科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
映像研究Ⅰ/比較文化論Ⅰ/Studies in Image Arts I |
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授業コード /Class Code |
B506094001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASc221 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
木3(前期)/THU3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
福島 可奈子/FUKUSHIMA KANAKO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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福島 可奈子/FUKUSHIMA KANAKO | 人文学部/Humanities and Sciences |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本授業は、人文学部DP1・9と対応(関連)する。具体的には、過去の映像文化の多様な試みについて知見を深めることで、現在の映像文化を捉え直す「メディア考古学」の考え方を身につける。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.現代に生きる私たちにとって「他者」である、過去の映像文化を理解することで、現在の映像文化を捉え直し、未来の映像文化と向き合うための知識を身につける。 2.過去の映像とその文化を分析し、解釈するための方法を理解し、自らの考えを文章として表現することができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
メディア学、映像史 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
基本的にPower Pointを使った講義形式で授業を進める。適宜、必要な映画作品の抜粋を提示する。授業の理解度の把握のために、毎回コメントを提出してもらう。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
特になし |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
指定した映画や資料を見ておいてもらう場合がある(1週あたり90~120分程度)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
コメントシート(毎回)、学期末レポート。提出されたコメントに対しては、次回の授業開始時に口頭でフィードバックをおこなう。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
コメントシートの内容40%(授業内容に基づいた論理的展開がされているかどうか)、学期末レポート60%(内訳:基礎知識の理解度60%、論述の論理性40%)。 |
テキスト /Required Texts |
特に定めない。 |
参考図書 /Reference Books |
福島可奈子『混淆する戦前の映像文化―幻燈・玩具映画・小型映画』、思文閣出版、2022年。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | 授業全体の進め方、評価方法について詳しく解説する。 | |
2 | 第2回 | 非劇場型映像文化とメディア考古学 | 「メディア」の起源と視聴覚メディアのヴァリエーションを学ぶ。 | |
3 | 第3回 | 19世紀以前の視覚文化 | 西洋の幻燈文化、日本の覗き絡繰から錦影絵・写し絵まで系譜を学ぶ。 | |
4 | 第4回 | 明治時代のメディア技術 | 印刷・写真・幻燈・映画など明治期に急成長した技術の混淆性を考える。 | |
5 | 第5回 | メディアと教育 | 幻燈や映画などのメディアと学校教育・社会教育との関係を学ぶ。 | |
6 | 第6回 | メディアと宗教 | 布教活動を担ったメディアの表象を学ぶ。 | |
7 | 第7回 | 感染症対策とメディア | 梅毒やペストなどの感染症をメディアはどう取り上げてきたか学ぶ。 | |
8 | 第8回 | 災害とメディア | 関東大震災前後の災害時のメディア報道の変遷を学ぶ。 | |
9 | 第9回 | 子供の視覚玩具の多様性 | 大正・昭和期の視覚玩具のユニークさから当時の映画受容のあり方を学ぶ。 | |
10 | 第10回 | 昭和初期の玩具映画文化 | ホームシアターの先駆けとなった「玩具映画」について学ぶ。 | |
11 | 第11回 | 小型映画文化とアヴァンギャルド | アマチュアの映像作家たちの表現と活動を学ぶ。 | |
12 | 第12回 | 紙フィルムと視聴覚同期の試み | 日本初のフルカラートーキーアニメーションの試みについて考える。 | |
13 | 第13回 | 戦中・戦後の映像文化 | 戦中期のプロパガンダと戦後の影響を学ぶ。 | |
14 | 第14回 | 映像文化のアーカイビングの問題 | 戦前の映像文化の保存と継承について考える。 | |
15 | 第15回 | まとめ | 授業全体を振り返り、総括をおこなう。 |