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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/16 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
臨床微生物学実習【臨検】(2022年度入学生~)/Practice in Clinical Microbiology
授業コード
/Class Code
B103691001
ナンバリングコード
/Numbering Code
NMTl003
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
栄養学部/Nutrition
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
木1(後期),木2(後期),金3(後期),金4(後期)/THU1(AUT.),THU2(AUT.),FRI3(AUT.),FRI4(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
松田 広一/MATSUDA KOUICHI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
松田 広一/MATSUDA KOUICHI 栄養学部/Nutrition
授業の方法
/Class Format
対面授業(実習)
授業の目的
/Class Purpose
この科目では、栄養学部のDPに示す、科学的根拠に基づいて健康について考察できること、栄養学・保健衛生学の学問領域において的確に判断できることの基礎をなす知識と技能の習得を目指す。また、自分の考えを的確に表現し、人とのコミュニケーションを通じて、適切な医学検査を実践できることを目指す。

消毒・滅菌操作を駆使し、対象とする菌のみを計画した空間で扱う『無菌操作』を習得する。
また、取扱いに高度な注意を要する微生物について実習を行う。
臨床の場など実地に即した知識と力を養う。
到 達 目 標
/Class Objectives
1. 検体の採取と取扱い方を説明することができる。
2. 化学療法剤に対する感受性検査を実施できる。
3. 検査材料別病原体の検査法を説明することができる。
4. 病原微生物の鑑別法と同定法について説明することができる。
5. 菌株の保存と検体の輸送について説明することができる。
授業のキーワード
/Keywords
グラム染色、鏡検、培地調製、検体採取、性状確認試験、鑑別試験、菌種同定、薬剤感受性試験、遺伝子同定、真菌培養、常在細菌叢
授業の進め方
/Method of Instruction
実習書に基づいて、課題毎に実習していきます。
基礎的事項に関しては班毎の共同作業として学習(実習)し、その応用については個別に実習して、検査技術の考え方と技能の確実な修得を目指します。
履修するにあたって
/Instruction to Students
「微生物学」「臨床微生物学I・II」の履修内容および「微生物学実験」の実習内容を前提として実習を行います。したがって当該箇所の復習は随時行うようにしてください。
なお、レポートは指定された課題毎に提出し、授業中にはテーマを設定した小テストを実施することがあります。
担当実験助手:坂本、津﨑
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
授業計画の各回で指示された内容についてに、テキスト・実習書の該当部分を読んでから授業に臨んでください。(目安として約30分)
授業は微生物学および臨床微生物学I, IIの知識を前提にして進められるので、必要に応じて各教科の講義内容を復習した上で授業に臨んでください。
授業後は各回の実験内容を整理し、得られた結果と、その結果をもとに学習テーマとの関連から考察された事実についてレポートをまとめてください。(目安として約2.5時間)
理解が不十分であると感じた点は、教員に質問するなどして十分理解できるよう努めてください。
なお、参考図書は予習・復習に役立つものとして推薦しています。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
実習で行なった内容のレポートを、各テーマが終了する毎に一週間以内に提出する。 得られた結果にとどまらず、関連する事項についても知識を深める内容とすること。
レポートは採点後、返却する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
出席を前提とし、レポート(50%)と修了課題の分析結果(30%)、および授業中の質疑・発表(20%)により評価します。
定期試験は実施しません。
テキスト
/Required Texts
最新臨床検査学講座『臨床微生物学』 松本哲哉 編集、医歯薬出版、¥5,800+税
参考図書
/Reference Books
①標準臨床検査学『微生物学・臨床微生物学・医動物学』 一山智・田中美智男、医学書院、¥5,400+税
②『イラストレイテッド 微生物学[原著3版]』 松本哲哉・舘田一博、丸善出版、¥7,800+税
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 基本操作、染色法と顕微鏡検査 細菌観察の基礎について復習する。
 試薬作成、グラム染色、コロニー観察、その他
2 第2回 培養環境と培地/検体の取り扱いと保存 1) 被検菌の培養環境と分離培養に適した培地について学ぶ。
2) 臨床検体の種類と個別の取り扱い方の基本を学ぶ。
3) 菌株の保存と検体の輸送、その他について学ぶ。
3 第3回 化学療法剤感受性検査法(1) 化学療法剤感受性検査法について学ぶ(1)
 McFarland標準液の調製、菌数計算法、感受性試験の基礎、その他
4 第4回 化学療法剤感受性検査法(2)
検査材料別病原体の検査法(1)
化学療法剤感受性検査法について学ぶ(2)
 ディスク法、混釈希釈法、その他
5 第5回 化学療法剤感受性検査法(3)
検査材料別病原体の検査法(3)
化学療法剤感受性検査法について学ぶ(3)
 微量液体希釈法、結果の評価
6 第6回 細菌の鑑別と同定検査①(グラム陽性球菌-1) グラム陽性球菌の同定法について学ぶ(1)
 カタラーゼテスト、コアグラーゼテスト、感作ラテックス凝集試験、その他
7 第7回 細菌の鑑別と同定検査①(グラム陽性球菌-2) グラム陽性球菌の同定法について学ぶ(2)
 胆汁溶解試験、馬尿酸分解試験、CAMPテスト、その他
8 第8回 細菌の鑑別と同定検査②(グラム陰性桿菌-1) グラム陰性桿菌の同定法について学ぶ(1)
 腸内細菌管別培地(役割の理解と被検菌の培養)、その他
9 第9回 細菌の鑑別と同定検査②(グラム陰性桿菌-2) グラム陰性桿菌の同定法について学ぶ(2)
 腸内細菌管別培地(結果の評価)、その他
10 第10回 細菌の鑑別と同定検査③(その他の検査-1) その他の菌の同定法について学ぶ(1)
 簡易同定キット1(腸内細菌科、嫌気性菌)、ヘモフィルスの同定、その他
11 第11回 細菌の鑑別と同定検査③(その他の検査-2)/特殊染色 1) その他の菌の同定法について学ぶ(2)
 簡易同定キット2(結果の評価)
2) 特殊染色について学ぶ。
 抗酸菌染色、莢膜染色、鞭毛染色、その他
12 第12回 振り返りとまとめ/精度管理とサーベイランス 精度管理とサーベイランスについて学ぶ。
13 第13回 検査材料別検査法①(口腔・鼻腔由来菌-1) 口腔・鼻腔由来検体の取り扱い、自己検体の採取・培養、その他
14 第14回 検査材料別検査法①(口腔・鼻腔由来菌-2) 口腔・鼻腔に由来する初代分離菌の観察、性状確認、分離培養
15 第15回 検査材料別検査法①(口腔・鼻腔由来菌-3) 分離菌の観察、性状確認、同定、その他
16 第16回 検査材料別検査法②(尿路由来菌) 尿路由来検体の取り扱い、自己検体の採取・観察・培養、細菌数の測定
17 第17回 検査材料別検査法③(糞便由来菌-1) 糞便由来検体の取り扱い、自己検体の採取・観察・培養、その他
18 第18回 検査材料別検査法③(糞便由来菌-2) 糞便に由来する初代分離菌の観察、性状確認、分離培養
19 第19回 検査材料別検査法③(糞便由来菌-3) 分離菌の観察、性状確認、同定、その他
20 第20回 検査材料別検査法③(糞便由来菌-4) 真菌の同定(1) 1) 糞便に由来する嫌気性菌の取り扱い、観察、性状確認、培養、その他
2) 真菌の同定法について学ぶ(1)
 糸状菌の同定(スライド培養、巨大集落の形成)、その他
21 第21回 真菌の同定(2) 分子生物学的手法による同定(1) 1) 真菌の同定法について学ぶ(2)
 酵母の同定(生化学的試験、厚膜胞子の形成、墨汁染色、クロモアガーカンジダ寒天培地、その他)
2) 遺伝子同定について学ぶ(1)
 検体(被検菌)の処理、16S rRNA遺伝子配列の決定、その他
22 第22回 分子生物学的手法による同定(2)
未知菌の同定(1)
1) 遺伝子同定について学ぶ(2)
 分析結果の解釈
2) 検体の観察・塗抹培養
23 第23回 未知菌の同定(2) 初代分離菌の観察、性状確認、分離培養
24 第24回 未知菌の同定(3) 分離菌の観察、性状確認、同定、その他

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