科目一覧へ戻る | 2025/02/05 現在 |
開講科目名 /Class |
アジア・アフリカの社会と文化Ⅰ/Afro-Asian Culture and Society Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
A000202501 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
GENs004 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2025年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
木3(後期)/THU3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
雑賀 広海/SAIKA HIROMI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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雑賀 広海/SAIKA HIROMI | 人文学部/Humanities and Sciences |
授業の方法 /Class Format |
講義(対面授業) |
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授業の目的 /Class Purpose |
・本授業は、全学DPが示すように、幅広い知識に基づいて他者および異文化にたいする理解を深めたうえで、自分の見解を論理的に説明することの修得を目指すものです。 ・香港映画というメディアを通じて、アジアの歴史・文化・社会についての知見を深め、それによって香港映画からアジアを読み解くことを目的とします。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・映画文化が同時代の政治や社会と密接に結びついたものであること、さらに、作り手と受け手の多層的視点が折り重なって形成されるということを説得的に論じることができる。 ・映画作品の物語をたどるだけではなく、映像表現によって何が表象されているかを作品分析から導くことができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
香港映画、植民地、人種、ジェンダー、セクシュアリティ、身体性 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
Power Pointを使った講義形式で授業を進める。授業で使用したスライドは、授業後、MoodleにPDFファイルでアップロードする。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
配布資料はMoodleにアップロードするので、各自で予習や復習に活用してください。提出物は原則としてMoodleでおこないます。香港映画を扱いますが、中国語の能力は問いません。授業形態に変更があれば、授業計画も若干の変更があるかもしれません。 授業で鑑賞する映画のなかには暴力的描写を含むものもあります。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
授業に関連する文献資料をMoodleにアップロードするので、授業までに一読しておくとより理解が深まります(2時間程度)。レポート作成のためには、スライド資料や文献資料を復習する必要があります。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回コメントカードの提出があります。授業の理解度を問うレポート提出(1000字程度)が4回あります。 コメントへの応答は次の授業時におこなう。レポートについてはコメントをつけて返却する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
コメントカードは各2点(計30点)。授業に能動的に参加しているかを判断する。 レポートは各15点(計60点)。論理展開や正確な記述に注目して評価する。 残りの10点は授業への積極的な参加に応じて加点します(コメントカードに質問を記入するなど)。 |
テキスト /Required Texts |
特に定めない。 |
参考図書 /Reference Books |
四方田犬彦『電影風雲』白水社、1993年。 雑賀広海『混乱と遊戯の香港映画』水声社、2023年。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | 講義の全体的な概要、進行方法と成績評価の基準について説明する。アジア映画を議論する際の注意点について解説する。 | |
2 | 第2回 | 中国武術映画の歴史 | 武俠映画やカンフー映画などの中国武術映画がどのように誕生して現在に至るかを概観する。 | |
3 | 第3回 | カンフー映画の流行 | 武俠映画からカンフー映画へと流行が移り変わった背景について説明する。 | |
4 | 第4回 | ブルース・リー① | 『ドラゴン怒りの鉄拳』(1972年)を鑑賞する。 | |
5 | 第5回 | ブルース・リー② | ブルース・リーがなぜ世界的な人気を得たのか、その理由について説明する。 | |
6 | 第6回 | 1970年代の香港映画産業 | ブルース・リー登場後の香港映画産業について説明する。 | |
7 | 第7回 | ジャッキー・チェン① | 『ドランクモンキー酔拳』(1978年)を鑑賞する。 | |
8 | 第8回 | ジャッキー・チェン② | ジャッキー・チェンがブルース・リーと差異化することで得たスター・イメージについて説明する。 | |
9 | 第9回 | 1997年と香港映画 | 香港の中国への返還が香港映画に与えた影響について説明する。 | |
10 | 第10回 | ジェット・リー① | 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』(1991年)を鑑賞する。 | |
11 | 第11回 | ジェット・リー② | 『天地黎明』を当時の政治状況から読み解く。 | |
12 | 第12回 | 1997年後の香港映画 | 1997年香港返還以後の香港映画に見られる変化や特徴について説明する。 | |
13 | 第13回 | ドニー・イェン① | 『イップ・マン 葉問』(2010年)を鑑賞する。 | |
14 | 第14回 | ドニー・イェン② | 中国との合作が増加しつつある現在の香港映画について説明する。 | |
15 | 第15回 | まとめ | これまでの授業を総括し、質疑応答と補足説明をする。 |