科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
道徳教育の指導法/Teaching Methods of Moral Education |
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授業コード /Class Code |
B505073001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASc303 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水1(前期)/WED1(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
平光 哲朗/HIRAMITSU TETSUROU |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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平光 哲朗/HIRAMITSU TETSUROU | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義(対面) |
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授業の目的 /Class Purpose |
≪主題≫ 「いかに生きるべきか」を問い、共に考えます。 ≪目的≫ 道徳は、いかに生きるべきかという問いとともにはじまります。その道徳の教育においては、まず教える側が、その問いを持ってているのかが問われます。 例えばある日子どもたちに、「なぜ~しちゃダメなのか」と問われたとき、その答えを子どもたちに語り、あるいは子どもたちと共に考えるためには、受講者が自分でもその問いを引き受けたことがなければならないでしょう。学校における道徳教育を教師として担うためには、受講者一人ひとりが主体的に「いかに生きるべきか」と問い、道徳についての知見と理解を深めることが求められます。 本講義では、私たちはいかに生きるべきかを問い、受講者と共に考えます。その議論を通して、道徳教育の指導にあたる力を養います。 本講義は、人文学部DP2、9に対応します。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
≪目標≫ ・「いかに生きるべきか」を問う。 ・道徳についての知見と理解を持つ。 ・道徳について考え、議論する。 ・道徳教育の指導にあたる力を養う。 |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
これは講義である。受講者は講義を受けて考えたことをコメントとして記述する。その内容を教員が講義の冒頭に紹介し、受講者全体と共有する。それにより受講者間での相互的な啓発を図る。この双方向的かつ相互的な授業過程を通して問題の理解を深め、受講者の更なる考察を促す。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事後学習として、講義内容について自らの考察を深めること。(目安として週1時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義各回についてのコメント記述、学習指導案。 「授業の進め方」に記載した仕方でフィードバックを行う。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
講義内容の理解度と考察(75%)、学習指導案(25%)の割合で、総合的に評価します。 |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
中学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編(平成27年7月) 下記URLよりダウンロード可能。 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/doutoku/index.htm |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 道徳とは何か | 道徳とは何か。 共同体と慣習、法と道徳、「内なる声」。 |
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2 | 第2回 | 道徳を教えることについて | 教育基本法における「人格の完成」の意味。 人格とは何か。カントにおける人格の尊重。 学校における道徳教育について。 |
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3 | 第3回 | 「よく生きる」ことへの問い | ソクラテスの問い。 アテナイ市民との対話と問答の意義。 「徳は教えられるか」という問い。 「ただ生きる」のではなく「よく生きる」ために。 |
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4 | 第4回 | 世界の道徳教育 | ドイツの道徳教育、フランスの道徳教育、アメリカの道徳教育、など。 | |
5 | 第5回 | 日本における道徳教育 | 日本における道徳教育の歴史。 明治期、大正期、昭和戦前~戦中期、戦後期~現代へ。 |
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6 | 第6回 | 学校における道徳教育 | 学習指導要領における道徳教育の位置づけとその目標。 学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育と要としての特別の教科 道徳。 学習指導要領における道徳教育の目標。 |
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7 | 第7回 | 「道徳の内容」について(1) | 学習指導要領における「道徳の内容」A、Bについて論じ、考察する。 | |
8 | 第8回 | 「道徳の内容」について(2) | 学習指導要領における「道徳の内容」C、Dについて論じ、考察する。 | |
9 | 第9回 | 道徳授業の理論と実践(1) | 道徳授業におけるさまざまな理論と実践を考察し検討する。 コールバーグとモラルジレンマ授業。 構造化方式の道徳授業。 |
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10 | 第10回 | 道徳授業の理論と実践(2) | 道徳授業におけるさまざまな理論と実践を考察し検討する。 プロセス主義と価値の明確化による道徳授業 エンカウンター方式による道徳授業 |
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11 | 第11回 | 考える場としての「道徳」 | 教育の前提としての教師と生徒。 教師が探求者であることの意味。 子どもとともに考える場としての「道徳」。 |
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12 | 第12回 | 道徳授業の学習指導案作成 | 受講生が道徳授業の学習指導案を作成するために。 | |
13 | 第13回 | 道徳の模擬授業(1) | 受講生が「道徳」の模擬授業を行う。「道徳の内容 A」と「道徳の内容 B」とに分類される主題を選んだ学生が教師の役割を担う。受講生は小グループに分かれ、グループごとに教師役の受講生が生徒に見立てた受講生に対して学習指導過程を実際に展開する。受講生は、模擬授業を行うことによって得られる発見や理解をもとに、自らの学習指導を振りかえる。 | |
14 | 第14回 | 道徳の模擬授業(2) | 受講生が「道徳」の模擬授業を行う。「道徳の内容 C」と「道徳の内容 D」とに分類される主題を選んだ学生が教師の役割を担う。受講生は小グループに分かれ、グループごとに教師役の受講生が生徒に見立てた受講生に対して学習指導過程を実際に展開する。受講生は、模擬授業を行うことによって得られる発見や理解をもとに、自らの学習指導を振りかえる。 | |
15 | 第15回 | 総括 | 講義全体のレビューと総括。 |