基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Class	公衆栄養学Ⅱ／Public Nutrition Ⅱ
授業コード ／Class Code	B100382001
ナンバリングコード ／Numbering Code	NSDi003
開講キャンパス ／Campus	有瀬
開講所属 ／Course	栄養学部／Nutrition
年度 ／Year	2024年度／Academic Year
開講区分 ／Semester	後期／AUTUMN
曜日・時限 ／Day, Period	木3(後期)／THU3(AUT.)
単位数 ／Credits	2.0
主担当教員 ／Main Instructor	鳴海　愛子／NARUMI AIKO
遠隔授業 ／Remote lecture	No

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
鳴海　愛子／NARUMI AIKO	栄養学部／Nutrition

授業の方法 ／Class Format	対面授業（講義）
授業の目的 ／Class Purpose	この科目は栄養学部のDPに掲げている知識の修得を目指しています。この科目は、専門分野の科目のひとつで、実践的教育から構成される授業科目で、わが国および諸外国の栄養政策について学修します。 　また、栄養問題と健康問題の把握方法を理解し、それらを公衆栄養プログラムの策定に際して具体的に活用する方法と、公衆栄養プログラムを評価するための指標、情報収集の方法、目標達成状況の検証方法を理解するとともに、それらの活用方法を学修します。 　さらに公衆栄養マネジメントの概念、既存の理論的枠組み・コミュニケーション理論を理解し、それらを使って公衆栄養マネジメントの枠組みの組み立てについて学修するとともに、公衆栄養プログラムの計画策定・実施する手法や技能を問うとともに、具体的な公衆栄養プロ グラムの策定について学修することを目的とします。
到　達　目　標 ／Class Objectives	・公衆栄養関連法規を理解するとともに、その法規の説明ができる。(知識) ・国民健康・栄養調査の目的・方法、法的位置づけ、調査の組織等についての説明ができる。(知識) ・食生活および身体活動に関する各種計画、指針、ガイドの目的と内容を説明できる。(知識) ・健康づくり施策について説明できる。(知識) ・健康・栄養政策に関して、国際的な枠組みと動向を説明ができる。(知識) ・諸外国の健康・栄養政策について理解し説明ができる。(知識) ・公衆栄養マネジメントの必要性と具体的なプロセスを説明ができる。(知識) ・コミュニティ・オーガゼーション、エンパワメントの意義について説明できる。(知識) ・プログラムの評価の意義と方法について説明ができる。(知識) ・公衆栄養プログラムの計画・実施・評価について理解し説明ができる。(知識) ・地域の状況とニーズに沿った公衆栄養プログラムの工夫を説明できる。(知識) ・地域における連携やネットワークづくりの意義と方法について説明ができる。(知識)
授業のキーワード ／Keywords	栄養政策、栄養関連法規、公衆栄養マネジメント、公衆栄養プログラムの展開
授業の進め方 ／Method of Instruction	講義中心で授業を進めますが、対話型の授業方式を重視し、受講者からの意見や疑問点についての質問など自発的な発言を求めます。 適宜課題を課す場合があります。
履修するにあたって ／Instruction to Students	各自で必要に応じて、公衆栄養学Ⅰを復習してください。
授業時間外に必要な学修内容・時間 ／Required Work and Hours outside of the Class	概ね2時間程度の予習復習が望ましい。
提出課題など ／Quiz,Report,etc
成績評価方法・基準 ／Grading Method・Criteria	定期試験70%、レポート20%、授業への積極性10%
テキスト ／Required Texts	吉池信男、林宏一　「公衆栄養学(改正第7版)」
参考図書 ／Reference Books

No.	回 ／Time	主題と位置付け ／Subjects and position in the whole class	学習方法と内容 ／Methods and contents	備考 ／Notes
1	第1回	栄養政策① わが国の公衆栄養活動と関連法規①	わが国の公衆栄養に関連する法律や制度ならびに政策と関連づけて、公衆栄養活動の意義について解説を行う。
2	第2回	栄養政策② わが国の公衆栄養活動と関連法規②	わが国の公衆栄養に関連する法律や制度ならびに政策と関連づけて、公衆栄養活動の意義について解説を行う。
3	第3回	栄養政策③ 公衆栄養活動と組織・人材育成	栄養士法、管理栄養士・栄養士の社会的役割および管理栄養士・栄養士養成制度の沿革を理解する。
4	第4回	栄養政策④ 国民健康・栄養調査	国民健康・栄養調査の目的，沿革、調査内容、調査の方法を理解する。
5	第5回	栄養政策⑤ 実施に関する指針、ツール	食生活指針、運動指針、食事バランスガイド、食育ガイドなどについて理解する。
6	第6回	栄養政策⑥ わが国の健康増進基本方針と地方計画	健康日本21、特定健康診査・特定保健指導、第3次食育基本計画を理解する。
7	第7回	栄養政策⑦ 諸外国の健康・栄養政策	公衆栄養活動に関する国際的な栄養行政組織、諸外国の健康・栄養政策・食事摂取基準、諸外国の食生活指針とフードガイド、諸外国の栄養士養成制度を理解する。
8	第8回	公衆栄養マネジメント①　公衆栄養マネジメン トの概念とプロセス	公衆栄養マネジメントの必要性と定義について、理解するとともに、栄養マネジメントの対象、実施者、公衆栄養マネジメントと住民参加、公衆栄養マネジメントのプロセス、公衆栄養マネジメントのためのモデルを理解する。
9	第9回	公衆栄養マネジメント②　公衆栄養アセスメン ト	公衆栄養アセスメントの目的と項目の枠組み、地域観察の方法と活用、質問紙調査の方法と活用、既存資料活用の方法と留意点、健康・栄養情報の収集と管理方法を理解する。
10	第10回	公衆栄養マネジメント③　公衆栄養プログラム の目標設定および公衆栄養プログラムの計画	公衆栄養アセスメント結果からの状況把握、改善課題の抽出、地域社会資源の把握と管理、運営面および政策面のアセスメント、評価の策定、計画およぴ計画書の作成方法を理解する。
11	第11回	公衆栄養マネジメント④　公衆栄養プログラムの実施	住民参加、プログラムに関連する関係者・機関の役割、計画策定・実施に必要な技能、コミュニケーションの管理について理解する。
12	第12回	公衆栄養マネジメント⑤　公衆栄養プログラムの評価	公衆栄養プログラムの評価の意義と方法、評価の実際につい理解する。
13	第13回	公衆栄養プログラムの展開① 地域特性に対応したプログラムの展開	健康づくり、食育、在宅医療・介護支援、健康・食生活の危機管理と食生活支援、地域栄養ケアのためのネットワークづくりを理解する。
14	第14回	公衆栄養プログラムの展開② 食環境づくりプログラムの展開	特別用途食品・保健・機能食品の活用、栄養成分表示の活用、健康づくりのための外食料理の活用方法を理解する。
15	第15回	公衆栄養プログラムの展開③ 地域集団の特性別プログラムの展開	母子の公衆栄養プログラム、学童・思春期の公衆栄養プログ ラム、成人の公衆栄養プログラム、高齢者の公衆栄養プログラム、障害者の公衆栄養プログラム、生活習慣病ハイリスク集団の公衆栄養プログラムを理解する。 これまでの学修を振り返り、まとめを行う。