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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/16 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
医学概論/General Medicine
授業コード
/Class Code
B103421001
ナンバリングコード
/Numbering Code
NSDa006
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
栄養学部/Nutrition
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
金1(後期)/FRI1(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
藤岡 由夫/FUJIOKA YOSHIO
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
藤岡 由夫/FUJIOKA YOSHIO 栄養学部/Nutrition
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
◎「医学概論」は基礎科学群に属し、 現代医学の現状と目指している方向について概説できること、現代医学における健康の維持・増進,疾病の予防・治療で果たしている食事・栄養の意義を説明できること、中でも生活習慣病を現代医学の中で位置づけし、その特徴を説明できることが主たる目的です。そして疾病の成り立ちについて理解すること、すなわち管理栄養士が学ぶべき疾病の原因,病態、症候について人体の構造と機能に関係づけて理解し、診断・治療の概要について学習することを目標にします。さらに医療・介護制度やチーム医療における役割について理解すること、さらにライフステージ別、各種疾患別に身体状況や栄養状態に応じた具体的な栄養管理方法について学習することが目的です。疾病の原因、病態の概要、各疾患の症候と診断・治療の概要を中心に学び、医療制度、患者の心理、疾病の分類、病院、症候、疾病の経過および治癒を含めた内容とします。

◎管理栄養士国家試験出題基準「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」に大項目「1人体の構造」から「20感染症」に至る範囲、および「臨床栄養学」「「社会・環境と健康」「基礎栄養学」「応用栄養学」と強く関連 します。

◎知識を得るのみならず、代謝疾患を中心に栄養面からみた治療を考えるトレーニングとして取り組んでください。すなわち、さまざまな病態や生化学的考え方を説明できる能力を培う意識を持つことが必要です。 

◎この科目は、栄養学部のDPに示す、科学的根拠に基づいて人の健康について考察でき、栄養学において的確に判断できること、生活習慣病の予防に強い意欲を持ち、適切な栄養の指導を行う基礎となることを目指します。 
到 達 目 標
/Class Objectives
傷病者の病態や栄養状態の特徴に基づいて、適切な栄養管理を行うために、病態を理解し、具体的な栄養状態の評価・判定、栄養補給、栄養教育、食品と医薬品の相互作用について学習します。また医療・介護制度やチーム医療における役割について理解し、さらにライフステージ別、各種疾患別に身体状況(口腔状態を含む)や栄養状態に応じた具体的な栄養管理方法について学習します。   

なお、この科目は実務経験のある教員が担当し、臨床現場に沿った内容とするものです。
授業のキーワード
/Keywords
管理栄養士の業務、生活習慣病、疾病の予防と治療 
授業の進め方
/Method of Instruction
講義を中心にすすめ、授業ごとに小テストを実施します。   
履修するにあたって
/Instruction to Students
医学概論は、解剖学、生化学、生理学の上に成り立つ科目ですので、これらの復習をしてください。人体の構造と仕組み、そして疾病の理解によって栄養学の習得につながります。 
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)「人体の構造と機能および疾病の成り立ち」に含まれる、解剖学、臨床医学総論、生化学、生理学の各講義のテキストおよびプリント教材を繰り返し復習してください。 自己の学習と合わせて授業とほぼ同じ時間を要します。 
提出課題など
/Quiz,Report,etc
授業ごとに小テストを実施し、出席の確認とともに文章作成と説明のトレーニングを目的とし、その授業の習熟度を測ります。  以降の授業でそのポイントをフィードバックとして解説します。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業の小テスト15%、定期テスト85%で評価します。定期試験前の観戦状況によっては小テストで100%評価します。
テキスト
/Required Texts
①高木康 『最新 臨床検査学講座 保健医療福祉概論』 医歯薬出版
②田中明、藤岡由夫『栄養科学イラストレイテッド 臨床医学 疾病の成り立ち(第3版)』羊土社
③授業で配布するプリント    
参考図書
/Reference Books
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 医学概論とは 健康と病気
具体的な疾患の概念をあげて、健康な状態とは何かを理解し、栄養状態との関連を学習する。
2 第2回 医学の歴史(西洋医学の歴史、日本医学の歴史) 近代医学
医学の歴史、特に現在の医療倫理につながる概念を理解し、主な歴史的発見及び近代医学について学び、医療従事者としての基本的素養を身につける。
3 第3回 検査技術の発展 検査技術
主な検査技術を総論的にとらえ、これまでの歴史的意義とともに現在の検査施行の方針について理解する。
4 第4回 医療技術者の倫理 医療技術者の倫理
実地医療、介護、緩和ケア、臨床研究、疫学研究、動物実験など、医療技術者をとりまく環境におけるそれぞれの倫理的規範、規則、実施の方針を理解する。
5 第5回 将来の展望とトピックス 将来の展望とトピックス
遺伝子治療やiPS細胞を用いた先端的治療、患者からみたテーラーメイド治療など現代のトピックスを理解し、介護や緩和ケア、尊厳死などの倫理面からの考察を併せて学習する。
6 第6回 加齢(老化)、死 加齢(老化)、死
加齢(エージング)の生化学的および生理学的特徴、細胞死の種類を理解し、個体としての死,人間としての死を理解する。併せて脳死の判定にも触れる。
7 第7回 疾患診断の概要(1) A種類と特徴 B治療計画・実施・評価 C治療の方法
実際の症例数例を参考に、診断学的に問診、主訴、症状をとらえ、検査の計画、検査値の把握、これらに則った治療方法の計画の立案、実施、評価を学習する。
8 第8回 疾患診断の概要(2) D末期患者の治療 Eクリティカルケア F根拠(エビデンス)に基づいた医療(EBM)
実際の症例数例を参考に、末期患者および重症患者(クリティカルケア)の治療の問題点を学習する。さらにEvidence-Based Medicineの概念とそれに沿った治療方針の決定の具体例を理解する。
9 第9回 循環器疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、肝・胆・膵疾患 
心不全、虚血性心疾患、弁膜症、先天性心疾患、弁膜症、不整脈、大動脈疾患、末梢動脈疾患、呼吸器感染症、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺癌、上部消化管疾患(逆流性食道炎、食道静脈瘤、食道癌、胃・十二指腸潰瘍、胃癌)、下部消化管疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎、大腸癌、吸収不良症候群)、肝炎、脂肪肝、肝癌、胆嚢炎、胆石症、急性膵炎、慢性膵炎、その他。 
10 第10回 感染症、血液疾患、内分泌疾患、泌尿器疾患 
細菌・ウイルス・真菌・原虫その他の感染症、各種貧血、多血症、白血病、骨髄異形成症候群、血小板減少症、血友病、その他の血液疾患。下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、卵巣に関する内分泌疾患、腎炎、ネフローゼ症候群、慢性腎臓病および腎不全、膀胱炎、前立腺癌、その他。 
11 第11回 
精神・神経疾患、運動器疾患、アレルギー・膠原病・免疫疾患 
脳卒中、脳髄膜炎、変性疾患、脱髄疾患、脳腫瘍、てんかん、筋疾患、骨粗鬆症、骨軟化症、アレルギー性鼻炎および皮膚炎、じんましん、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、皮膚筋炎、その他。 
12 第12回 
悪性腫瘍、代謝・栄養障害、中毒、遺伝性疾患 
各種癌、糖尿病、脂質異常、高血圧、高尿酸血症、先天性代謝異常、その他。 
13 第13回 
I.緊急時の対応(1) 
救急患者、心肺蘇生術、緊急検査、その他。 
14 第14回 
II. 緊急時の対応(2) 
火傷、Japan Coma Scale、その他。 
15 第15回 
Ⅲ.その他  各種疾患と栄養学との関連を含めたまとめ。 

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