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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/07/17 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
社会構造論ワークショップ(2022年度以前入学生)/Workshop in Social Structure
授業コード
/Class Code
K051031001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
博士/
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
火2(後期)/TUE2(AUT.)
単位数
/Credits
1.0
主担当教員
/Main Instructor
平光 哲朗/HIRAMITSU TETSUROU
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
平光 哲朗/HIRAMITSU TETSUROU 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
講義(対面)
授業の目的
/Class Purpose
≪主題≫ ベルクソンの哲学

≪目的≫
 ベルクソンは、実在を止むことのない変化の連続と捉え、それを持続と呼ぶ。本講義ではベルクソンが主要著作のなかでこの根本的な思想から何を問題にしたのかを示ししつつ、持続とは何かを考察する。それとともに意識、変化、時間、自我、自由、感情、記憶、身体、人格、創造、そして生の諸概念を、持続の相のもとに根底から問い直す。この考察を通してわれわれが学知において、そして人間形成において前提するこれらの概念の理解を新たにする。

本講義は、人間文化学研究科DP1、2、3に対応する。
到 達 目 標
/Class Objectives
・持続とは何か説明できる。
・ベルクソンの記憶論を説明できる。
・ベルクソンの知覚論を説明できる。
・直観と知性の違いを説明できる。
・ベルクソンの生命論を説明できる。
授業のキーワード
/Keywords
授業の進め方
/Method of Instruction
これは講義である。受講者は講義を受けて考えたことを毎回小レポートとして記述する。その内容を、教員が次回講義の冒頭で紹介する。それにより、受講者が考えたことを、受講者全体で共有する。そうすることで、受講者がさらなる考察への刺激と啓発を互いに与え合うことができるようにする。こうした双方向的で相互的な授業過程をとおして、受講者が問題の理解を深め、自発的に考察を続けていくよう促す。
履修するにあたって
/Instruction to Students
西洋哲学、哲学史の基礎的な理解を要する。
受講者は、教員に指示された講義内容に該当するテキストを読解し、その内容を発表するよう求められる。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
事後学習として、講義内容について自らの考察を深めること(目安として週1時間)。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
講義各回に課す小レポート、発表と発表レジュメ、学期末レポート。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
講義各回に課す小レポート50%、発表20%、学期末レポート30%。
テキスト
/Required Texts
ベルクソン、合田正人、平井靖史訳『意識に直接与えられたものについての試論』筑摩書房、2002 年。
ベルクソン、杉山直樹訳『物質と記憶』講談社学術文庫、2019年。
ベルクソン、合田正人、松井久訳『創造的進化』筑摩書房、2010 年。
ベルクソン、原章二訳『思考と動き』 平凡社、2013 年。
参考図書
/Reference Books
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンス ・ベルクソンの問い
・ゼノン「飛ぶ矢のパラドクス」への批判
2 第2回 持続とは何か:『時間と自由』 ・メロディの比喩
・意識の諸状態の相互浸透
・空間における諸物体の相互外在性
3 第3回 持続とは何か:『時間と自由』 ・質と量、質的多様性と数的多様性
・持続と空間、動点Aの自己意識
4 第4回 持続とは何か::『時間と自由』 ・意識の持続と自然科学における時間
・単位としての時間
・同時性としての時間
5 第5回 持続とは何か::『時間と自由』 ・感情と持続
・感情の独自性と感情の言語化、記号化
・自我の表面と深さ、内的自我
6 第6回 持続とは何か:『時間と自由』 ・自由意志という問題
・持続と自由意志
7 第7回 記憶の存在論:『時間と自由』から『物質と記憶』へ ・メロディの連続性はどこで可能になるか、記憶
・「ばらの匂い」と過去の存在
8 第8回 記憶の存在論:『物質と記憶』 ・記憶の自己保存
・過去の存在、純粋記憶の潜在性とその現実化
9 第9回 知覚のイマージュ論:『物質と記憶』 ・イマージュとしての対象、イマージュの総体としての物質的世界
・身体、行動の中心と知覚、表象の成立
10 第10回 持続の一元論:『物質と記憶』 ・実在としての運動、持続としての物質的世界
・精神と身体の総合
11 第11回 持続の直観:「形而上学入門」 ・分析と直観、対象を外から見ることと内側から見ること
・共感としての直観、運動としての実在
12 第12回 生命への問い:『創造的進化』 ・持続と生、自己による自己の創造
・自ら解体する運動と自らつくる運動
・知性による回顧的な反省と意志、生命の直観
13 第13回 生命への問い:『創造的進化』 ・出来上がったものと出来つつあるもの
・知性と物質性、生命進化論批判
・エラン・ヴィタル
14 第14回 生命への問い:『創造的進化』 ・生命の原理、意識一般、超意識
・生命の進化と人間という種
・湧出の連続としての神
15 第15回 総括 講義の振り返りとまとめ

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