科目一覧へ戻る | 2024/09/06 現在 |
開講科目名 /Class |
中国の歴史Ⅰ/中国の歴史と国際関係/Chinese History Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
BB01022002 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
GCCh005/GCCi005/GCCj005 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
金1(後期)/FRI1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
鵜飼 昌男/UKAI MASAO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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鵜飼 昌男/UKAI MASAO | 共通教育センター |
授業の方法 /Class Format |
対面授業 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目では、本学部のディプロマ・ポリシーが掲げる「言語の基礎にある多様な社会、文化、歴史、政治、経済などについて、幅広い知識や教養を身に付けること」を目的とし、現代中国を理解するための歴史的背景と考えられる事柄を、いくつか選び講義する。「歴史は暗記ものではない」ということも、授業を通じて実感してもらい、論理的・合理的な思考力育成の機会ともしたい。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・中国史及び現代中国に対する興味関心が、今まで以上に高まる。 ・現代中国の歴史的背景を学ぶことによって、現代中国に関する事柄に対して自らの意見を持つことができる。 ・氾濫する中国情報に対して、発信者の政治的・社会的な立場を吟味し、内容を批判的に吸収できる。 ・受講者の頭の中が、歴史学の実証的・合理的な説明や解釈に繰り返し接することで、単に知識を得ることだけでは物足りなくなり、「なぜそうなるのか」という説明を求める(腑に落ちる)ような思考に変わる。 |
授業のキーワード /Keywords |
中国近現代史、郡県制、官僚制、共産党一党独裁体制、翻訳、留学、日中関係、中ソ(露)関係 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
事前資料をMoodle で配信しますので、それを参照しながら授業を受けて下さい。 教室でスライドを映しながら、対面で講義します。 授業を受けて、毎回の「授業の振り返り」をmoodle で期間内に提出してもらいます。この振り返りを moodleで提出する事によって、授業への出席と認めます。 注)教室に居ても提出がない場合は、欠席です。 *「授業の振り返り」は、自らの意見や考えを文章で表現するトレーニングの意味もあります。受講して印象に残った事項や疑問点を理由と共に記して下さい。これは根拠と具体性のある自己意見を文章で表現する練習です。 また、提出までに図書館やネットで授業内容で興味のあった箇所などを調べて、まとめた事を簡潔に追記することを勧めます。これによって、自らの学びが広がり、授業内容の理解が深まります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
「シラバス」を読み、初回のガイダンス授業に必ず参加して下さい。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前資料を読み、関連する中国史部分を概説書(または高校の世界史教科書)で予習する。授業中にメモした内容を授業後に清書整理し、深掘りしたい部分を調べ、振り返りを作成する。予習30分、授業後の学修1時間が目安。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の授業内容に関する800字程度の「授業の振り返り」。 後期の後半に「プレゼン発表を想定した6枚スライドの作成」を課題とします。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・毎回の「授業の振り返り」を提出=5点満点で採点 評価ウェイト=60% ・プレゼン課題=評価ウェイト40% S/A/B/C/D/Eの6段階で採点、Sは満点プラスα ・定期試験は行いません。プレゼン課題を出さない場合は、単位取得の可能性は極めて低くなります。 注)授業の振り返りでコツコツ貯金+プレゼン課題の点数で加点と考えて下さい。 毎回出席でも「授業の振り返り」が不十分で、「プレゼン課題」がE評価な場合は、単位を落とす者が出てくると思います。定期考査がない=一発挽回の機会がないので、この科目は楽単科目ではないと思います。 |
テキスト /Required Texts |
特に指定しません。 |
参考図書 /Reference Books |
適宜紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンスと2つのミニ講義 | 左記の点を中心に説明します。 ミニ講義1「歴史は暗記ものではない」 ミニ講義2「台湾史概説」 |
履修を考える人は必ず出席して下さい。 |
2 | 第2回 | 広大な領土を統治する方法 | 封建制と郡県制の違い | |
3 | 第3回 | 皇帝独裁の実像 | 皇帝は全てのことを一人で決めたのか? | |
4 | 第4回 | 統治の二重構造 | 儒教の勉強ばかりしていた科挙官僚は、実務行政ができたのか? | |
5 | 第5回 | 清朝の統治 | 清の広大な領域を現代中国は引き継いでいる。身長はどのように統治したのか? | |
6 | 第6回 | 翻訳の文化史 | 欧米のアジア進出に対して、清朝はどう対抗したのか? | |
7 | 第7回 | 中華民国の実態 | 辛亥革命で誕生した中華民国は、第四の混乱期ではないのか? | |
8 | 第8回 | 近現代中国の留学生 | 政治指導者の留学経験を探ってみると… | |
9 | 第9回 | 日中戦争に関する知識の差 | 太平洋戦争とは、アメリカとの戦いだと思っていませんか? | |
10 | 第10回 | 1945年以降の中国 | 戦後賠償、国共内戦、国交のない中での日中関係…知らないことばかりですね。 | |
11 | 第11回 | 毛沢東の評価 | 国家建設が進まない中国の苦悩 | |
12 | 第12回 | 鄧小平の選択 | 二度の失脚に遭いながら、現代中国の発展基盤を作ったこの人物の一生をたどってみましょう。 | |
13 | 第13回 | 南シナ海をめぐる歴史的経緯 | この問題は、東南アジア諸国と中国との関係ばかりではありません。 | |
14 | 第14回 | 中国とロシアの関係史 | 共産主義国どうしの中ソ関係、米国との対立路線でロシアとの関係は良好…国境を接している国の関係は決して甘くないのです! | |
15 | 第15回 | プレゼン課題の講評 | スライド作成のコツ、自らの考えを他人にわかりやすく伝えるための思考を、優秀作品を例に説明します。 |