科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
対人心理学/Interpersonal Psychology |
---|---|
授業コード /Class Code |
BC00651001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
PSYc301 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
心理学部/Psychology |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
木2(前期)/THU2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
村田 佳代子/MURATA KAYOKO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
村田 佳代子/MURATA KAYOKO | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
---|---|
授業の目的 /Class Purpose |
対人心理学は、心理学部のディプロマポリシー(DP)の1、2、3、4に特に関連しています。この科目は心理学部の専門科目群の中の講義科目です。本講義科目は社会心理学の一側面を理解する科目として位置づけられています。私たちは日常生活で出会う他者についてどのような人物なのか知ることは、その人と円滑な相互作用を行なっていく上で非常に重要なことである。対人心理学は、社会生活の基礎は対人関係である。他者の感情、欲求、意図あるいは態度や性格、能力などを理解、個人と個人、個人と社会がお互いに影響し合う過程の心理的なメカニズムを検討する学問領域である。対人関係では第1印象からコミュニケーションを通じての相互理解まで対人心理学の基本的として理論と具体的な研究について解説する。さらに、身近な例を用いてコミュニケーションに影響する要因を紹介する。本講義の目的は、単に心理学の知見を紹介するだけでなく、どのような研究を通じて知見が得られたのかを合わせて解説することで、受講生がその心理学的知見について深く理解するとともに、それを疑い、判断することができるようになる。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.対人心理学の基本的な理論と具体的な研究を習得することができます。(知識) 2.理論を知ることにより、日常生活で気がつかないうちに行われている人と人との関わりを見つめ直すことができます。(技能) 3.毎日の暮らしの中で起きている対人関係について、自らの力で心理学的に考えることができるようになります。(思考力・判断力) 4.心理学科の卒業研究に向けて、基礎知識の蓄積につながることができます。(知識) |
授業のキーワード /Keywords |
対人認知 対人魅力 コミュニケーション 同調 ステレオタイプ |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義を中心に進めますが、講義中、受講生の積極的な発言を求め、双方向型の授業を重視します。 授業の最後に出席カードに授業内容に関する自身の考え・感想、そして授業への要望を記入し、その次の時間の最初に共有します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
授業中に、各テーマごとに参考文献を紹介します。興味をもった図書を読み、内容理解を深めてください。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
この科目専用のノートを用意し、授業の後は、授業中に提示された内容を整理してください(30分程度)。 また、授業中に聞いた対人心理学の理論のうち、最も関心のあるものを一つピックアップし、それに照らし合わせて、自らの対人関係上の具体例を考えて、実験や調査の可能性を視野に入れて、計画を一つ考えてください。(60分) 以上の作業を通して、習った対人心理学の理論に対する理解を深めてください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の授業時に、出席カードを提出してもらいます。カードの記載内容に対して、次の授業時に総評などを行います。 第8回目と第15回目の授業の最初に試験を実施します。試験後、正解(模範解答)を提示し、解説を行います。また、後日に各自の点数をを通知します。 対話型の授業方式を重視するため、受講生の意見や疑問点について自発的な発言を求めます。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎回の授業後に小テストの提出を求めます。全授業の3分の2以上の小テスト・課題の提出ををした受講生を評価対象とします。 毎回の小テスト・小レポート課題の点数の合計を成績とします。小テストは,次回に答え合わせのスライドを提示致します。また授業で行ったワークについては、感想や自分の考えたことなどをまとめた課題レポートを提出してもらいます。 成績評価は、小テストを70%,課題レポートを30%として評価します。 |
テキスト /Required Texts |
使用しません。随時、プリント資料を配布します。 |
参考図書 /Reference Books |
授業中に紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 第1回 | オリエンテーション | 授業の進め方・諸注意・成績評価について説明します。 | |
2 | 第2回 | 社会認知とは何か | 自己と他者の関係を対人認知、印象形成について古典的実験やモデルについて解説します。 | |
3 | 第3回 | 対人記憶と歪み | 他者について得た情報をもとに印象を形成するが印象の基礎となる情報をどのように記憶しているのだろうか。記憶モデルを紹介して解説します。 | |
4 | 第4回 | 対人距離 | 他者が自分に近付いても不快にならない距離がある。他者との距離の測定法、年齢、性別の違いについて解説します。 | |
5 | 第5回 | 言語コミュニケーション | 言語の種類、特徴、機能、意味、そして対人関係の展開との関わりについて解説します。 | |
6 | 第6回 | インターネットコミュニケーション | インターネットコミュニケーションの定義、特徴、インターネットコミュニケーションによる対人コミュニケーションおよび集団コミュニケーションについて解説します。 | |
7 | 第7回 | パーソナリティ① | 人間の要因を定義するには環境要因と個人要因がある。個人の行動を予測することがパーソナリティを考える上で重要である。このパーソナリティの緒理論について解説します。 | |
8 | 第8回 | パーソナリティ② | 授業の前半に第1回目のテストを実施します。人間の要因を定義するには環境要因と個人要因がある。個人の行動を予測することがパーソナリティを考える上で重要である。このパーソナリティの緒理論について解説します。 | |
9 | 第9回 | ソーシャルサポート 援助行動 | 心理的援助を必要とする人に援助を行う行動と、一方で心理的援助を必要とする人に適切に援助されないという状況を解説します。 | |
10 | 第10回 | 攻撃 | いじめ、暴行暴力、殺人などの攻撃行動が発生する要因を解説します。 | |
11 | 第11回 | 集団と個人 | ある選択をする際、個人の判断と集団での判断では多数の回答につられる行動が現れる。こうした現象の実験を紹介して解説します。 | |
12 | 第12回 | 自己開示と対人関係 | 他者に自身についての特徴などを伝えることは他者との親密性を深める夕刻な方法である。この自己開示の動機について解説します。 | |
13 | 第13回 | 対人魅力 | 人はなぜ人を好きになるのか、どんな人に惹かれるのか、どんな時に好きになるのかについて解説します。 | |
14 | 第14回 | 人間関係 | 友人関係、恋愛関係は何がきっかけとなって生まれてくるのか、そのプロセスをこれまでの研究成果を紹介しながら解説します。 | |
15 | 第15回 | ふりかえり | 振り返りと2回目の授業内試験を実施します。 |