科目一覧へ戻る | 2024/07/29 現在 |
開講科目名 /Class |
防災教育学Ⅱ/Education for Disaster Prevention Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
BA01121001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
SDMg001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
現代社会学部/Contemporary Social Studies |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火2(前期)/TUE2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
岡田 夏美/OKADA NATSUMI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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岡田 夏美/OKADA NATSUMI | 現代社会学部/Contemporary Social Studies |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義・演習) |
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授業の目的 /Class Purpose |
国や行政をはじめ、小学校、中学校、高等学校、地域社会において各人、各組織の防災力を向上させるべく、防災教育の取り組みが全国各地で盛んに行われている。しかし、防災対策の重要性への理解の一方で、防災に資する行動を「主体的」かつ「継続的」に行うことには依然として課題がある。その様々な場面の背景にある課題を、社会学・心理学・教育学的な側面を通してとらえ、「本質的な課題」の解決をめざして議論を行うことが、本講義の目的である。なおこの講義は、「防災教育学I」とも関連しており、防災教育における多くの課題の改善、およびその継続的な実践の実現可能性について理論面・実践面の両方から考えることをめざしている。 この科目は社会防災学科ディプロマポリシー1(知識・技能)に関連する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
防災教育実践における本質的な課題を理解・認識し、その課題解決のための具体的な実践手法について議論・提言することができ、主体的かつ継続的に実践できる能力を育む |
授業のキーワード /Keywords |
防災教育、実践、主体性、アクションリサーチ、ワークショップ、ゲーミング、教育ツール |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義、ワークショップ |
履修するにあたって /Instruction to Students |
毎回の学習、課題の積み重ねによって防災教育に関する基礎的な知識と、学習力、課題解決のための手法の立案を考えましょう。防災教育においては答えは一つではありません。その意味で講義の中で紹介する実践手法も一つの事例ですが、防災教育の現状を学びつつ、”本質的な課題”を見出すし、解決手法を考えることをめざしましょう。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
防災・防災教育はとても幅広いテーマです。それゆえに、多くの書籍が刊行され、各地での実践報告が多数公開されています。講義を通じて関心を持った課題やテーマについて自主的に深く調べ、さらに理解を深めてください。(事前・事後学習各1時間程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
レポート |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業参加・小レポート(15%) 期末レポート(85%) |
テキスト /Required Texts |
|
参考図書 /Reference Books |
矢守・舩木・諏訪「夢みる防災教育」晃洋書房 諏訪清二「防災教育の不思議な力」岩波書店 矢守克也「巨大災害のリスク・コミュニケーション」ミネルヴァ書房 矢守・宮本「現場でつくる減災」新曜社 河田惠昭「これからの防災・減災がわかる本」岩波ジュニア新書 そのほか、講義内でも適宜紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 授業ガイダンス | 講義の進め方と内容の概要の説明 | |
2 | 第2回 | 防災教育の現状と課題 | 学校教育における防災教育の変遷と課題、克服のための実践 | |
3 | 第3回 | 防災教育の実践事例① | 防災マップ作成活動を通じた、学校と地域が協働する地域防災活動 | |
4 | 第4回 | 防災教育の実践事例② | 学校と家庭の間に存在する児童館で行われている防災教育活動と地域活動との連携 | |
5 | 第5回 | 防災教育の実践事例③ | 防災”サイエンス”の解きほぐし、科学としての防災と、学校教育の連携 | |
6 | 第6回 | 地域における防災教育の事例① | 学校と家庭の間に存在する児童館で行われている防災教育活動と地域活動との連携 | |
7 | 第7回 | 地域における防災教育の事例② | 学校と地域が連携して防災活動を進めていた地域での学校閉校にともなう、学校閉校後の地域防災活動に対する新たな地域防災フレームワーク | |
8 | 第8回 | 防災を取り巻く社会的反応・ジレンマへの理解 | 防災実践を取り巻く社会的な反応について、災害時に生じうる心理的葛藤やジレンマも含め、防災シミュレーションゲーム「クロスロード」などを題材にして主体的に考える | |
9 | 第9回 | 地域住民に対する防災教育① | 要配慮者対策として行う屋内避難訓練やお試し避難、訪問式の家具固定の実践 | |
10 | 第10回 | 地域住民に対する防災教育② | スマホアプリ「逃げトレ」を使った避難訓練、(津波)避難訓練の概念を再考する | |
11 | 第11回 | 地域住民に対する防災教育③ |
津波避難のための「津波てんでんこ」に関する実態調査から、真に効果的な防災の呼びかけについて考える | |
12 | 第12回 | 防災教育を評価する① | 教育分野における「防災」の評価軸に関する現状の課題と、評価に際して求められる社会調査法について | |
13 | 第13回 | 防災教育を評価する② | 「防災意識が低い」などのような防災教育とも関係が深い言説について、こうした言説をどのようにとらえるべきかを各種調査データを使って検討し、防災教育における質的な評価と量的な評価のバランシングを考える | |
14 | 第14回 | 防災教育における被災地での復興教育の位置づけ | 被災地で展開される復興教育における、防災に対する課題を考える | |
15 | 第15回 | まとめとふりかえり:今後の防災教育に向けて | これまで講義で学んだ防災教育の実践手法をふりかえり、小学校、中学校、高等学校、地域社会などのさまざま現場(フィールド)でどのように活用するのかを具体的に考える |