科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
心理学入門実習D/心理学入門実習Ⅵ/Introductory Practice of Psychology D |
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授業コード /Class Code |
BC00252002 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
PSYg202 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
心理学部/Psychology |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
木1(後期)/THU1(AUT.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
村田 佳代子/MURATA KAYOKO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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村田 佳代子/MURATA KAYOKO | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(実習) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は心理学部DPに示す,既存の心理学専門分野の知識を修得することや,心理現象を解明する適切な方法を駆使し,探求するために,統計法,研究法など必要な技能を習得することを目指します。 【日常生活の中の心理学】 この科目では主として社会心理学を扱います。社会心理学は家庭や学校,勤め先など日常生活の中で起こる様々な問題や疑問に対して,対人関係やそこで生じる様々な判断を的確な方法で理解することで,問題解決への糸口を探る学問です。これらの現象を探る方法には様々な方法がありますが,家族や知人,友人といった他者、学校や会社といった組織,そして商品といったものに対して私たちが下す評価,判断とその背後に潜むメカニズムを推測する方法は重要なものです。 今回の実習では,ある特定の対象(例えば,ひとや国,商品やブランド,もしくはその構成要素である色やその他の特徴)に対して抱く様々な態度やイメージを数量的に測定する方法としてSemantic Differential (SD) 法を学んでいきます。この方法は各種心理学領域において使われているものです。 実習においては, 1.受講生自ら調査のテーマを決め,イメージの測定対象となる広告を選び, 2.イメージを測定するための質問項目を考え, 3.調査票を作成し, 4.調査を実施, 5.回収されたデータを解析し, 6.レポート(報告書)を書くことを一通り行い, 調査の作成,実施やレポートの書き方の基本を学んでいきます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
●質問紙調査を体験し,その手順や意味を述べることができる。(知識) ●質問紙調査項目の設計を体験し,初歩的なSD法の調査項目の設計ができる。(技能) ●質問紙調査の実施手順を述べることができる。(知識) ●質問紙調査における基礎的なデータ解析を行うことができる。(技能) ●質問紙調査におけるレポートの書き方の基本を体験し,定められた方法でレポートを執筆できる。(技能) |
授業のキーワード /Keywords |
質問紙調査,Semantic Differential (SD) 法,データ解析 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
授業は実習形式で進めます。欠席すると実験(調査)が実施不可能となるばかりでなく、その後の授業にもついてこられなくなります。欠席はできる限りしないことが受講生に求められます。また,他の受講生の実習の妨げとなりますから,遅刻は絶対にしないでください。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
レポートの書き方などについては『心理学マニュアル』に詳細に記載されています。毎回、必ず授業に持参してください。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
○質問紙調査作成のため,授業時間外に,資料収集やデータ解析のための計算などを行うことが必要になります(時間の目安:30分)。 ○授業終了後に心理学の実験・調査・検査に関する基本的な事項や概念・用語について自らの理解度に応じて調べ(時間の目安:30分),正しく理解するように努めてください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
受講生は各自で独自に調査票を作成・配布し,指示された分析を行った上でそれらの結果をまとめたレポートを提出してもらいます。各段階において担当教員からのフィードバックを行い,フィードバックに応じて調査内容や調査結果の分析を深めることを目指します。 また,調査内容・調査結果に関して他の受講生からフィードバックを得ることにより,問題点を深く考察することにも取り組みます。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
全授業回数の3分の2以上の出席をもって,単位の認定・評価の対象者とします。そのうえで、 ・授業への積極的参加度 30% ・課題の提出状況 30% ・最終レポートの内容 40% 以上の3点についてそれぞれ評価し,評価結果を合算します。 なお,20分を越える遅刻は,欠席扱いとします。 |
テキスト /Required Texts |
心理学入門ゼミナールにおいて配付する「心理学マニュアル」をテキストとして用いる。 |
参考図書 /Reference Books |
なし。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 実習の説明 | 授業の概要,進め方,レポートの書き方の説明を行う。 | |
2 | 第2回 | テーマの選定1 | SD法の概略について説明し,調査で用いる広告を収集するためのテーマ,キーワードを検討する。 | |
3 | 第3回 | テーマの選定2 | 調査票で用いる広告を選択する。 | |
4 | 第4回 | 調査票の作成 | 調査票で用いるための形容詞対の収集を行い,調査票を作成する。 | |
5 | 第5回 | レポートの書き方1(前半レポート) | レポートの表紙,目的,方法の書き方について説明する | |
6 | 第6回 | データの収集 | 各グループで作成した調査を実施し,データ収集を行う。 | |
7 | 第7回 | データの入力・集計1 | 収集した調査票をチェックし、整理を行う。 | |
8 | 第8回 | データの入力・集計2 | データをExcelなどの表計算ソフトを用いて,コンピュータに入力を行う。 | |
9 | 第9回 | データの分析 | 各項目の平均値などを計算し、イメージプロフィールを作成する。 | |
10 | 第10回 | レポートの書き方2(後半レポート) | レポートの要旨,結果,考察の書き方について説明する。 | |
11 | 第11回 | レポートの書き方3(最終レポート) | 最終レポートの作成および質疑応答を行う。 | |
12 | 第12回 | 発表準備 | グループで結果発表の準備を行う。 | |
13 | 第13回 | 発表1 | 各グループの調査結果の発表を行う(1)。 | |
14 | 第14回 | 発表2 | 各グループの調査結果の発表を行う(2)。 | |
15 | 第15回 | まとめ | SD法によるイメージ測定の実習を振り返り,その特徴や社会的意義を考える。 |