や目標、地域社会の課題を理解し、さまざまな要求や問題解決に取り組み、生徒の知識や技能、主体的・協働的に学習に取り組む態度の育成を図る教員として活躍できる」、特に西洋美術史に関する知識の習得と活用を目指す。 本科目では、古代から16世紀にかけて、主にヨーロッパで生み出された絵画、彫刻、建築を取り上げる。具体的には、時代ごとの文化や様式、主要作例の造形的特徴を把握したうえで、作品の意味内容や機能、当時の社会との関わり、思想的背景といった多様な観点から作品にアプローチする。芸術という文化的所産の分析を通じて、人間の営みを考察する思考や方法論に慣れ親しむことを目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.歴史文化や美術の様式に関する基礎知識を習得する。(DP1の知識・技能、DP9の教職志望者に対応) 2.主要作例を、自らの言葉で説明できる。(DP1の知識・技能、DP9の教職志望者に対応) 3.作品を鑑賞し、分析するための学術的態度を修得する。(DP1の知識・技能、DP9の教職志望者に対応) |
授業のキーワード /Keywords |
西洋美術史 美術史学 絵画 彫刻 建築 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
・プロジェクターで図版を見せながら、内容を解説する。 ・毎回の授業内レポートで、作品記述や歴史文化に関する論述に取り組む。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
・共通教育科目の「西洋美術」(ヨーロッパ・アメリカの美術の通史)と併せて受講するとよい。 ・人文学専門科目群(人間探究科目群)のうち、倉持が担当する以下の科目と併せて受講するとよい。 「美術研究II」(16世紀以降の西洋美術の歴史、後期火曜1限、2年生以上) 「美術研究III」(神話画の図像学、前期月曜2限、3年生以上) 「美術研究IV」(作家研究、後期月曜2限、2021年度以前入学生のみ) 「文化交流論III」(宗教画の図像学、前期月曜1限、2021年度以前入学生のみ) |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
授業計画に記された予習・復習の課題を行う。(1週あたり120分以上) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
・毎回、授業内レポートに取り組む。当日あるいは後日、フィードバックを行う。 ・学期中に、授業内応用問題を3回実施する。後日、解答例を示す。 ・期末レポート(3000字)を提出する。レポート提出後、全体への講評をまとめ、Teams等でフィードバックする。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・授業内レポート 30%(到達目標1・2の達成度合い) ・授業内応用問題(3回) 30%(到達目標1・2の達成度合い) ・期末レポート(3000字) 40%(到達目標1・3の達成度合い) ・応用問題1回以上と期末レポートの提出がない場合は、単位取得はできない。 |
テキスト /Required Texts |
レジュメや参考資料を配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
適宜、紹介する。 ・高階秀爾・三浦篤[編]『西洋美術史ハンドブック』新書館 1997年 ・『西洋美術館』小学館 1999年 ・『西洋美術の歴史』(第1~5巻)中央公論新社 2016~17年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 西洋美術史の概要 | 西洋美術の歴史と美術史学の方法論を概観する。 ・ヨーロッパ史の大きな流れを予習する。 ・古代から16世紀までの美術史を復習する。 |
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2 | 第2回 | 古代ギリシャ美術 | クラシック期とヘレニズム期の彫刻を考察する。 ・古代ギリシャの歴史を予習する。 ・クラシック美術とヘレニズム美術の様式の相違を復習する。 |
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3 | 第3回 | 古代ローマ美術 | ポンペイ遺跡の壁画、ローマ帝政期の美術を考察する。 ・古代ローマの歴史を予習する。 ・ポンペイの壁画の様式を復習する。 |
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4 | 第4回 | 初期キリスト教美術 | キリスト教の公認と教会建築を考察する。 ・初期キリスト教時代について予習する。 ・ローマ時代の建築から引き継がれた要素を復習する。 |
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5 | 第5回 | ビザンティン美術 | ビザンティン美術とイコノクラスムを考察する。 ・ビザンツ帝国の歴史を予習する。 ・プロトタイプ論争とイコンの造形的特徴を復習する。 |
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6 | 第6回 | ロマネスク美術 | ロマネスク様式の聖堂建築を学ぶ。 ・10~12世紀のヨーロッパの状況を予習する。 ・ロマネスク建築の様式的特徴を復習する。 |
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7 | 第7回 | ゴシック美術(1) | ゴシック様式の聖堂建築を学ぶ。 ・12~13世紀のヨーロッパの状況を予習する。 ・ゴシック建築の様式的特徴を復習する。 |
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8 | 第8回 | ゴシック美術(2) | 後期ゴシックの宗教画、写本を考察する。 ・13~15世紀のヨーロッパの状況を予習する。 ・ジョットの革新性を復習する。 |
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9 | 第9回 | 初期ルネサンス(1) | 古代彫刻に基づく人体描写、遠近法を考察する。 ・14~15世紀のヨーロッパの状況を予習する。 ・中世とルネサンスの人体描写の違いを復習する。 |
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10 | 第10回 | 初期ルネサンス(2) | 古代ギリシャ・ローマ神話に基づく神話画の復権について学ぶ。 ・古代神話の概要を予習する。 ・ルネサンスの芸術家の社会的地位を復習する。 |
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11 | 第11回 | 盛期ルネサンス(1) | レオナルド、ミケランジェロ、ラファエッロの芸術を考察する。 ・15~16世紀のヨーロッパの状況を予習する。 ・三巨匠の様式上の相違点を復習する。 |
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12 | 第12回 | 盛期ルネサンス(2) | ヴェネツィア派の特徴を検討する。 ・海洋貿易都市ヴェネツィアの繁栄について予習する。 ・ヴェネツィア派の風景表現を復習する。 |
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13 | 第13回 | 初期ネーデルラント絵画(1) | ファン・エイクの代表作や、北方とイタリアとの芸術交流を学ぶ。 ・14~15世紀のネーデルラントの状況を予習する。 ・北方美術の油彩技法と細密描写の特徴を復習する。 |
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14 | 第14回 | 初期ネーデルラント絵画(2) | ボス、ピーテル・ブリューゲル(父)の代表作を学ぶ。 ・15~16世紀のネーデルラントの状況を予習する。 ・教訓が織り込まれた風俗画を復習する。 |
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15 | 第15回 | ドイツ・ルネサンス | デューラー、クラーナハ(父)の代表作からドイツ美術を考察する。 ・16世紀の宗教改革の経緯を予習する。 ・デューラーのイタリア旅行の意義を復習する。 |