科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
地域社会学Ⅱ/現代社会論/Sociology of Local Communities Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B505404001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASe334 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火3(後期)/TUE3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
松村 淳/MATSUMURA JUN |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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松村 淳/MATSUMURA JUN | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義形式) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義の目的は、地域社会学の応用編として、地域の活性化に焦点を当てた講義内容となっている。具体的には「地方の時代」に関するデータを検討しながら、各地方の活性化戦略について成功事例・先進事例を概要を学ぶ。効果的であるとされる複数の事例を検討し、その戦略を学ぶ。具体的には芸術祭や、ツーリズム、聖地巡礼(舞台探訪)新しい観光戦略についてその概要と先進事例を理解することを目的としている。 また、学部のDPの下記の項目に相当する。 2.人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけている。 9.学部教育と融合した教職教育をとおして、学校教育の目的や目標、地域社会の課題を理解し、さまざまな要求や問題解決に取り組み、生徒の知識や技能、主体的・協働的に学習に取り組む態度の育成を図る教員として活躍できる。 ゼミで地域やフィールドを対象とした研究を進めていきたい方はぜひ履修してほしい。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
下記の4つの項目を達成目標とする。 ①地方の時代についてデータを元に正しい知識を身に付ける ②各地方の活性化戦略について成功事例・先進事例を概要を理解する。 ③芸術祭についてその起源と広がりを理解する。 ④新しい観光戦略についてその概要と先進事例を理解する。 |
授業のキーワード /Keywords |
地域の活性化、観光、地域のブランド化 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
パワーポイントや視覚資料を使った講義形式で実施する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
地域社会学Ⅰを履修していることが望ましいが、必須ではない。 ゼミで地域やフィールドを対象とした研究を進めていきたい方はぜひ履修してほしい。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前学習:シラバスをみてテキストの該当箇所を読んでおく。 事後学習:授業を振り返りながら、授業で学習した箇所を中心にアンダーラインを引きながら、プリントや配布資料を読み返そう。事前学習、事後学習とも、1週あたり1時間は時間を確保しよう。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業後に毎回のコメントシートを提出する。 次回授業で提出されたコメントの講評などのフィードバックを行う。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
コメントシートの提出(30%) 最終試験(70%) コメントシートの評価基準は、当日の授業の内容を踏まえた感想や疑問点が書かれていること。 期末テストの評価基準は到達目標の①〜④である。 |
テキスト /Required Texts |
特に指定しない。 |
参考図書 /Reference Books |
授業中に適宜紹介する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 講義の進め方、成績評価の方法、最終試験等についてのガイダンスを実施する。 | |
2 | 第2回 | 地方の時代 | マクロ指標を眺めれば東京一極集中の流れに変化はないが、一方で地方に積極的に留まる人々や、地方移住を選択する人々も増えている。本講義ではこうしたデータを検討しながら、脱東京一極集中の動きについて学ぶ。 | |
3 | 第3回 | 選ばれる地域/選ばれない地域 | 地方が積極的に評価される時代にあって、住民や移住希望者に選ばれる市町村と、そうではない市町村の格差が顕在化するようになってきた。本講義では両者の違い様々なデータを検証し学ぶ。 | |
4 | 第4回 | 地域資源の活用 | 地域資源とは地域に存在する特有の経営資源として、特産品や伝統的に承継された製法、地場産業の集積による技術の蓄積、自然や歴史遺産といった文化財などが挙げられるが、そうした資源をどのように地域の活性化に活用しているのか、について学ぶ。 | |
5 | 第5回 | 地域のクリエイティブの活躍 | 近年、日本の各地域で活動するクリエイティブ人材が可視化されてきた。彼らは地方で生業を持ちながら、地域の活性化にも尽力している。そうした人材の活躍によって活性化されている地域の事例を検討し、その内実を学ぶ。 | |
6 | 第6回 | 地場産業のブランド化 | 兵庫県の地場産業を事例に、直面する課題とブランディングによって販路を拡大している事例について検討する。 | |
7 | 第7回 | 過疎地の活性化事例① | 徳島県上勝町、神山町、島根県海士町などを事例に、過疎地域の中でも、離島や山間部といった僻地の活性化戦略を学習する。 | |
8 | 第8回 | 過疎地の活性化事例② | 岡山県西粟倉村等を事例に自然を生かした地域づくりの可能性と課題について検討する。 | |
9 | 第9回 | 産業遺産を活かした地域づくり | 小樽運河や軍艦島といった産業遺産がどのように保存されたのか、またそれらがどのように観光地化したのか、について事例を検証しながら考える。 | |
10 | 第10回 | 芸術祭という可能性1概論 | 近年、世界中で開催されている芸術祭について、その起源や思想、世界的な広がりについての概要を学習する。 | |
11 | 第11回 | 芸術祭という可能性2事例 | 瀬戸内国際芸術祭、越後妻有アートトリエンナーレ、神戸市長田区の下町芸術祭などを事例に、芸術祭の課題と可能性について考える。 | |
12 | 第12回 | 多様化する地域フェス | フジロック・フェスティバルやサマーソニックといった音楽イベントのみならず、音楽に限らず様々なイベントを現在、規模の大小にかかわらず各地で開催されている。そうした試みと地域活性化について検討する。 | |
13 | 第13回 | 多様化するツーリズム | 近年では、いわゆる観光地をめぐる観光以外に、農村をめぐるアグリツーリズムや、森林を探索するグリーンツーリズムなど、新しいツーリズムが話題になっている。本講義ではそうした新しいツーリズムの状況を概説し、その可能性と課題について考える。 | |
14 | 第14回 | 様々な「聖地」 | 四国八十八ヶ所のような古来より存在する聖地に加えて、近年ではアニメや映画作品の舞台になった場所を聖地と呼び、そこが観光の名所になることが増えている。本講義ではそうした聖地を活用した観光戦略や地域との関わりについて学ぶ。 | |
15 | 第15回 | まとめと振り返り | ここまでの授業を振り返り、まとめと重要事項の確認を行う。 |